ラルフ・ウォルドー・エマーソン(1803年―1882年)は、アメリカ合衆国の思想家、哲学者、作家、詩人、エッセイストで、超絶主義の先導者である。
彼は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンに生まれる。18歳でハーバード大学を卒業して、21歳までボストンで教鞭をとる。
その後、ハーバード神学校に入学して、伝道資格を取得し、ユニテリアン派の牧師になるが、ユニテリアンの合理性に満足できずに、また教会の形式主義に疑問を感じて辞職して、ヨーロッパへ渡る。ワーズワース、カーライルらと交わる。帰国後は個人主義を唱えて、アメリカ文化の独自性を主張した。
エマーソンは、スウェーデンボルグ神学の強い影響を受けて、次第に当時の宗教的社会的信念から離れ、1836年に汎神論的象徴主義による評論「自然」を発表して、これが彼を中心とする超絶主義運動のバイブルとなった。
続いて草分け的な仕事として、1837年に「アメリカの学者」と題した演説を行い、オリバー・ウェンデル・ホームズ・シニアは、アメリカの「知的独立宣言」であると評した。
エマーソンは主要な評論のほとんどを、まず講演用に書いてから出版用に改めた。最初の二つの評論集は、それぞれ1841年と1844年に出版された。
それらは彼の思想の核心である。これらの評論によって、1830年代半ばから1840年代半ばにかけての10年間は、エマーソンにとって最も実り多い時期となった。
彼の評論は、後の思想家、著述家、詩人に大きな影響を与えた。エマーソンは、自身の中心教義を一言にすると、「個人の無限性」であると語った。
エマーソンはまた、共に超絶主義者であるヘンリー・デイヴィッド・ソローの師であり友であることが有名である。
ラルフ・ウォルドー・エマーソン(1803年― 1882年)は、アメリカ合衆国の思想家、哲学者、作家、詩人、エッセイストである。
超絶主義の先導者で、主観的な直観を強調して、核心は人間の善と自然への信頼であるという。
人間の生き方について彼は語っている。
「最初の農夫が最初の人類であったし、歴史上の貴族階級はすべて、土地所有とその利用に宿っている」