先日、
お客様から
ご質問をいただきました。
かなりマニアックな
お話なので、
全てのレッスンが
この内容レベル…
ということではないので、
ご安心ください。 笑
こんにちは。
「夢を叶える
伝わる英語発音塾」
英語の発音レッスンをしております、
Tamaki 原山 です。
発音からわかる、
その方の口の中(口蓋)や、
舌の動き方にあわせた、
完全オーダーメードの
レッスンを行っています。
お客様の AKIさん で、
上級レベルの方です。
たまたま
レッスン内で、
発音[é] と [æ] の違いを
確認していました。
例えば、
です。
一見簡単ですが、
これら2種類の発音の単語が
文章にちりばめられていると、
時に、
どっち? という感覚になる
単語があります。
そのことについてです。
掲載許可をいただいたので、
全文をそのまま
アップしますね。
[æ] の発音について規則性はありますか? 【AKIさん・30代】
1つ質問させてください。
traveler の tra と understand の stand は
発音記号は同じですが、
実際、発音する時も同じ音になりますか?
辞書サイトで発音を聞いてみると
travelerの方は短く、
understand の方は「えあー」と
長く発音されているように思います。
規則性があるのかと思って
いろんなパターンを調べたんですが、
「r」 の後の [ae] が短くなるような
気がします。
例えば
traffic
crack
tragedy
fragile
r は舌先が後ろにあるのに対し、
ae は前にくる音なので、
r を発音し終わって、
舌先が前に出る前に
aeを発音することになるため、
「えあ」 の 「え」が出にくいのかなと思います。
今回の課題は 「ae を統一する」 という点ですが、
traveller も understand と同じように
発音した方がいいですか。
それとも別の音として発音した方がいいでしょうか。
それに対する原山のお返事です。
AKIさんへのお返事
ご質問ありがとうございます。
r の後の[ae]が 言いにくいのは、
調べていただいた通りですし、
レッスンの中で、私もお伝えしたと思います。
そもそも英語の発音は、
発音記号でまとめられるとは、思っていません。
実際、そう、思いませんか?
大学入試問題に、発音記号問題がありましたでしょう?
私には意味不明⁉️でした。笑
全部音が違うので、当てはまらないんです!💦
発音を全て、規則性?に当てはめることは、できないと思ってます。
私の耳には、同じ母音の音でも、
前後に並ぶ文字によって響きが傾いて聞こえます。
また、ネイティブでも、出身地や育った土地が違ったり、
先祖に別の人種が入っていれば、自ずとその特徴が出てくるので、
統一して「コレ!」が正しい発音、とはなかなか言い切れませんね。
とはいえ、辞書の都合もありますし、
ある程度まとめざるをえなかった結果、
現在の発音記号があるのだと思います。
発音記号は、目安として利用すると良いかもしれません。
その上で、ご質問へのお答えですが。
traveller と、undesstand は、
日常会話では、微妙に違って聞こえるかもしれません。
そして、それでよいのです。
traveller も、undesstandも
[æ]の、発音の範囲であるなら、
ディープな[ae]から、
ライトな[ae]まであるわけです。
練習としては、
[æ]の範囲で、発音できるように
しておくことが、大事だと考えます。
この違いを、きちんと身体で感じていないと、
例)traveler は、
容易に [æ]➡[a] の音になってしまいます。
[ae]の音が
→浅くなり、
→発音しやすい方向に流れ
→結果として、違う音に聞こえがちになる。
つまり、
traveler や travel の [ae] を、
お腹から「英語波動」で言えないと、
→ それに続く v が言いにくくなり、
→ 結果として bで発音することになって、
→ travel と trouble の発の区別がつきにくくなる、
などの現象が起こります。
(補足)
[æ]を本来の音で発音できないと、
v を b で発音してしまい、
travel を trouble という
単語の響きと、と間違えやすくなります。
母音が本来の発音で言えないと、
そのあとに続く「子音」も、
言いにくくなってしまう例です。
ジャパニーズEnglishから抜け出せない
理由のひとつでもあります。
このような点からも、
特にネイディブではない私たちは、
日々、丁寧に基本の音を練習し、
身体に英語本来の発音の響きを
覚えさせる感覚が
大切だと考えています。(^^)
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最終的に発音するのは、ご本人です。
ご自身がどこを目指すかで、
どの程度練習するか、
どこまで整え直すか、
It's up to you! です。
発音に、
絶対的な正解はないので、
英語波動の範囲内において、
その人の「発音領域」を整えることは、
その人にとって、
より効果的に英語を(ツールとして)
使えるようになります。
例)1回で伝わる、1回で聞き取れるなど。
「ある程度、本来の音に近い発音になること」、
「発音領域を整えること」において
ご協力したいと考えてレッスンをしています。
以上です。
かなりマニアックな内容ですが、
とても大事なポイントに
気づいて、
ご自身も調べた結果の
ご質問でした。
英語の発音に
絶対的な正解はないのです!
(ここ重要!!)
ただ、
日本人の私たちが
ある程度
「相手に伝わる発音」を
維持したいのであれば、
原点の基本となる音に
忠実になるコト、
それを、身体に覚えさせるくらい
馴染みのある音にすること、
がとても大事なのです。
この点を、落とし込まれた方の発音は、
生涯、ブレたりズレたりすることは
ありません。
なぜなら、
先ほどもの例でも
あったように、
[ae]の、発音の範囲であるなら、
ディープな[ae]から、
ライトな[ae]まであり、
この範囲をキープいただいている限り、
発音は「ズレていない」音として
人には聞えるからです。
意味不明~!という方は、
すみません。💦
発音オタクなので、
このようなお話も
よく登場しますが、
全てのレッスンで
お話しているわけでは
ありません。
ご安心ください。
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