その膝の痛み、リウマチ?それとも変形性関節症?
こんにちは福島県郡山市のリウマチ膠原病医の太神桃子です。先日小2の息子の個別面談で学校に行きました当日朝に「今日先生とお話しするけど何か言われるかな?」と聞いたら「やばいー。あー。授業集中してないって言われるー。」と焦っていました学校の壁に大きな作品が飾ってありました国語の授業のスイミーをモチーフにみんなで作った作品だそうですが、息子が作品の岩の部分を担当したようです可愛らしくカラフルで子供の感じる心は透明だなと思って帰ってきました7月に入り、暑さで外出や運動の機会が減っている方も多いのではないでしょうか冷房の効いた部屋で長時間座っていたあとに立ち上がったときや、久しぶりに外を歩いたときに、「膝が痛い」「立ち上がるときにつらい」「朝、関節がこわばる」と感じることがあります。膝の痛みが続くと、「年齢のせいだろうか」「もしかしてリウマチでは?」と心配になる方もいらっしゃると思います。膝の痛みを起こす病気にはさまざまなものがありますが、よく知られているのが「変形性膝関節症」と「関節リウマチ」です。この二つは似た症状が現れることがありますが、原因や治療方法は異なります。今回は、変形性関節症と関節リウマチの違いについて、分かりやすくお話しします。変形性膝関節症とは?変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨が少しずつすり減り、関節に炎症や変形が起こる病気です。加齢による変化に加え、体重、筋力の低下、過去のけが、膝への負担などが関係します。特に中高年の方に多くみられますが、年齢だけで起こるわけではありません。日本整形外科学会によると、初期には立ち上がりや歩き始めなど、動作を始めるときに膝が痛み、休むと痛みが軽くなることが多いとされています。進行すると、階段の上り下りや正座が難しくなり、安静時にも痛みが続くことがあります。関節リウマチとは?関節リウマチは、免疫の異常によって関節に炎症が起こる病気です。本来、細菌やウイルスから体を守る免疫が、誤って自分自身の関節を攻撃してしまいます。炎症が長く続くと、関節の軟骨や骨が傷つき、変形につながることがあります。関節リウマチでは、膝だけでなく、・手指・手首・足の指・足首・肘・肩など、複数の関節に症状が現れることがあります。特に、朝起きたときに手や関節が動かしにくい「朝のこわばり」は、関節リウマチの初期にみられることがある症状です。痛みが出るタイミングに違いはある?変形性関節症と関節リウマチでは、痛みが現れやすい場面に違いがあります。変形性膝関節症の場合変形性膝関節症では、・椅子から立ち上がるとき・歩き始めるとき・階段を上り下りするとき・長い距離を歩いたあと・膝に体重をかけたときなどに痛みを感じることが多くあります。初期には、少し休むと痛みが軽くなる傾向があります。「動くと痛い」「使ったあとにつらい」という痛みが中心です。関節リウマチの場合関節リウマチでは、・朝起きたときに関節が動かしにくい・しばらく動かしていると少し楽になる・安静にしていても痛む・関節が腫れて熱を持つ・複数の関節が同時に痛むといった特徴がみられます。ただし、症状には個人差があります。「動くと痛いから変形性関節症」「朝に痛いから関節リウマチ」と、症状だけで判断することはできません。痛む場所にも違いがあります変形性膝関節症は、その名前のとおり膝に症状が現れます。特に膝の内側が痛むことが多く、進行すると膝が伸びにくくなったり、O脚が目立ったりすることがあります。一方、関節リウマチでは、膝だけに症状が出ることもありますが、手指や手首、足の指などにも炎症が起こることがあります。特に、・両手の指が腫れている・左右の手首が痛い・靴を履くと足の指の付け根が痛む・複数の関節が同じ時期に痛み始めたという場合は、関節リウマチを含む炎症性の病気が隠れていないか確認する必要があります。腫れ方にも注目してみましょう変形性膝関節症でも、関節に炎症が起こると、膝に水がたまったり腫れたりすることがあります。そのため、腫れているからといって、必ずしも関節リウマチとは限りません。一方、関節リウマチでは、関節を包む滑膜という組織に炎症が起こります。関節がやわらかく腫れたり、熱を持ったり、押すと痛んだりすることがあります。見た目だけでは区別が難しいことも多いため、診察では、痛む場所や腫れ方、症状が続いている期間などを詳しく確認します。血液検査だけでは診断できません関節リウマチが心配なときには、・リウマトイド因子・抗CCP抗体・CRP・赤沈などの血液検査を行うことがあります。ただし、リウマトイド因子が陽性だからといって、必ず関節リウマチとは限りません。反対に、血液検査で明らかな異常がなくても、関節リウマチと診断されることがあります。関節リウマチは、・症状の経過・関節の腫れ・血液検査・レントゲン・超音波検査・MRI検査などを組み合わせて診断します。変形性膝関節症についても、診察やレントゲン検査などによって、関節の隙間や骨の変化、膝の変形を確認します。二つの病気が同時にあることもあります「関節リウマチと診断されているから、膝の痛みもすべてリウマチだろう」と思われることがあります。しかし、関節リウマチの患者さんが、年齢や体重、膝への負担などによって、変形性膝関節症を併発することもあります。反対に、以前から変形性関節症がある方に、後から関節リウマチが発症することもあります。関節リウマチの炎症が落ち着いているにもかかわらず膝の痛みが続く場合には、変形性関節症や筋力低下、半月板の異常など、別の原因も考える必要があります。すべての関節痛を一つの病気だけで説明せず、現在の痛みの原因を確認することが大切です。こんな症状があるときはご相談ください次のような症状がある場合は、一度医療機関へご相談ください。・膝の痛みが長く続いている・膝が腫れている、熱を持っている・朝のこわばりが続いている・手指や手首など、膝以外の関節も痛い・左右の関節が同じように腫れている・関節の痛みと一緒に発熱や強いだるさがある・階段や立ち上がりがつらくなった・膝が完全に伸びない・痛みのために歩く距離が短くなった・関節リウマチの治療中に、これまでとは違う痛みが現れた急に膝が強く腫れ、赤く熱を持っている場合や、発熱を伴う場合には、感染症や痛風など別の病気の可能性もあります。そのような場合は、早めの受診が必要です。痛いからといって、まったく動かない方がよいとは限りません膝が痛いと、できるだけ動かさない方がよいと思うかもしれません。強い痛みや腫れがあるときには安静が必要ですが、長期間まったく動かさないでいると、太ももの筋力が低下し、さらに膝へ負担がかかることがあります。変形性膝関節症では、状態に合わせて、・太ももの筋力を保つ運動・無理のない範囲での歩行・体重管理・膝への負担を減らす生活の工夫などを取り入れます。ただし、適切な運動量は、痛みや炎症の状態によって異なります。関節が強く腫れているときや、痛みが急に悪化したときには、無理に運動せず、医師や理学療法士へ相談しましょう。夏の運動は暑さにも注意しましょう夏に膝のための運動を行う場合は、熱中症にも注意が必要です。気温の高い時間帯を避け、早朝や夕方、冷房の効いた室内などで行いましょう。水中歩行は膝への負担を減らしながら体を動かせる方法の一つですが、体調や持病によっては適さないこともあります。また、暑い屋外で無理に歩く必要はありません。室内での軽い運動や、椅子に座ってできる運動など、自分の体調に合った方法を選びましょう。膝の痛みを「年齢のせい」だけにしないでください変形性膝関節症と関節リウマチは、どちらも関節の痛みや腫れを起こしますが、原因も治療も異なります。症状だけで見分けることは難しく、二つの病気が同時に存在することもあります。大切なのは、「何歳だから仕方がない」「以前からリウマチだから、今回も同じだろう」と決めつけず、痛み方や腫れ方に変化があれば相談することです。痛みが出る時間帯、痛む場所、腫れの有無、動くと楽になるか悪化するかなどをメモしておくと、診察の手がかりになります。膝や関節の痛みで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください暑い日が続きますが、無理のない範囲で体を動かしながら、元気に夏を過ごしていきましょう医療法人健生会内科/リウマチ・膠原病内科/小児科/アレルギー科ご予約についてお電話でのご予約はこちら024-962-0611WEBからのご予約はこちら24時間WEB予約クリニック情報〒963-0211 福島県郡山市片平町字出磬東5番地の5TEL.024-962-0600(代)FAX.024-962-0599クリニック最新情報は【公式LINE】ご登録ください↓↓↓↓インスタグラムやってます オンライン診療についてオンライン診療と対面診療の両方に力を入れています!オンライン診療について詳しく知りたい方はこちら