「脳のなかのわたし」 坂井克之著(東大大学院准教授)
講談社 発行
想いを支配する身体
身体の反応の結果として私たちに感情が生じるという
実験結果もあるそうです。
身体の反応が原因で 私たちの感情が結果となる。
これが 面白かったので 引用してみます。
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ボールペンを唇に触れないように上下の前歯ではさんで
くわえる。そうすると笑っているようになる。
今度はボールペンを歯を閉じて唇だけで前に突き出す
ようにくわえる。そうすると顔をしかめて不機嫌にみえる。
このようにボールペンをくわえて漫画を見てもらった実験
がある。その後で漫画がおもしろかったかどうかを尋ねた。
笑っているような顔でボールペンを加えてもらっていた人は
漫画をおもしろいといった。しかめっつらでボールペンを
くわえてもらった人は 漫画をつまらなかったといった。
つまり 無理やりつくった顔の表情によってそのときの気分
が変わって、漫画に対する評価に影響を与えたと解釈さ
れる。
もうひとつ。あるテストをしてもらって、後で結果を伝える。
このとき胸を張った姿勢でいい成績の結果を伝えられた
人は誇らしい気分になり、肩を落とした姿勢で成績をきいた
人はたとえ成績がよくてもそんなにうれしいとは感じなかった。
つまり 胸を張れば気分がよくなる・・・ということ。
「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ。」というのは
アメリカの心理学者ウイリアム・ジェームズの言葉。
また別な説は脳に情動の中枢がありそれが感情を生み出す
というのがキャノンーバード説。
感情を感じるためにはその両方の信号が必要なようです。
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今興味を持っている 笑いヨガの効用に通じるものがあって
笑っていれば 気分がよくなる・・・ということでしょう。
笑いヨガ 楽しいです。
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