人間の生き方 | 作家 福元早夫のブログ

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人生とは自然と目前の現実の、絶え間ない自己観照であるから、
つねに精神を高揚させて、自分が理想とする生き方を具体化させることである

 ウィリアム・シェイクスピア1564年1616年)はイングランド劇作家詩人で、卓越した人間観察眼と内面の心理描写で、もっとも優れている英文学の作家である。

 

「晩年のシェイクスピア」

 シェイクスピアは、1613年に故郷のストラトフォードへ、引退したと見られている。時のイギリスは、新興国のネーデルラント連邦共和国との熾烈な貿易競争のなかで、形勢が不利になっていた。

 

 シェイクスピアの生涯で、最後の数週間に起きた事件は、次女ジュディスに関わる醜聞であった。ジュディスの婚約者であった居酒屋経営者のトマス・クワイニーが、地元の教会裁判所で、「婚前交渉」の嫌疑で告発されたのである。

 

 マーガレット・ホイーラーという女性が、私生児を産み、その父親が、クワイニーであると主張してまもなく、母子ともども死亡したのである。

 この一件でクワイニーの名誉は失墜して、シェイクスピアは、自分の遺産のうち、ジュディスへ渡る分が、クワイニーの不実な行為にさらされることのないように、遺言書を修正した。

 

「死」

 1616年4月23日に、シェイクスピアは52歳で没した。死因は、腐ったニシンから伝染した感染症であるとされる。

 誕生日が4月23日であるという伝承が正しいならば、シェイクスピアの命日は、誕生日と同じ日ということになる。

 

 ウィリアム・シェイクスピア(1564年1616年)はイングランド劇作家詩人で、卓越した人間観察眼と内面の心理描写で、もっとも優れている英文学の作家である。

 

 人間の生き方について彼は語っている。

「人の成すことには潮時というものがある。うまく満ち潮に乗れば成功するが、その期をのがすと、一生の航海が不幸災厄ばかりの浅瀬につかまってしまう」