一家の修学旅行 | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

週末は久しぶりに孫のうたを預かった。そうなるだろうと予測をしてはいたけれど案の定だった。前回の記事でちょっと触れた家族のあるイベントを兼ねた旅行から戻り親達(長女夫婦)は疲れ果て、うたを一泊で預かって欲しい、と言ってきたのだった。

予想はしていた。それは楽しいながらもかなり労力が必要なことだったろう。急に何でも言ってくるし、旅行にうたの服を一式持って行ってまだ洗濯も乾かないし、暖かい服があまりない、と私にうたの服を買って欲しいと暗にほのめかす。

わかってますよ、孫に寒い思いなんかさせないよ、と思うけれど長女にイラッとすることも数知れず。前回の記事で親の子を慈しむ背守りのことを書いたけれど、そうして育て上げた成人した我が子にはキリキリすることは多いものだ。それでも最高に楽しく過ごせた思い出深い旅を無事に過ごして戻ってこれたのは私にも嬉しいことだった。日頃も必死で緊張感も持ちながら暮らす長女に私の少しくらいのイラッは、たいてい飲み込む。

そんな疲れ果てたイベント旅行とは大和の修学旅行だった。自分で身動き出来ない大和をストレッチャーで移動させ、さらには人工呼吸器も必要な大和が高校の修学旅行に行くとは、考えられない無謀な行為とも言えるかもしれない。

それでもみんなと修学旅行に行きたい、行かせてやりたい、と言う強い思いで実現できた旅行だった。当然親が付き添うわけだけれど、一人では不可能で夫婦揃っての付き添いになる。すると一人残るうたは、私達が預かることもできるけれど、せっかくなら一緒に行こう、と修学旅行と家族旅行のドッキングとなった。

許可してくれた高校にも感謝しかない。そもそも高校に入学することから並大抵ではなかった。思えば去年やっと受け入れてもらえた唯一の高校だったけれど、最初は週に一日だけ。それも放課後たった1人の授業だった。

長女夫婦はクラスの一員にと願ったけれど許可されなかった。理由は、今の高校は通信制もある、いわゆる過去に不登校だった子供達とか、皆と馴染めなかった子供達だったり、過敏な神経の子だったりと、そういう子供達も多く通学する高校で、大和がクラスに入っても友達はできないだろうし、大和の酸素濃度が下がった時に知らせる人工呼吸器のアラームの音に過敏で反応する子供もでてくるかもしれない。とにかく過敏な子が多いから、と言う理由だった。

最初はひどいな、とも思ったけれど、それを受け入れて通っていた。時々あるリクレーションなんかの参加は許可された。

でもリクレーションに参加する大和を助けてくれたり、行動を共にしてくれる子供達が少しずつ増えてきた。

そんな様子を見られていたのか、学校に行ける日数が少しずつ増やしてもらえるようになり、いつも付き添ってくれる友人もできてきた。

そして1年半が過ぎた今は、時間的には大和の体調もあるので半日だけれど、やまとの体調次第で毎日通学ができるようになった。

何度も何度も長女達が掛け合って説得しても叶わなかったし、諦めて受け入れていたけれど、やまとと、周りの生徒さん達、そして長女の日常が、ひっくり返してくれたのだった。誰とも争うこともなしに。

私達も高校までは無理じゃないのか、と思っていたけれど、幼い時から無理を可能に切り開いてきた長女夫婦には感服する。私達へのわがまま勝手くらいは仕方ない😅

けれど二泊の修学旅行、これはなかなか厳しいな、と思っていたけれど、結局家族旅行と修学旅行を合体させてやってのけた。まぁ、疲れ果てても仕方ないのだ。もちろん、先生方や生徒さん達が助けて下さった力のお陰だ。


東京だぜっ!

スカイツリーからの眺め





二日目はディズニーシーへ。よくよく見るとうたが混じっている😁


そこかしこに ちゃっかりうたが混じる😁 この数年コロナでどこにも行けなかったし、家族旅行と修学旅行のドッキングで、家族だけの旅行よりおにいさんやおねえさんにも遊んでもらえて、うたにとっても最高だったと思う。

いわゆる問題を抱えた子達だと思われていた生徒さん達はみんな優しく、やまとにも細やかな配慮をしてくれる子が多い、と長女もよく言っていた。



それに、やまとも助けてもらっているけれど、他の生徒さんにとってもやまとの存在になんらかの影響を受けているのではないかと思う。そのなんらかが何かはわからないけれど、 少なくとも助けが必要な人間の助けになろう、と言う気持ちがわく、と言うこともあるかもしれない。それから、誰かの助けになれる事の喜びもあるだろうか。人の気持ちは読み取れないけれど、気持ちが動く、と言うことはあるのではないかと思う。




ディズニーに来たらこんなの付けるよね😁


そして楽しい旅は終わり帰りの新幹線に乗る。



楽しい旅をありがとう。また来週学校でね👋

ずっと付き添った長女夫婦も楽しい素敵な思い出になるだろう。でもくたくただよね。緊張感も半端なかったと思う。無事に帰宅できてよかった。緊張も解けて力が抜けているだろう。無事に過ごせてほんとに良かった。

お守りブローチ、作るのが間に合わなかったなぁ、なんて思ったけれど、周りのみんながお守りになってくれていた。この旅行の一番のお守りは皆の優しさだった。