農産物の効用と価値 | 作家 福元早夫のブログ

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人生とは自然と目前の現実の、絶え間ない自己観照であるから、
つねに精神を高揚させて、自分が理想とする生き方を具体化させることである

レタス 」について

 レタスは、地中海沿岸や、西アジア原産の、キク科アキノノゲシ属一年草または二年草である。野菜として利用される。

 品種は多く、葉が巻くものと巻かないもの、茎を食用にするものなどがある。

 

「栄養価」について

 野菜としては水分が多く、栄養成分は少ない方で、100グラム (g) あたりの熱量は、12キロカロリー (kcal) ほどである。

 

 微量栄養素は、ビタミンEカリウムカルシウム食物繊維葉緑素などが含まれて、レタスの品種によって含まれる量に違いが見られる。

 

 葉の緑色が濃いところには、β-カロテンビタミンCカルシウムが多く含まれている。玉レタスは、緑色をした外葉のほうが栄養価が高い。リーフレタスは、玉レタスに比べると栄養価が高く、カロテン量は約10倍ほど多く含まれている。

 

「効果」について

 新鮮なレタスを切ると、白い乳状の苦い液体が滲出するが、これはサポニン物質といい、ポリフェノールラクチュシンなど、多様な成分である。

 夏バテの食欲不振や、肝臓や、腎臓の働きを助ける働きがあるといわれている。

 

 これが空気に触れると、酸化して茶色くなるが、腐敗しているわけではない。リーフレタスなどの葉の紫色や赤色は、ポリフェノールの一種アントシアニンによるもので、抗酸化作用が期待されている。

 

 鎮静作用のあるセスキテルペノイドの、ラクチュコピクリンがわずかに含まれていて、レタスには「軽い鎮静作用、睡眠促進」の効果があると俗に言われているが、本種には効果を期待できるほどの量は含まれていない。

 

 多少の効果を期待するのであれば、葉の部分では無く、切ったときに白い乳状の液体が出る芯の苦い部分で、一般流通品では量は多くない。

 19世紀頃まで鎮静剤として利用されていたのは、本種ではなく同属のワイルドレタスである。

 

 俗説で、「玉レタスを4分の1程度食べると眠くなる」と言われて、絵本『フロプシーのこどもたち』の記述をアイデアに、『発掘!あるある大事典』内で実験結果が捏造された。

 捏造の理由は、「元々ラクチュコピクリン含有量の少ない本種を水分の多い生の状態で使用したため、どんなに大量に投与しても意図通りの結果が得られなかったから」である。

 

 韓国では、仕事前の職業ドライバーが、食べてはいけない食べ物として知られている。

 2019年の改良品種であるフッカラン黒夏朗レタスには、一般レタス(1g当たり0.03mg)に比べて124倍(1g当たり3.74mg)のラクチュシンが多量に含まれ、睡眠緊張緩和に効果がある。