大学の開講科目のなかで、受講生(学生)の期待を集めながらも、その期待を裏切りやすい科目はおそらく、心理学系統の科目ではないかと思います。ここで、紹介する行動科学もまた、心理学系統の科目になります。期待と実態の乖離(←理屈の上では、過剰な期待をしなければ、失望感が大きくなることもないのですが、、、。)はどんな具合だったかと申しますと、この科目を履修することで、実際の不可解な人間行動の真意を知りたいといった「ハウツウ」を期待しているのであれば、そうした期待にはほとんど、応えられません。テキストの内容は、行動科学の研究史や諸理論の説明に始まり、残りは経営に関連する人間行動の基礎的な傾向 の説明となっています。リポートはマークシート式、記述式の2通があり、マークシート式については、他の科目と同様にテキスト参照のうえで臨めば、問題なく解けるでしょう。記述式もさほど、難しいものではありませんが、コンフリクト(葛藤)についての設問では、自分の経験した事例を求められるので、思い出したくないことを無理やり、思い出して、気持ちが高ぶってしまい、リポートとしての体裁を整えるのに苦労した覚えがあります。なお、この科目については、「iNet授業」を視聴したため、科目修得試験は受験していません。ただ、科目修得試験は資料の持込不可で、幅広い内容について、詳細に問われるので、単位修得だけを狙うなら、「iNet授業」の視聴をお勧めします。
◎参考文献
岡村一成編『産業・組織心理学入門〔第二版〕』(福村出版)←実はこの本、産能大学(通信)の産業組織心理学のテキストでもある。