入院中 ミラクルな先生 | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

今回も私の担当は前回と同じM先生だった。以前私は別の大学病院で膝のスペシャリストで名医と言われている先生に手術をしてもらいたいと思っていたけれど、入院先になる大学病院は遠いし、どうしたものか、と思っていた頃に右膝がいきなり歩くのに往生するほどの激痛に見舞われた。

これは一刻も早く手術して欲しい状況で、名医のいる病院に問い合わせると、診察だけで一ヶ月近く先の予約だと言われて、手術となるとさらに先になりそうで名医の手術は諦めた経緯がある。

それでかかりつけの整形外科の先生の紹介状で今の地元の総合病院のM先生が担当して下さることになった。けれど膝のスペシャリストで名医、と言う評判に踊らされていたけれど、M先生もこの病院の一番人気の膝関節のスペシャリストで優しく穏やかな先生だった。40代の先生だけれど、あまりに落ちついた雰囲気で初めてお会いした時には失礼ながら50代くらいと思ってしまった。

今ではさほど自宅から遠くもないし、ほんとうにM先生に診てもらえてよかったと心から感謝している。

ただこのM先生、外来の時は大変で、予約しているのに3時間待ちだったりと言う人気ぶり。一人一人にとっても丁寧に接して下さるし、退院後も数ヶ月はケアをして下さるし、一人あたりの診察時間もゆっくりだから当然待ち時間は長くなるのだ。

総合病院なので整形外科の先生は他にもいらっしゃるけれど、他の先生は診療は午前中あるいは午後一時くらいには終了し、その後は手術に入る先生もおられるなか、M先生の診察は夕方まで続くらしい。私もよく先生は昼食をとられていないんじゃないかな、と思っていたほどだ。なのでM先生は診察日と手術日は別にされているようだ。

そんなM先生に担当して頂き手術が受けられたのは右足のいきなりの激痛からの流れで今思えば有難いラッキーなことだったとしか思えない。それなのに最初の手術の時は、先生痛いんですけど大丈夫でしょうかぁ😥と、泣き言を言っていた。そんな時も穏やかな仏様の様な笑顔で大丈夫です!と言って下さり安心できていた。そしてほんとうにすっかり良くなった。

そして今回二回目の手術をM先生にして頂いたのだった。先生はほとんど毎日部屋に様子を見に来て下さる。ただその時間がいつも午後7時だったり8時だったりと遅くまでおられる。

二日前、術後ぐるぐる巻きにされていた包帯を外しに来て下さったのは午後9時を回っていたので、今日は夜勤なんですね!?と伺うと、いえ日勤ですよ。と言われる😳!えっ!?日勤でこんなに遅くまでおられるんですか?と驚いていると、まだまだこれから後もいますよ。家に帰るのはいつも11時過ぎてますね。と言われる😳!それが毎日!

看護師さんにM先生いつも遅くまでおられるんですね、と言うとそうなんですよ、いつも遅くまでいらっしゃるので夜勤の看護師は心強いんですけどね。と言われる。そりゃそうだろうけれど、先生大丈夫!?と心配になる。昼食だってまともに食べているやらいないやら。体壊すんじゃないのかぁ😳こういうのを医者の不養生と言うのではないのか!? もちろんこれはM先生だけで、この病院の先生方すべてがこうではない。

そんな先生が先生にしては早めの 午後5時前に回診してこられた。でも今日は土曜日ですが!先生ほんとに大丈夫!?誰か止めなくていいわけ!?と私が心配するようなことではないけれどね。

申し分ない先生で、結婚するならこういう人いいなぁ、と、たぶん誰しもが思うだろうけれど、家庭的にはきっとほとんど居ないんだから大変だろうね。以前他の患者さんとの会話で子供はいないんですよ、と耳にしたけれど、子供ははいなくても奥さんいるでしょ!なんて全く余計なお節介の詮索おばさんだ。自分のことだけ心配してろって感じ!?

確かにそうだけれど、そんなこと思うほど余裕がでてきたのだろう。でも多くの人が頼りにしているのだから、万一先生が倒れたりしたら皆が途方にくれることになるのだから、やっぱりもう少しは自分の体も気にして欲しいとはほんとに思う。

大学病院の膝のスペシャリストも名医だろうけれど、今は私はM先生、最高の名医だと思う。私が無事に退院して外来に来た時はいくら待たされても不満を思わずにいようと思う。