#12 今回の入院を通じて
こんにちは福島県郡山市のリウマチ膠原病医の太神桃子です。前回は、MRIの結果、右内頸動脈の血流が自然に回復し、ステント治療を回避できたところまでをお話ししました。そして、いよいよこの連載も最終回となります#12 今回の入院を通じて「ステントは入れなくて大丈夫。」その言葉を聞いたあとも、しばらくは信じられませんでした。麻痺が出て内頸動脈狭窄が分かってからの数週間、不安でたまらない日々が続きました。もし脳梗塞になったら――。もしもう一度、診察室に立てなかったら――。そんな恐れが頭から離れませんでした。けれど、薬物療法を継続すれば、これまで通りに生活も仕事もできる。それだけで、胸がいっぱいになりました。退院の日、病院の外に出て見上げた空は澄みきっていて、冷たい空気が驚くほど清々しく感じられました今回の出来事は、私にとって「医師としての節目」であり、「ひとりの人間としての再出発」でもありました。思いがけず自分が病を経験したことで、診療室で向き合ってきた数えきれない患者さんの「不安」や「恐れ」。その一つひとつの重さを、これまで以上に深く感じるようになりました。病気になることは、誰のせいでもありません。そして、誰にでも起こりうることですけれど、その中で確かに言えるのは――「人は、支えられながら、何度でも立ち上がれる」ということ治療を通して、私にかけてくださった温かい言葉や励ましに、何度も救われました。これからの診療では、目の前の患者さんの不安を、少しでも軽くできるような医療をしていきたいと思います。どんな病名であっても、そこにある“怖さ”や“戸惑い”を見逃さず、患者さんの心に寄り添える医師でありたい。今回の入院は、その思いをもう一度、胸の奥に刻む時間になりました。これまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございましたこの経験を通して得た気づきを、これからの診療に、そして日々の生き方に生かしていきますおおがももこクリニック院長 大神ももこ🍑医療法人健生会内科/リウマチ・膠原病内科/小児科/アレルギー科ご予約についてお電話でのご予約はこちら024-962-0611WEBからのご予約はこちら24時間WEB予約クリニック情報〒963-0211 福島県郡山市片平町字出磬東5番地の5TEL.024-962-0600(代)FAX.024-962-0599クリニック最新情報は【公式LINE】ご登録ください↓↓↓↓インスタグラムやってます オンライン診療についてオンライン診療と対面診療の両方に力を入れています!オンライン診療について詳しく知りたい方はこちら