お彼岸と父 | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

お彼岸の入りの18日の夜に父の夢を見た。今まで父の夢を見た記憶はなかったのに本当に久しぶりに夢の中でリアルに父の顔を見た。お彼岸と言うこともあり何か伝えかったのかな、と想ってみた。夢の内容はよく覚えていないけれど。


母は亡くなったのは5年前だし先日命日も済ませたばかりだし、まだ記憶に新しくブログにも時折母のことは書いたりしている。


けれど父が亡くなったのはもう38年近く前になるし父のことを思い出すことはほとんどない日々を過ごしていた。たまには少しくらい思い出せ、と言うことなのだろうか。


母の写真の隣には父らしい写真を一緒に飾ってはいるのだけれど。




夢の中に出てきた父は亡くなった頃のままの父だった。体が弱く病気がちな父で、59歳の時に肝硬変で亡くなった。今の私よりも7才も若い。元々痩せていたし病気もあったから老けてはいたけれど、父の歳をとっくに超えていることに今更ながら驚く。父の歳より長く生きているというか、生かしてもらっている命なんだな、と改めて思う。


そうしてみると、当たり前なのだけれど、今私が生きる上で悩んだり苦しんだり、もちろん喜びもあるけれど、父も私同様一人の人間で、病気で不安に思ったり家族を心配したりしながら生きていたのだな、と言うことが理解できる。遅すぎだけれど。亡くなったご先祖様などの生前の気持ちを分かち合う、それがお彼岸なのかもしれない。


そして今日はとーさんとお墓参りに行ってきた。けれどそれはとーさんの方のご先祖様のお墓だ。私の実家の両親も眠っているお墓(納骨堂)は県外のためなかなか行くことができないけれど、少し暖かくなったし、とーさんも今月いっぱいで退職するし、4月あたりにはお墓参りに行けたらと思う。





いつぶりか 父の夢見し春彼岸 当時の父は年下になり


墓参り 掃除に疲れお昼過ぎ うつらうつらと 春のお彼岸