現場の声 | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 30代半ばのその方は、7年前から乳腺線維腺腫のため、ひがき乳腺クリニックに来られています。不妊治療中だったその方のおなかは、誰が見ても膨らんでいました。

  その方は「私は菅前首相のおかげで子供を授かりました。不妊治療を保険適応にしてくださったおかげで本当に助かりました。おそらく、同じ思いの妊婦はたくさんいるだろうと思います」、と言われました。

  菅さんは口数が少ないこともあり、在任中の評判はよくありませんでした。しかし、今から思えば、1年の間に、オリンピックを開催したり、公文書の印鑑を省略できるようにしたり、コロナワクチンの接種を普及させたり、国民のためになることをされた名首相と評価する人も少なくありません。

  その方は、「異次元の少子化対策には、ありがたさを感じません」とのこと。他の妊婦の方に伺っても、同じような声が聞こえてきます。

  私は、どうしてこのように現場の評価が低いのかはわかりませんが、ひとついえることは、江戸時代の犬公方と同じではないかと思います。すなわち、江戸時代にはネガティブな現場の声は、将軍の機嫌を損ねるのでカットされたようです。

  バッドニュースは伝えるほうも聞くほうもいい気はしないものですが・・・。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。