アロハ
娘とお孫達が、
１ヶ月の夏休みを満喫し、
明日ハワイへと帰ってくる。
最後に息子宅にお泊まりし、
みんなで一緒に遊び、笑い、食べて、
最高の時を過ごした。
帰る時、
下の孫は帰りたくないと泣いたと言う。
良かったね.....
娘や息子にとったら、彼らの甥や姪、
孫達にとったら従姉妹同士での、
ハワイと日本の、国を超えての交流は、
しょっちゅう会える訳もなく、
それにはやっぱりお金も時間もかかる。
そんな時、思いきって買った、
あの島の小さな古民家が一役かってくれた。
なんせ無料（笑）で、
１ヶ月もの長い間滞在出来たことは大きい。
いくら安い民宿やホテルだって、
家族で泊まると結構な額になる。
そうなると、
滞在する期間はどうしても短くなる。
マンスリーマンションはどうだ？
と言うご意見もあろうかと思いますが、
ド田舎には、
そんなものは皆無（笑）
今はまだまだ子供の、そんなお孫達も、
学校を卒業し、大人になり、
仕事を始め、
ましてや結婚などしたら、
もう、なかなか会うこともなくなるだろう。
そうなった時に、
昔を振り返り思い出すのは、
そう、子供時代の思い出。
お金では買えない、
涙が出るほど懐かしい、
キラキラ光る日本でのメモリー。
１ヶ月の滞在中、
娘から連絡があり、
今、プールに来ていると言う。
何故わざわざそんな遠くのプールへと、
不思議で聞いてみると、
実家から少し離れた所にあるそこは、
娘が幼い時、
いつもいつも、
おじいちゃん（今は亡き私の父）が、
連れてきてくれた場所だった。
全然子煩悩ではなかった父は、
孫が産まれると豹変した。
そう、回りの人がびっくりするくらいの、
孫煩悩となった。
どんなに疲れていても、
休みの日には必ず、それも一人で、
孫達を全員引き連れて、
ドライブに行ったり、公園に連れてったり、
そして夏はこのプールに、
毎週のように来て、
暑い最中、
父は麦わら帽子をかぶり、
孫達を遊ばせてくれた.....
もう20年近く前、
心筋梗塞で急に倒れて、
意識もなく寝たきりになり、
その半年後に亡くなった、父。
元気だった時の、
あの笑顔を思い出し、涙が溢れてくる。
お父さん、あなたが大好きな孫娘が、
ハワイからあなたが会えなかった、
曾孫を引き連れて、
40になってもあなたのコトを忘れず、
あの懐かしの、
「おじいちゃんと来たプール」に、来たよ....
ずっと大事に心の中にしまってある、
大切な大切な思い出は、
決して色褪せない.......
お金も大事。
お金がなかったら何もできない。
こんな年になっても、
生活の為に働いている、婆。
今でも、
金に目が眩み、
喉から手が出るほど欲しけれど、
でも、どれだけお金を積んでも、
決して買えないものもある......
そうだよね、、、
って窓の外に向かって一人呟いてみる。
が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、
何にも言わず、
ただ黙って佇んでいるだけ....
続く。
（今朝のワイキキ）
（ダイヤモンドヘッド）