いままで、文中にたびたび、出くわした「iNet授業」について、説明しておこうかと思います。通信教育での単位修得の一般的な流れは、テキストを読み、リポートを提出して、科目によっては、面接授業(スクーリング)を受けて、科目修得試験を受けるという手続きを踏みますが、「iNet授業」を活用すると、スクーリングの受講(一般に金土日の開講)と科目修得試験(日曜日の設定)の受験をひとまとめにできるメリットがあります。「我らが南海ホークス」のように、土日祝日をおいそれとは休めない環境にある者にとっては、とてもありがたい話です。しかも、科目修得試験相当の課題について、資料の参照は問われず、回答時間も長いので、前述の「行動科学」のように、普通に科目修得試験を受験すると、単位修得が難しくなると思われる科目であれば、こういう手もありかなと思います。「iNet授業」の中身ですが、これは全国各地で開講されているスクーリングを撮影、編集したもので、これが一定期間、ネット配信されて、「iNet授業」として、開講されているわけです。ただ、開講科目は2005年度でも10科目と、思いのほか、少ないのは、公開に堪えうるスクーリングが少ないということなんでしょうかね。

行動科学
 大学の開講科目のなかで、受講生(学生)の期待を集めながらも、その期待を裏切りやすい科目はおそらく、心理学系統の科目ではないかと思います。ここで、紹介する行動科学もまた、心理学系統の科目になります。期待と実態の乖離(←理屈の上では、過剰な期待をしなければ、失望感が大きくなることもないのですが、、、。)はどんな具合だったかと申しますと、この科目を履修することで、実際の不可解な人間行動の真意を知りたいといった「ハウツウ」を期待しているのであれば、そうした期待にはほとんど、応えられません。テキストの内容は、行動科学の研究史や諸理論の説明に始まり、残りは経営に関連する人間行動の基礎的な傾向 の説明となっています。リポートはマークシート式、記述式の2通があり、マークシート式については、他の科目と同様にテキスト参照のうえで臨めば、問題なく解けるでしょう。記述式もさほど、難しいものではありませんが、コンフリクト(葛藤)についての設問では、自分の経験した事例を求められるので、思い出したくないことを無理やり、思い出して、気持ちが高ぶってしまい、リポートとしての体裁を整えるのに苦労した覚えがあります。なお、この科目については、「iNet授業」を視聴したため、科目修得試験は受験していません。ただ、科目修得試験は資料の持込不可で、幅広い内容について、詳細に問われるので、単位修得だけを狙うなら、「iNet授業」の視聴をお勧めします。


◎参考文献

 岡村一成編『産業・組織心理学入門〔第二版〕』(福村出版)←実はこの本、産能大学(通信)の産業組織心理学のテキストでもある。

秘書実務 社会人未経験者であれば、秘書実務、秘書技能検定と聞くと、”秘書だけ”のためのものと考えられるかもしれませんが、どんな職場にも、上司と部下という縦の人間関係、また他社、他部門etc.の横の人間関係があり、そうした人間関係のなかで、上手に仕事を処理していくために、一定のルールがあります。そのルールを上司に仕える秘書という立場を借りて、学んでいく科目で、社会人であれば、誰もが程度の差こそあれど、修得している、いわば、常識のようなものです。テキストの内容は、秘書技能検定の参考書に幾分、理屈めいた話がプラスされた具合と考えてもらえばよいでしょう。リポートは、マークシート式および、記述式の2通で、他の多くの科目と同様に、マークシート式のリポートはテキスト参照で臨めば、合格点は楽勝でしょう。記述式については、事務処理能力が問われるので、日頃の仕事によっては、厳しいものになるかもしれません。「我らが南海ホークス」も仕事は調理作業が主のため、苦戦を強いられました。科目修得試験は、秘書技能検定と同様な問題が出ます。ただし、記号で答えるものではないので、正確な知識がないと答えられませんが。「我らが南海ホークス」が受験した頃は資料等の持込は不可でしたが、平成16年度からは、テキストの持込可となっているので幾分、楽に解答ができるようになったかもしれません 。

経営学総論  経営学総論で学ぶことは、組織論や経営戦略など、多岐にわたる経営学で取り扱う問題の各分野のおおまかな紹介といったところでしょうか。この科目で興味が湧いた分野について、その後の専門科目の履修によって、深めていくというのが一般的な学習の順序でしょう。課題リポートはマークシート式と記述式の2通があり、マークシート式については、テキスト参照で臨めば、不合格はないでしょう。記述式については、テキスト参照ですむ問題、具体的事例を挙げなければならない問題の2種があり、事例についての理解は鮮度が求められるので、常日頃からの学習が問われる科目ともいえます。科目修得試験はテキスト持込可ですが、多岐にわたる分野の一部についての理解が問われるので、自分の関心度の低い分野についてもしっかり目をとおしておくことが大切です。現在、この科目には「iNet授業」といったインターネット配信の講義が開設されていますので、これを活用して、理解を深めるのもよいかと思います。


◎参考文献

 坂下昭宣著『経営学への招待〔改訂版〕』(白桃書房)

 日本経済新聞社編『やさしい経営学』(日経ビジネス人文庫)

 科目履修生とはいえ、何年も学校に籍を置いているとさまざまな変化を見て取ることができます。科目履修生として、継続して学習するメリットに履修登録の際、求められる入学金7,000円を免除されるというものがあります。そして、3年目には1年間に限り、学習履歴の継続を認めるという制度が付加されました。これにより、前年、試験不合格により、単位修得ができなかった科目を試験のみ、受験するとか、リポートのみを提出することで単位修得へつなげることができるようになりました。 3年目は前述の制度を活用して、まず「秘書実務」加えて、「経営学総論」、「行動科学」、「企業社会と自己実現」、「人的資源管理(現:廃止科目)」、「会計学」、「経済学」、「中国語入門」を履修登録しました。前年までは科目修得試験のみによる単位修得でしたが、この年からは「iNet授業・ゼミ」といったインターネット配信による講義も活用できる環境が我が家にも整備されたので、履修登録科目の倍増となりました。この年、挫折した科目は「経済学」と「中国語入門」のみで、6科目の学習の成果を問うことになりました。結果、受験した6科目全てが合格と、信じられないような1年となりました。

3年目の成績
「経営学総論」4単位:可 
「行動科学」4単位:優(iNet授業)
「秘書実務」4単位:優
「企業社会と自己実現」4単位:優(iNet授業)
「人的資源管理」2単位:良
「会計学」4単位:優(iNet授業)