人間の生き方 | 作家 福元早夫のブログ

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人生とは自然と目前の現実の、絶え間ない自己観照であるから、
つねに精神を高揚させて、自分が理想とする生き方を具体化させることである

 武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ・1885― 1976)は、小説家で、劇作家でもある。旧華族の家に生れて、1906年に東京大学社会学科に入学したが、翌年に中退した。

 

 志賀直哉正親町 (おおぎまち) 公和,木下利玄らと、回覧誌『望野』を1908年に創刊して、2年後に『白樺』に発展させ,自己愛と自我尊重という『白樺』派の思想的な指導者となった。

 

 自身の恋愛体験を描いた小説『お目出たき人』 (1911年) ,『世間知らず』 (1912年) で注目されて,戯曲では『その妹』 (1915年) を発表した。

 

 その頃から、空想的な社会主義の傾向を強くして、宮崎県の日向に、「新しき村」をつくる (1918年) 。

一方では、『幸福者』 (1919年) ,『友情』 (1919年) ,『第三の隠者の運命』 (1923年) や,戯曲『人間万歳』 (1922年) ,『愛欲』 (1926年) などを書いた。

 

 その作品の数は膨大であって、晩年は『真理先生』 (1949年~1950年) にみられるように、脱俗の東洋的な悟達の心境を手に入れた。

 

 武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ・1885― 1976)は小説家,劇作家で、志賀直哉らと『望野』を創刊して、2年後に『白樺』に発展させた。自己愛と自我尊重という『白樺』派の思想的指導者となって、晩年は脱俗の東洋的悟達の心境を手に入れた。

 

 人間の生き方について彼は語っている。

 「死滅しないものとは何か。自然であり、美である」