あぶない投資信託…その⑤(分配金)
10月19日(月)
今日は≪分配金≫について
分配金は2種類
①普通分配金
②特別分配金
≪毎月分配型8%≫
これは凄い!
預貯金で1%もない時代なのに、
毎月分配金が、
それも8%の高利回り
これは、投信を買わない手はない???
その上、≪特別分配金≫は課税されない。
いいことづくめではないか!!
と、思っている方はほとんどないとは思いますが。
文章ではチョット表現しにくですが、できるだけ分りやすく。
キーワードは
・分配前の≪基準価額≫
・分配落後の≪基準価額≫
・各人別の≪個別元本≫
です。
では、事例で
投信名≪ウハウハ儲かるオープン型株式投資信託分配型≫
・分配前の基準価額 : 10,500円
・分配落後の基準価額: 10,000円 のケース
【個別元本:9,000円のAさん】
分配前の基準価額が10,500円ですので、
10,500円-9,000円=1,500円
この時点でAさんは、1,500円の値上り益(売ってないので、含み益)
そして、500円の分配金を受け取りました。
この分配金は、Aさんにとっては利益の分配なので
≪普通分配金≫となります。
分配落後の基準価額は10,000円で
Aさんの個別元本は変わらずに、9,000円です。
(この時点で、含み益が1,000円)
【個別元本:11,000円のBさん】
分配前の基準価額が10,500円ですので、
10,500円-11,000円=▲500円
この時点でBさんは、500円の値下り損(売ってないので、含み損)
そして、500円の分配金を受け取りました。
この分配金は、Bさんとって利益ではないので
≪特別分配金≫となります。
分配後の基準価額は10,000円で
Bさんの個別元本は、10,500円です。
(この時点で、含み損が500円)
※500円の分配金を受け取って、含み損は変わらずに500円
毎月分配型ですので、毎月この計算がされて
各人別に分配金が支払われます。
全額≪普通分配金≫の場合もあれば
全額≪特別分配金≫の場合も
一部≪普通分配金≫で一部≪特別分配金≫も
結局、毎月分配型は
各人別に個別元本が変動し、
各人別に分配金の内容が変動する。
決して、中長期の安定投資ではありません。
・『投資信託は、中長期の投資』です。の謳い文句。
・『5年、10年の投資スパン』で考えましょう、
・『日々の、月々決算時の基準価額に一喜一憂』する必要はありません。
・『毎月、分配金』があるので安心です。
・『基準価額が下がっても一部は元本の払戻』です。
・『何れ株価が上がれば、基準価額も上がり』ます。
決して、間違った表現ではありません。
ついでに付け加えれば
≪信託報酬≫・≪手数料≫をいただきますので、
基準価額がどうなろうが、分配金を払おうが、
…必ず儲かります。あなたでなく、我が社がです。
どんどん投信を組みますので、バンバン買って下さい。
我が社は中長期で必ず儲けさせていただきます。
投信はいいことづくめ???
です。
最期に
≪特別分配金≫…この表現が誤解を招くのでは?
分配金といえば、何となく利息・利益分配のようなイメージ。
≪特別分配金≫ではなく、
≪元本払出金≫あるいは、≪一部解約金≫と、
表現すべきでは!
※くれぐれもご注意ください。
≪特別分配金≫は、あなたの元本・元金です。
元本に課税される訳がありません。
では、また…
あぶない投資信託…その④(基準価額)
10月16日(金)
≪オープン型(追加型)株式投資信託≫についてです。
今日は≪基準価額≫
先ずは基本から
≪基準価額≫は投資信託の時価です。
時価ですので、毎日変動します。
では、この≪基準価額≫はどうのように決まるのか?
①投資信託が投資している資産(株式・債権)を毎日の値段で評価します。
次に
②株式・債権の利息や配当などの収入を加えます。
そして
③手数料・信託報酬の費用を差引ます。
これで
投資信託の≪純資産総額≫を計算して、
投資信託全体の口数で割り、
1口当たりの価額を算出します。
なお、
設定当初に1口=1円のファンドは1万口あたりの価額
1口=1万円のファンドは1口あたりの価額で示されます。
そして
分配金があれば、分配後の価額が再計算されて示されます。
昨日もお話しましたが、
投資信託の価額が上がろうが下がろうが
手数料と信託報酬は確実に差引かれます。
つまり
リスクは、一般投資家が全て被り、
ファンドを販売・管理・運用している全ての
金融機関は、確実にもうかる仕組みです。
日本経済新聞で確認してみてください。
通常、設定当初は1万円です。
1万円を超えているファンドは?
相当ボロボロになっているのが、分るのでは?
但し、投信の価額の比較だけでは優劣の判断はつきません。
これは、分配金(普通・特別)が大きく関わっているからです。
この辺は、次回以降に。
ちょっと話は変わりますが、
公社債型投資信託は、手数料・信託報酬等が少ないので
販売する方でも積極的ではありません。
そこで
金融機関の戦略とすれば
投信が初めての方には、公社債型投信
あるいは株式の組入れ比率が低い投信を勧めて
徐々に株式の組み入れ比率の高い投信へ。
売る側は誰だって≪会社が儲かる≫が最優先、当然です。
営業成績は、断然≪オープン型株式投資信託≫です。
こうやって絡みとられていくんですネ。
では、また…
あぶない投資信託…その③(目論見書)
10月15日(木)
今日は、≪目論見書≫運用報告書・運用レポートについて。
現在、投信は数1000種類。
どのようにして、投信を選ぶのでしょうか?
その前に投信の区分について
投資対象によって当然、リスクとリターンは違います。
①公社債投資信託
②株式投資信託
の2つに大きく分けることができます。
その他
・分配型と無分配型
・オープン型とユニット型
・インデックス型とアクティブ型
・グロース型とバリュー型
…等
投信を纏めて論じることはできないので
ここでは、
ローリスク&ローリターンの≪公社債投資信託≫ではなく、
ミドルリスク&ミドルリターンの≪株式投資信託≫についてです。
≪株式投資信託≫といっても種類は様々。
1%でも株式が含まれていれば、それは≪株式投資信託≫
株式と公社債の比率は、どうなっているのか?
国内株式型なのか海外株式型なのか?
そして
分配・オープン・インデックス・グロース…?
もうこうなってくると何が何だか分りません。
そこで、一般的な…一般的と言えるかどうかは別にして?
投資対象が多い≪オープン型株式投資信託≫
オープン型とは?…別名(追加型)
つまり、いつでも買えて、いつでも売れる投資信託。
信託期間は、投信ごとに違います。
5年・10年・無期限…
但し、
期限が決められていても延長する場合もあれば
運用成績が上がらなかったり、運用資産が減少したりして途中償還も。
なんと言っても売りやすいから
・オープン型(追加型)なので、いつでも買えていつでも売れる。
・投資信託は、中長期で年率5%以上の利回り?(の謳い文句)
・毎月買えるので確定拠出型年金にもってこい?
前置きが長くなりましたが、
一般庶民は、投信をどうやって選ぶのか?
数1000の投信、その上、投資内容は様々。
そこに登場するのが≪目論見書≫
書籍等では、『投信は、≪目論見書≫を良く読んで選びましょう』と。
≪目論見書≫には
投信を購入する上で重要な事項が網羅されています。
手数料・信託報酬・申込単位・期間・投資方針
分配・リスク・管理運営の仕組・約款…
もうこれは詳細に記載されていて、100ページ近くにもなります。
そして
投資期間中に送られてくる≪運用報告書≫・≪運用レポート≫
『これらをしっかり読みましょう』と、言っています。
で、『その内容が理解できるか?』が問題です。
更に問題は、仮にある程度理解できたとしても、
『数10、数100、数1000の投信から選べるか?』です。
『証券・銀行・ゆうちょ・保険…売る方だって分らない』のでは。
つまり
目論見書・運用報告書・運用レポートを読みこなせる人は、
おそらく投信など買わずに、
株式に直接投資するようになるはずです。
株式についてよく理解できるようになれば、
直接投資のほうを行うのが正常な人間の心理では!
余計な手数料・信託報酬を払わないで済むし、
自分で、その瞬間に投資の見直しができるから。
結局は
オープン型株式投信を購入する人は
『販売会社が売りたい投信』を買わされること。
『売る会社を信頼して、売る担当者を信頼して』…です。
つまり
『買った瞬間に、全てお任せする』ことです。
では、また…