医師らしい格好 | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 私が医師になったばかりの、大学病院に勤務していた頃の話です。シュライバーというドイツ語の仕事がありました。

 外来で、教授や助教授について書記をする仕事です。その際は、「医師らしい格好」が要求されました。

 すなわち髪にはきちんと櫛を通し、カッターにネクタイをしたうえ、白衣のボタンは開けたままにしない。ケーシースタイルの白衣のボタンも同様でした。

 これは、ボタンを開けているとだらしなく見えたことと、若い医師は服装をきちんとすることが、医師だと示す最低限の条件だったのです。私が、広島市民病院に勤務し始めたころは、外科の後輩に鬼軍曹のような医師がいました。

 彼は、廊下ですれ違う若い医師たちの服装などを、注意しまくっていました。時代は変わり、その彼はパワハラではないかと煙たがれるようになりました。

 ある日、スマホでテレビ番組の欄を見ていると、若い二人の医師が白衣の前をはだけて、廊下を歩いている姿が目につきました。素直にかっこいいと思いました。

 最近では、白衣ではなくオリジナルのユニフォームに変わりつつあるようです。私は、白衣の目的は、汚染から自分を守ることと、清潔感を周りに示すことだと思います。

 私はこれからも、今のままで行きたいと考えています。

   

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。