ジャズを楽しむ3 | ピアの窓

ピアの窓

徒然に気の向くままに

<スィングジャズ>

スウィングジャズは1930〜40年代初めに大流行した、ジャズの演奏スタイルのうちの一つです。

主に白人を主体とした大人数編成でのビッグバンドを指します。

スウィングジャズは体が揺れ動くような躍動感(スウィングのリズム)が印象的。

そのため、当時は『踊るための音楽(ダンスミュージック)』としても親しまれていました。

・・・・代表曲

レンミラー楽団/茶色の花瓶

ベニー・グッドマン楽団/「シング・シング・シング

アーティ・ショウ/ビギン・ザ・ビギン

エラ・フィッツジェラルド/ア・ティスケット、ア・タスケッ

 

<ビバップ>

ビバップ (bebop) は、1940年代に成立したとされる、ジャズの一形態。スウィング・ジャズの終焉後に発生したモダン・ジャズの起源は、このジャズ様式にあるというのが、一般的な見解です。

マンネリ化したスウィング・ジャズに飽きた、即興演奏が好きなチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーらのジャズマンたちが、ミントンズ・プレイハウスなどのライヴハウスなどの閉店後に、ジャム・セッションをやることで生まれた。ビバップの登場により、それまで「大衆音楽・娯楽音楽」のみを演奏するとみられていた黒人音楽が、「芸術音楽」も演奏できると認識を改めさせる契機となった。

最初に決まったテーマ部分を演奏した後、コード進行に沿った形でありながらも、自由な即興演奏(アドリブ、インプロヴィゼーション)を順番に行う形式が主となる。基本的には、コード構成音や音階に忠実にアドリブ演奏しながらも、テーマのメロディーの原型をとどめないくらい、長めのインプロヴィゼーションが導入された演奏となっていった。そのため、技術的に優れた演奏が多い反面、長いアドリブのために、アドリブ自体が主体になってしまう側面があった。また、スウィングのように娯楽のための音楽、ダンスのための音楽から、当事者にとっては演奏することが目的となった音楽、聞く側にとっては踊ることはできず、聴くだけの音楽になってしまったとの批判もあった。

 

<ハードバップ>

ハード・バップ (hard bop) は、モダン・ジャズの一種。ニューヨークなどのアメリカ東海岸で、1950年代に始まり1960年代まで続いた演奏スタイルである。アフロアメリカンのジャズサウンド・スタイルの一つ。のちにこのスタイルを刷新しようとしたジャズマンたちが、ソウル・ジャズ、フリー・ジャズなどを生み出していった。

1950年代後半、モダン・ジャズ・カルテット、アート・ブレイキー、マイルス・デイビスのグループらによって確立された(ジャズ評論家行方均によれば、アート・ブレイキー『バードランドの夜』〈1954年〉をハードバップの誕生アルバムとしている)。ハードバップの特徴は、ビバップのように、コード進行に乗せた、あるいはコード分解によるアドリブといった基本は一緒だが、それよりも特にソロのアドリブ演奏で、ホットでハードドライビングしながらも、メロディアスに洗練された演奏スタイルにあるといわれる。

ハードバップは、メロディアスで聴きやすいと同時に、演奏者の個性や情熱を表現することができ、大衆性と芸術性の共存を可能にした。これはジャズにおける一種の到達点となり、ブルーノート・レコード(1500番台、4000番台)を筆頭に数多くのアルバムが作られた。一般大衆から愛好家まで、多くのファンから支持を集め、1960年代半ばまでのジャズ黄金期を支えた。

代表的アーティスト

·        マイルス・デイヴィス (1926-1991)

·        ジョン・コルトレーン

·        ホレス・シルヴァー

·        マックス・ローチ (1924-2007)

·        アート・ブレイキー (1919-1990)

·        チャールズ・ミンガス

·        ジョン・ルイス (1920-2001)

·        クリフォード・ブラウン (1930-1956)

·        リー・モーガン (1938-1972)44