セルフチェックの大切さ ⑩ | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 40過ぎのその方は、5か月前にマンモグラフィ検診を受けられ、問題なしとのことでした。ある日、乳房に腫瘤を自覚されたので、その1週間後にひがき乳腺クリニックに来られました。

 ご本人が自覚された部位は、乳房の内側上方でした。この部位は、マンモグラフィ検診では死角になりやすいものの、セルフチェックは容易な場所です。

 エコー検査では6.6㍉大でした。穿刺吸引細胞診の結果は悪性でしたので、広島市民病院乳腺外科に紹介させてもらいました。

 組織検査で非浸潤がんと診断されたその方は、後日乳輪乳頭温存乳房全切除、センチネルリンパ節生検、広背筋による同時乳房再建手術をうけられました。術後は経過観察のみとなりました。

 もしかすると、5か月前のマンモグラフィ検診の際に視触診があれば、わかっていたかもしれません。

   

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。