[ハワイ] 一同シーンとした訳 | 婆様のハワイ日記

婆様のハワイ日記

ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ



今日も良い天気になるだろう、

雲一つない青空の、

穏やかな朝。

どこかに行きたいけど今日もパートがある。

最高気温28℃、最低気温22℃の、

クーラーも扇風機もいらない、

こんな気持ちの良いハワイの気候は、

年寄りには本当にありがたい。

身体にはいいけれど、

ハワイのこの超物価高、

に加え、超高額医療費を考えると、

頭が痛くなる。

ま、でも、もういくら考えたって、

どうしようもないので、

老夫婦揃って、

ただ黙って働くしかないのだ。

昨日の60代の、

指の腫れた関節痛に、

股関節、跳べない話等を、

田舎の同級生グループラインで話すと、

な、なんと今度はこんな話が....

彼女は家で高齢の、

ほぼ寝たきりのお母さんを看ている。

長く介護士をしている彼女。

一度は施設にいれたけれど、

何だか切なくなり、

自宅で自分が看るからと、

引き取って頑張っている、

昔から本当に誰にでも優しい人。

仕事をしながらの介護は、

想像を絶するほど大変だろうけれど、

デイサービスや、

介護ヘルパーさん等に助けて貰いながら、

何とかやっていた、ある日。

トイレへ連れていくため、

お母さんの上半身を起こそうとしたその瞬間、

鈍い音が聞こえ、

胸が痛くなった。

これはヤバいと即病院へ行くと、

あばら骨2本にヒビが....

だから、今仕事休んで、

少しゆっくりしているんだ ...

と言うラインを読み、

みんな、シーン.....

何だかなぁ、、、

まさに、老老介護。

それでも、自宅で母を看られて嬉しいよ、、

と、呟く彼女に、

また一同シーン。






その時、

もう一人の同級生、

彼女が話し始めた。

一人っ子で長男に嫁いだ彼女。

2人の子供を育てながら、

色々と苦労をし義理の両親をやっと看取った。

同じ市内に住んでいる、

既に一人暮らしになっている、

自身の母をやっと引き取り、

一緒に暮らし始めた。

今まで義理の両親の手前、

なかなか旅行にも行けなかったから、

これから、親孝行したい!

2人の男の子は既に結婚し、都会に住んでいる。

母と娘、女同士でドライブし、

一緒に温泉に行こう!!

そんな話をすると、

お母さんは嬉しそうに笑っていた...

まだ引き取って間もない、ある朝、

元気だったお母さんは、

起きては来なかった。

突然の心臓発作で亡くなっていたのだ。

あんなに元気だったのに...

呆然として涙も出なかった。

ありがとうもさよならも言えず、

看取らせてもくれなかった母。

一人で突然、

黙って逝ってしまった母。

だからね、羨ましいよ.....

私も母の介護がしたかった。

ほんの少しでも...

助けて貰うばっかりで、、、

そこで途切れたライン.....

また一同シーン。


分かるはずもない人生の最期.....

60代、時間はもうない。

文句は飲み込み、

笑って、感謝しよう。

その時が来るまで、

できる限り精一杯生きよう....


そうだよね、、

って窓の外に向かって一人呟いてみる、

が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、

何にも言わず

ただ黙って佇んでいるだけ....

続く。

(今朝のワイキキ)
(ダイヤモンドヘッド)