アニメベルサイユのばらがフェルオスである の続き

 

フェルオス視点でフェルゼンの出てくる回を中心に見てみました。

 

アントワネットのルイ・ジョセフの病状を教会で祈るシーンを探してみたんです。

アントワネットが、ジョセフがお母さまを呼ぶのではなく、お父さまを呼んでいたことに対して、自分の罪深さを嘆く。

息子が助かるのならもうフェルゼンと会わなくてもいいというシーンを。そしてそれをフェルゼンが見てしまうシーン。

アントワネットは不倫に耐えられない人間であると描かれている。女より母親として生きる人間。愛人は捨てる。

 

驚くべきことにこれは「青いレモン」の冒頭でした。

そっかやっぱりフェルゼンが主役なんだね。ブラびりはアンドレ✗オスカルの恋愛分岐点として最重要地点の一つのなのに、冒頭が、フェルゼンのアントワネットが愛人より子どもを取るシーンから始まる。

フェルゼンが命をささげ、母国に帰らない覚悟の愛なのに、フェルゼンはとても一途なのに(史実は別)アニメではアントワネットは不実だ。恋人フェルゼンと息子ジョセフをかけてジョセフを取っている。不倫の愛の辛いところだけど。

原作ではフェルゼンは国王一家丸抱えで愛していくすごい(とんでもない?)男でもあるんだけど、アニメのフェルゼンはずっと不器用で純粋なんだね。こういう人は不倫なんかできないわ。

傷心のフェルゼンはジャルジェ家に行く展開なんだ。オスカルに助けを求めている。

これさ、監督はフェルゼンはアントワネットを諦めてオスカルを選べばよかったのにと思っていること明白。

 

アニメのオスカルの転職理由は失恋ともっと男として生きていきたいなんだよね。アニメのオスカルは男によって男にされているけなげな女なんだな。

 

いろいろ改めて見てみると、皇太子が亡くなる回でもルイ16世が教会でフェルゼンの前を横切り、アントワネットと一緒に祈るシーンがある。フェルゼンがそれを無力に見るシーン。その後、アンドレがフェルゼンは帰国したの報告。

 

アニメのフェルゼンはアントワネット一筋でもないんだねぇ。オスカルが入れる隙間が何箇所かある! なんか原作から入っているわたしはフェルゼンとアントワネットは鉄板のカップルでオスカルの入る隙間なんかないと思っていた。

盲点だった。

 

馬車襲撃でもオスカルはアンドレを助けに行ってないんだよね。原作ではアンドレを助け起こして肩を貸して辻馬車に乗せて館まで運んでいるのにそのシーン全部カットよ。馬車襲撃の時点でもフェルゼンに思い残ってるわ。

 

そりゃあ、こんなフェルオスの監督に作られたら、終わりはああなるわ。

ずっと時間が足りないからアンドレオスカルの愛の軌跡が描ききれなかったんだと思っていたけど、違っていた。

ようやく何かがわかった気がします。

 

フェルオス推しなのに無理にアンオスになるから、フェルゼンから格下のアンドレに払い下げられた感じが否めん!ずっと思っていたフェルゼンをあきらめて、ずっと愛してくれていた従僕のアンドレに行くから、申し訳ない、男を立てて夫婦になった以上これからは夫に尽くしますという感じがするのよ。それで腹がたったんだわ。

 

あああ、納得。これからは、これはフェルオスの物語なんだと思ってみることにします。