[ハワイ] 島暮らし 酔っ払い爺のやらかし | 婆様のハワイ日記

婆様のハワイ日記

ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ




少し肌寒い、雨の朝。


島の古民家の、


我が愛する畳リビングルームで、


毛布にくるまりコーヒーをすすりながら、


あの夜のコトを思い出す....



3組の仲良し夫婦6人で、

泊ったまた違う島の海辺の小さな民宿。

爺と婆が大好きな、

目の前が小さな入り江になっている、

家族で経営している宿。

美味しい海の幸と、

ビールに日本酒、



更にお部屋でも、

なんやかんやと話しバカ笑いし、

飲み続けた楽しい夜。

コトが起こったのは夜中。

11時過ぎには流石にお開き。

各々お部屋へ戻った。

それまで酔っ払った感じはなかったのに、

爺は、急に畳に寝転がって動かなくなる。

調子に乗って飲み過ぎたんだろう。

それからヨロヨロと起き上がって、

トイレへ行った。

布団に入り

うとうとしていた婆。

その時、

ガチャーンと物凄い音が響き、飛び起きた。

酔っぱらった爺が、

トイレから出ようとバランスをくずし、

まさかの転倒!!

見れば、硝子の引き戸の下の部分が、

割れてしまってるではないか!!

きっと転倒の際、

尻餅を付いたためお尻に硝子の破片が、

当たったらしく、

尻を押さえている、、、

急いでバスタオルで硝子の破片を集め、

カバーし、

爺を立たせて布団に寝かす。

恥ずかしい!!

なんてコトをしてしまったんだ!!

なんて一人でごちゃごちゃ言っていたけれど、

酔っぱらっているから、

そのまま寝てしまう。

こっちは後片付けをした後、

布団に入ったが、

なんだかもう寝られなくなる。

あぁ、申し訳ない。

明日はおかみさんに謝って、

弁償しなければ....

きっとお客さんもあるだろうに、

もう本当に迷惑かけてしまう ...

と、悶々と考える。

横で大きないびきをかいている爺に、

ため息を付きながら、

結局2時間ほどしか寝られなかった。

朝の朝食の前、

おかみさんに事情を話して、

お部屋まで見にきてもらう。

本当にすみません。

迷惑かけて、、、

もちろん、弁償させてもらいます、、、

爺も恥ずかしそうに、

ごめんなさいと頭を下げる。

おかみさんは一言。

お怪我はなかったですか?

大丈夫ですよ。

お怪我さえなかったら、

もうそれでいいんですよ。

弁償なんて大丈夫です。

と、優しく言ってくれるその横顔を見ながら、

胸がジーンとする。

実は爺のお尻。

腰から落ちたもんだから、

下着のパンツに穴が空いて、

3か所ほど少しだけれど、出血。

だけど大事には至らなかった。

コレが頭から突っ込んでいたらと思うと、

ゾッとする.....

もうコレからは、

いい年こいての飲み過ぎには本当に注意だ...

と、しみじみ反省。

こうして朝、

美味しい朝ごはんを頂き、

本当にいいんですよ!!

と言う、おかみさんを振り切って、

おおよその硝子代金を無理やり支払う。

その後、おかみさんと一緒に、

みんなで記念撮影をした。

民宿の軒下にある、つばめの巣。



一生懸命子育てをする、

つばめのお母さん。

大きく口を開けてエサを待つ雛鳥達が、

本当に可愛い。


お世話になりました。

また来年来ますね!!

と、おかみさんに別れを告げ、

皆各々の家へと帰る。


さぁ、我が島の我が家へ帰ろう。

あんなことがあって、

おかみさんには本当に迷惑かけたけれど、

とにかくお尻の怪我だけで済んで、

本当に良かったと、

一人胸を撫で下ろす。



そうだよね、、、

って空の向こうの、

ダイヤモンドヘッドに問うてみるが、

あまりにも遠すぎて、

返事はまだ、ない。

続く。