注意していたのにコロナに罹りました | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 70代後半のその方は、今から20年前に私が広島市民病院で乳がんの手術をさせていただきました。T1cN0M0に対して、乳房温存手術とセンチネルリンパ節生検手術が行われました。

 ルミナールBタイプの乳がんに対して、FEC療法のあと放射線治療とアナストロゾールの内服をしていただきました。この度、ひがき乳腺クリニックに来られたその方は、「あれだけ注意していたのにコロナに罹ってしまいました」と肩を落とされました。

 3月に37度台の発熱のため内科を受診され、コロナと診断されました。

「私はコロナにだけは罹りたくなかったので、7回もワクチンを接種したし、できるだけ人込みは避けてきたのに・・・。コロナに罹るとは残念でなりません。治療は自宅待機ですんだのですが、問題はそのあとです。今でも後遺症のため味覚がありません。何を食べても美味しくありません。いつになったら治るのやら・・・」

 ときどきこのような方がおられます。以前のように症状があればpCR検査をうけていた時と異なり、症状がある方ですら検査をうけられていない方もおられます。

 この方のように、高齢であったり、持病がある方は、引き続き感染防御に努められた方がいいかもしれません。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。