アロハ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240624/01/hawaiioobaba/97/19/j/o0752108015455230795.jpg?caw=800)
今日も良い天気になるだろう、
雲一つない青空の、
穏やかな朝。
どこかに行きたいけど今日もパートがある。
最高気温28℃、最低気温22℃の、
クーラーも扇風機もいらない、
こんな気持ちの良いハワイの気候は、
年寄りには本当にありがたい。
身体にはいいけれど、
ハワイのこの超物価高、
に加え、超高額医療費を考えると、
頭が痛くなる。
ま、でも、もういくら考えたって、
どうしようもないので、
老夫婦揃って、
ただ黙って働くしかないのだ。
昨日の60代の、
指の腫れた関節痛に、
股関節、跳べない話等を、
田舎の同級生グループラインで話すと、
な、なんと今度はこんな話が....
彼女は家で高齢の、
ほぼ寝たきりのお母さんを看ている。
長く介護士をしている彼女。
一度は施設にいれたけれど、
何だか切なくなり、
自宅で自分が看るからと、
引き取って頑張っている、
昔から本当に誰にでも優しい人。
仕事をしながらの介護は、
想像を絶するほど大変だろうけれど、
デイサービスや、
介護ヘルパーさん等に助けて貰いながら、
何とかやっていた、ある日。
トイレへ連れていくため、
お母さんの上半身を起こそうとしたその瞬間、
鈍い音が聞こえ、
胸が痛くなった。
これはヤバいと即病院へ行くと、
あばら骨2本にヒビが....
だから、今仕事休んで、
少しゆっくりしているんだ ...
と言うラインを読み、
みんな、シーン.....
何だかなぁ、、、
まさに、老老介護。
それでも、自宅で母を看られて嬉しいよ、、
と、呟く彼女に、
また一同シーン。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240624/04/hawaiioobaba/05/43/j/o1080081015455240850.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240624/04/hawaiioobaba/7c/0b/j/o1080081015455240855.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240624/04/hawaiioobaba/bc/4c/j/o0810108015455240864.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240624/04/hawaiioobaba/eb/90/j/o0740108015455240865.jpg?caw=800)
その時、
もう一人の同級生、
彼女が話し始めた。
一人っ子で長男に嫁いだ彼女。
2人の子供を育てながら、
色々と苦労をし義理の両親をやっと看取った。
同じ市内に住んでいる、
既に一人暮らしになっている、
自身の母をやっと引き取り、
一緒に暮らし始めた。
今まで義理の両親の手前、
なかなか旅行にも行けなかったから、
これから、親孝行したい!
2人の男の子は既に結婚し、都会に住んでいる。
母と娘、女同士でドライブし、
一緒に温泉に行こう!!
そんな話をすると、
お母さんは嬉しそうに笑っていた...
まだ引き取って間もない、ある朝、
元気だったお母さんは、
起きては来なかった。
突然の心臓発作で亡くなっていたのだ。
あんなに元気だったのに...
呆然として涙も出なかった。
ありがとうもさよならも言えず、
看取らせてもくれなかった母。
一人で突然、
黙って逝ってしまった母。
だからね、羨ましいよ.....
私も母の介護がしたかった。
ほんの少しでも...
助けて貰うばっかりで、、、
そこで途切れたライン.....
また一同シーン。
分かるはずもない人生の最期.....
60代、時間はもうない。
文句は飲み込み、
笑って、感謝しよう。
その時が来るまで、
できる限り精一杯生きよう....
そうだよね、、
って窓の外に向かって一人呟いてみる、
が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、
何にも言わず
ただ黙って佇んでいるだけ....
続く。