人間の生き方 | 作家 福元早夫のブログ

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人生とは自然と目前の現実の、絶え間ない自己観照であるから、
つねに精神を高揚させて、自分が理想とする生き方を具体化させることである

 スティーブ・ジョブズ1955年2011年)は、アメリカ合衆国起業家実業家工業デザイナーで、アメリカ国家技術賞大統領自由勲章を受賞している。

 

 Apple共同創業者の一人であって、同社のCEOを務めて、一切の妥協を許さないカリスマ的変革者として知られる。

 NeXTピクサー・アニメーション・スタジオの創業者でもあって、ウォルト・ディズニー・カンパニーなどの役員を歴任した。

 

 AppleⅡなどによって、パーソナルコンピュータ(パソコン)の概念を市場に普及させて、iPodiTunes及びiTunes Storeによって、音楽業界に変革をもたらし、iPhoneおよびiPadを世に送り出したと評された。

 

 1976年に、ジョブズは友人のスティーブ・ウォズニアックが自作したマイクロコンピュータApple I」を、販売するために起業することを決意した。

 同年の4月1日に、ウォズニアックおよびロナルド・ウェインとの共同で、「Apple Computer Company(アップルコンピュータ・カンパニー)」を創業した。

 

 Apple Computer(以下Apple)が、1977年に発売した「Apple II」は、商業的な大成功を収めて、パーソナルコンピュータという概念を世間一般に浸透させた。

 

 Appleはシリコンバレーを代表する企業に急成長を遂げて、ジョブズは1980年12月のApple IPO時に、2億5,600万ドルもの個人資産を手にして、1982年2月には、『タイム』誌の表紙を飾るなど若くして著名な起業家となった。

 

 その後、ジョブズは先進的なGUIや、マウスを持つコンピュータ「Macintosh」の開発を主導した。

 1984年に発表されたMacintoshは、マスコミから絶賛され、当初は売れ行きも良く、ジョブズの名声を高めたが、発売から数カ月後には深刻な販売不振に陥り、Apple社内でのジョブズの地位を危ういものにした。

 

 1985年5月に、ジョブズはCEOジョン・スカリーによって全ての業務から解任されて閑職へと追いやられ、同年9月にはAppleを去った。

 

 Apple退職後に、ジョブズはルーカスフィルムのコンピュータ・アニメーション部門を1,000万ドルで買収して、ピクサー・アニメーション・スタジオを設立した。

 また、自ら創立したNeXT Computerで、NeXTワークステーション(NeXTcubeNeXTstation)とオペレーティングシステム(OS)NEXTSTEPを開発を指揮・主導した。

 

 1996年に、業績不振に陥っていたAppleに、NeXTを売却すると同時に復帰して、1997年には、iCEO(暫定CEO、Interim CEOの略)となる。

 同年には、不倶戴天のライバルとさえされていたマイクロソフトとの提携と、同社からの支援を得ることに成功して、また社内では、リストラを進めてAppleの業績を向上させた。

 

 2000年に、正式にCEOに就任する。2001年から2003年にかけて、MacのOSをNeXTの技術を基盤としたMac OS Xへと切り替える。

 その後はiPodiPhoneiPad、Appleの業務範囲を、従来のパソコンからデジタル家電とメディア配信事業へと拡大させた。

 一方で、2003年には膵臓がんと診断された。

 

 CEOに就任して以来、基本給与として年1ドルしか受け取っていなかったことで有名である。実質的には無給与であるが、この1ドルという額は、居住地のカリフォルニア州法によって、社会保障番号を受けるために給与証明が必要なことによる。

 

 このため「世界でもっとも給与の安い最高経営責任者」と呼ばれた。しかし、無報酬ではなく、Appleから莫大なストックオプションやビジネスジェット機などを得ている。

 

 2006年ピクサーディズニーが74億ドルで買収したことによって、ピクサー株の50%を保有するジョブズは、ディズニーの個人筆頭株主となり同社の役員に就任したが、ディズニーからの役員報酬は辞退していた。

 

 2011年10月5日、膵臓がんにより死去した。56歳であった。

 

  スティーブ・ジョブズ(1955年2011年)はアメリカ合衆国起業家実業家、工業デザイナーである。

 アメリカ国家技術賞大統領自由勲章を受賞している。Apple共同創業者の一人で、同社のCEOを務め、一切の妥協を許さないカリスマ的(超人間的)な変革者として知られる。

 

 人間の生き方について彼は語っている。

「他人の意見で自分の本当の心の声を消してはならない。自分の直感を信じる勇気を持ちなさい」