連休もあっという間に過ぎ去りいつもの日常がもどってきて数日になる。今年の連休は特別に計画したようなこともなく過ごしたけれど、インドアな楽しみは味わっていてその余韻は残っている。
少し前の他の方の記事で、4月にエリック・クラプトンの講演が武道館で開かれていたことを知った。
連休が始まる前だけれど多くの人が行かれたことだと思う。私は特にエリック・クラプトンのファンではないし、ほぼ彼のことを知らないと言っていい。
けれど一曲だけたまらなく好きな曲がある。それはもうずいぶん前で今となればたまらなく懐かしくなった曲だ。 そして唯一の知っている曲だ。
その曲は昔観た歌姫、と言うドラマの挿入歌として耳にした曲だった。ドラマの切ないシーンとマッチして心に染み入る曲だと思いこの曲は?と調べてエリック・クラプトンのチェンジ・ザ・ワールドだと知った。
エリック・クラプトンの名もその時初めて知ったのだった。かと言ってエリック・クラプトンの他の曲を聴くこともなく、従ってずっと心に残る唯一の曲はそれだけなのだ。
歌姫、と言うドラマは長瀬智也さん主演のドラマで、昭和30年代の高知県が舞台だった。
当時同じ職場の友人もそのドラマが大好きで、ドラマのあった次の日はドラマの話題に花を咲かせた。桃井かおりさんと研ナオコさんの親友同士が○○ちゃん、と名前で呼び合っていて、それまで友人とは ○○さん、と名字で呼び合っていたのがいつの間にかドラマの様に○○ちゃん、と名前で呼び合うようになったっけ、とすっかり忘れていた小さな記憶までよみがえってくる。
弾けるように明るく楽しいドラマで見る度元気をもらえていた。そのドラマのシーンごとに流れる曲もドラマ同様元気になれる曲の数々だった。
そしてあれから44年経った今は、なんと便利ないい時代になったものだろう。その曲がちゃんとネットで調べれば聴くことができる。それを聴いた時にはまさに当時の若かった自分になるのだ。44年前の。
音楽だったり、映像と言うのは タイムマシンの様に当時に戻ることができる。久しぶりに耳にしたエリック・クラプトンから過去への旅が始まった。
連休の間旅行らしきものも特には何もなかったけれど、なんと私は過去への旅を楽しんでいたのだった。
歌姫挿入歌