[ハワイ]日本とハワイ | 婆様のハワイ日記

婆様のハワイ日記

ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ



いつものように、

今日も爽やかなハワイの朝。

年中全開の窓からは、

青空が見え、

そして、鳥のさえずりが聞こえる。

あぁ、、、本当に気持ちがいい。


これで、物価がそこそこで

医療費だってそこそこだったら、

ハワイって最高なのになぁ....と、

朝から、一人呟やく婆。

何もかも最高で、

住みやすい....そんな天国のような場所は、

きっと、どこを探してもないだろう。

爺がこよなく愛する日本。

年に一度の帰国は、

気候安定している5月に決めている。

もうこの20年以上、

日本人の婆だって、

夏に帰国したことはないので、

今のこの猛暑の、

うだるような暑さに、

夫婦共々、

果たして耐えられるだろうか.. なんて思う。

安全で人々は優しくて、

食べ物は安くて美味しい。

サービスだって完璧、

自然も豊かだ。

医療費だって、アメリカに比べると雲泥の差。

日本では無料の救急車。

いざと言う時、直ぐに119番できるが、

アメリカでは有料の救急車、、、、

どうもその距離によって値段は違うらしいが、

知り合いは2000ドル(35万円)、

また、ある人は4000ドル(65万円)

の請求書が届いたと騒ぐ。

保険があればそこそこカバ-してもらえるが、

日本のように国民がもれなくみんな貰える、

国民健康保険なんてありがたいものも、

ここにはない。

そう、その高額な保険だって、

自分で購入するしかないのだ。


あぁ、恐ろしや~

そんな事を考えると、とてもじゃないが、

911など押せやしない。

去年、爺が急におしっこが出なくなり、

苦しみもがいている時も、

当然のように、

婆が運転し、救急に走った。

隣で痛さで脂汗をかいて、

呻く爺. ...

日本だったら完全に救急車案件なのに...

ICUは一泊、何百万円、

何日かいると、

軽く1000万円は超えると、聞いた...

破産する多くの人達は、

この超高額な医療費のせいだと聞く。

とにもかくにも、

庶民がハワイで生きていく為には、

先ずは、元気でいること、健康でいることが、

最低条件だろう。







リタイアした知り合いが、

続々と日本への永住帰国を決めて、

帰っていく。

そのやっぱり一番の理由は、

医療費。

年を取っての年金暮らし。

もしなにか病気になったら、

もうここでは暮らして行けないから....

日本は安いから、まだなんとかなる....

元気でね、、と言い帰国した人々の顔が

浮かんでくる....


そんな思いを吹き消すかのように、

窓の外に、

ハワイはこんなダブルレインボーを、

また、プレゼントしてくれた。

どこにいても心配は尽きないけれど、

先の事をいくら心配しても、

しょうがない。

なんとかなるさ!笑っていこう!

とでも言ってくれているように、

ワイキキ上空の真っ青な空に架かる、

七色の虹を見せてくれた。




さぁ、今日もパート。

タッパーに昨日の残り物を詰めて、

厚化粧をし、

老眼鏡とシニアバスパスを握りしめ、

いつものザ•バスに乗り、

アラモアナへと向かおう.......


きっと今日も、良い一日になる.....


そうだよねって、

窓の外に向かって一人呟いてみる...

が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、

何にも言わず、

ただ黙って佇んでいるだけ....

続く。

(今朝のワイキキ)
(ダイヤモンドヘッド)