Eti senin, kemiği benim
これ、なんのことだか わかりますか?
<ウイグル語の本棚>によれば、中央アジアのテュルク系の民族の間に広く伝わることわざだそうです. アフガニスタンでも 使われているとか.
そろそろ、種明かしをしましょうか. これ、親が子供を 学校の先生に 預けるときなどに 使われる決まり文句だったらしいです. 元々の意味は <びしびし殴って構いませんから、厳しく教育してください. ただ、死んだり 後遺症が残るようなことまでは しないでください.>・・・といったところでしょうか. 昔は 文字通りの意味だったんでしょうが、今はさすがに 文字通りの意味で 使われることは ほとんどないばかりか、このことわざ自体が 使われなくなってきているらしいです.
トルコでも 例外では ありません. ただ、先日見た あるテレビドラマで 使われてました.
主人公の会社社長が おつきの運転手のところに ある男を連れてきて、男を 運転手の見習いにするよう命じる場面で 使われてました. <厳しく教育して 一人前の運転手に してやってくれ>ということですね.
日本では、<肉を切らせて 骨を切る>ということわざは ありますが、先生に対して <肉は貴方のもの>と言うことは ないですね. 日本の親たちに こういう意識・感覚が 多少でもあれば、問題のいくつかは 減るか そもそも起こらなくなるような気もしますが、半面、体罰は 増えそうだし・・・. 何事も 一筋縄では いかないもんです.
ウイグル語の本棚
ウシャクの街並み
