広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
ひがき乳腺クリニックのある本通ヒルズの裏口を出ると、いわゆる「うらぶくろ」の通り(袋町裏通り)があります。道は狭く、一方通行です。
本通ヒルズの地下一階にあるガストを含め、その通りには物流関係のトラックが停車していることがあります。私が、裏口から通りに出るときは、左側、すなわち車が来る方向を確認します。
しかし、時には停車中の車や人影から、自転車が急に現れることがあります。その日も小雨が降っており、傘などのために視界が悪く感じられました。
私は、右手から猛スピードで走行してきた自転車に接触されました。何が起こったのかわからないほど、とっさの出来事でした。
よろめきかけた体を元に戻そうとする私の目には、走り去る黒いレインコートを着た金髪女性が乗る自転車が見えました。後姿であり、あっという間に視野から消えていったのでよくわかりませんが、20代のように思えました。
複数の通行人が、私に「大丈夫ですか」と声をかけてくれました。私は数年前、車にひかれて数カ月医院を休業した弟のことを思い出しました。
もし私がケガをしたり休業することがあったなら、保証が大変だろうなと思いました。というのも、悪質の場合保険が下りないこともあると聞いたことがあるからです。
私は、毎日うらぶくろを通るときは、その女性に会わないかチェックしています。後姿は、スマホのカメラ以上に正確に私の脳裏に焼き付いているからです。
とはいえ、本通ヒルズの監視カメラを調べるほど暇ではありません。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。