「成功しましたか?」 | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 私は外科医です。今まで、ずいぶん多くの手術をさせていただきました。

 一般外科医のときは、胃がんや大腸がんだけでなく、食道がんも何例か執刀しました。手術が終わると、切除したものをお見せしながらご家族に説明しました。

 その時、決まってご家族に「手術は成功しましたか?」と聞かれました。食道がんなどのときは、がんの進行度が予想通りで完全に切除できたときに「うまくいきました」とお話ししました。

 その後、乳腺外科医となった私は、手術が簡単なこともあり、「うまくいくことは当たり前」と思うようになりました。そして、成功かどうかは10年後のゴールの際に判定されるのだと思うようになりました。

 この度の東京オリンピックは、計画の段階から暗礁に乗り上げました。国際競技場の設計をやり直すことなど、大変なことだったと思います。

 オリンピックを開催したことの評価は様々です。開催に否定的な方々は、おそらく、「コロナが収束してから開催すべきだった」と思われているのだろうと思います。

 私は、むしろ開催が1年延期となり、ゴーサインが出ないかもしれない状態でありながら、きちんと準備し「コロナが落ち着かない状況で」開催し、大事故や大事件が起きなかったことを評価したいと思います。10年後、コロナが過去のものとなったとき、「東京オリンピック2020は成功した」といわれたらいいと思います。

 あんな逆境や世論の逆風の中で、ボランティアも含めてよくやった・・・と。

  

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。