先日久しぶりに友人と会ってランチやお茶を楽しんだ帰りにあと10分もすれば我が家に到着するくらいの地点、なんなら歩いても帰れるくらいのあたりから車がひどい渋滞になって進まなくなった。
全くこんなことは初めてだった。平日の夕方になると仕事からの帰宅の車は増えることはあるけれど、これほどのことはない。旧道に回ろうかと思ったけれど旧道も車が渋滞しているし、だいたい身動きできない。
なぜこんな状況なのか理由がわからないほどイライラすることはない。理由がわかり、どのくらいで解消するのかが分かればまだ諦めることもできる。
ただ全く騒ぎ出す人もいないし、車から出て様子を見に行こうとする人も誰もいない。日本だなぁ、さらには田舎の町だからか、みんながこの状況に耐えているのだった。
よくお盆や年末などに帰省客の車の列が高速道路で足止め状態のシーンをニュースで見ることがあるけれど、それはそれは大変なことだな、と実感した。そんな時も騒ぐ人の姿は 見受けられないし、食料を配ったり、さまざまな配慮もされる姿も目にするし、日本だなぁ、と思ったものだ。けれどほんとに辛い状況に違いないのだ。
それでも少しずつは進んで、ようやく原因が理解できるくらいまでになった。おそらく事故を起こし車が電信柱にぶつかったのだろう。斜めに傾いた電信柱を修理している姿が目に入ってきた。パトカーも何台か止まっていて、道路は片側通行ではなく全面通行止めになっていた。
その場所から、4車線すべての車は脇道や旧道に誘導されていた。脇道や旧道は細いし信号もなく、そこに至るまでにも 車は進まない。気が遠くなりそうだった。あと5分もあれば家に着くのに。
それでも身動きとれないのだから待つしかない。ようやく旧道に差し掛かったけれど、右折しなければならないから、渋滞している旧道に入り込むのにも並大抵ではない。
そこで左折して我が家と真逆の方向に向かいとんでもなく大回りして国道に向かい逆から帰宅の方法をとった。とんでもなく大回りとはいえ車は進む。
そうしてやっと速やかに帰宅できそうな場所でパトカーとすれ違った。もしかして開通したのかもしれない。結局あのまま待っていれば開通していたのだろうけれど、私は待つより大回りでも進む方がいい。時間的には同じくらいだけれど。結局普通なら10分で帰れたところを1時間半近くかかって帰宅した。
楽しい気分で帰っていたのにどっと疲れた。自分が事故に遭ったわけではないだけよかった、としなければ仕方ない。
ただパトカーも何台かいたのだから、交通整理をしてくれたり、状況を説明してくれることがあってもよかったのに、とは思う。
それにしても、10分で帰れる、と当然の様に思っていたのに、当然とか、いつも通り、ではない出来事は思いがけず起こることを痛感した。それに伴い、車に乗る前はトイレに行っておこう、とも思う。今回は友人の家で帰る前に借りたのでよかったけれど、トイレに行きたくなったらどうしていただろう、と思う。
それに今回は1時間半くらいだったけれど、真冬の雪の中でガソリンがギリギリだったとしたらどれほど不安だろう。
今後ガソリンも常に半分は入っている状態にしておこうと強く思った。今回はガソリンも入れて友人宅へ向かっていたのでこちらもよかったけれど、今後の教訓にしようと思う。そういえば、トイレに関しては、姑さんの紙パンツ数枚くらい車に積んでおこうかな、などとも思った。備えあれば憂いなし!
今年もまた年末には帰省の人で高速道路は渋滞するのだろうけれど、出来るだけスムーズに無事な年末年始であってほしい。