2022年9月に運行開始した「ふたつ星4047」の乗車記です。

車両についてはその①、ラウンジについてはその②、午前便(武雄温泉→長崎)はその③をご参照ください。

 

「ふたつ星4047」は、西九州の海めぐり列車として、武雄温泉~長崎間を往路と復路で異なるルートで運行しているのが特徴です。

 

午後便は、長崎~(長崎本線)~諫早~(大村線)~早岐~(佐世保線)~武雄温泉という、大村湾がメインのコースです。

 

真新しい長崎駅から出発!

スタートの長崎(ながさき)は、西九州新幹線開業前に高架駅になりましたので、昔の頭端式の地平ホームしか知らない方は、その変貌ぶりに驚くかもしれません。

 

 
午前便到着後から、ホームに留置されたままの「ふたつ星4047」ですが、ドアオープンは午後便出発10分前の14:43です。
 
大村湾側のカウンターを確保できましたので、一安心です。
 
 
記念乗車証も忘れずにゲットしておきましょう。
 
 
カウンター席からは、大村湾の絶景が見えてきます。
 
 
こんな景色を見るだけではもったいないので、観光列車らしく早速ビュッフェに行って、何か調達してきましょう。
 

車内販売

ますは、雲仙市の「アイスソルベ」(500円)をゲット。
乗車した日は、トレイン、フルーツミックス、チョコバナナの3種類があり、一番絵になりそうなフルーツフレーバーを購入しました。
絵になるだけでなく、フルーツたっぷりでおすすめです!
 
 
あわせて「ふたつ星うれしの冷茶」(500円)もオーダー。
こちらは嬉野の「ふたつ星4047」専用茶畑で収穫した茶葉を使っているとのこと。
(当たり前ですが)ペットボトルのお茶とは異なり、香りと旨味がたっぷりなお茶でした😁
 

熱々で絶品の長崎スフレ

 さて、午後便の一番のお楽しみといえば「長崎スフレ」(900円) 。
こちらは長崎の洋菓子店「ママン・ガトー」に出向かないと食べられない、熱々のスフレで、車内のオーブンで焼き上げています。
 

こちらは、公式サイトから3日前までの事前予約制になっていますが、数量限定(15時または16時焼き上がりで各6個のみ)で、かなり人気があるようです。

1か月前に指定席券を購入したら、すぐに予約をしておくのがポイントです。

 

焼き上がりが近くになると、アテンダントさんが声を掛けてくれますので、ビュッフェに出向きます。

 

 
焼き上がったばかりのスフレは、ご覧のようにふっくらしていますが、冷めるにつれて段々しぼんできてしまいます。
冷めてもおいしいのですが、せっかくの熱々スフレなので、すぐにいただきます。
 
「このスフレを食べるために列車に乗る価値がある」ような逸品ですよ😆
 
 
さて、スフレに夢中になっているうちに、列車は9月23日に開業したばかりの新駅、大村車両基地(おおむらしゃりょうきち)を通過。
 
駅周辺では車窓右手に、西九州新幹線の車両基地が見えてくるのですが、一段高い場所にあるので、車両基地の様子を伺い知ることはできませんでした😢
 
 
そして、列車は午後便のハイライト、千綿(ちわた)に向かいます。
 

絶景の千綿駅

 千綿駅は大村線で最も海に近い駅として知られており、「ふたつ星4047」の午後便では10分間停車します。
 
海に映える「ふたつ星4047」、絵になりますね。
 
 

伊予灘ものがたり」のように夕陽を楽しむには少し早い時間なのですが、西日に照らされる大村湾の海原は絶景です。

 
 
まるで、海の上を走っているように見えます。
ここでも、大川組子細工の窓枠が一役買っています。
 
 
千綿駅は木造駅舎で有名ですね☺️
 
 
千綿駅の駅舎は、かつては千綿食堂として営業されていましたが、現在ではドライフラワーを販売する「ミドリブ」さんが営業しています。
500円位からお手頃価格のものもあって、旅の思い出になりますね。
 
 
この先の旅路も楽しみです。
 
 
以前に訪問した千綿駅の様子はこちら
 

波佐見焼の転写体験でお土産づくり

千綿駅を出発後は、車内イベントの時間です。

午後便のイベントは「波佐見焼の転写体験」(参加費:2,500円)。

このイベントは、長崎駅出発後にビュッフェで予約が必要で、先着10名限定です。

 

まずはアテンダントさんから、波佐見焼の特徴などの説明があります、

波佐見焼は日常使いの器ということで、「特徴がないのが波佐見焼の特徴」なんだとか。

 

その後、イラストシートを水で浮かして、お皿に転写していくというもの。

 
 
イラストシートに、JR九州東京支社のフリーペーパー「鉄聞」のイラストがあったので、こちらを中心にデザインしてみました。
体験時間は20分ほどですが、オリジナルの波佐見焼が完成し、楽しいお土産になりました。
 
 
ただ、転写シートの扱いが小さなお子様には難しいかもしれませんね🙄
 
体験が終わる頃、17:00にハウステンボス駅に到着。
ここで下車する方も見受けられました。
 
 
ちなみに、ハウステンボスも車窓左手(大村湾側)です。
 

終点 武雄温泉へ

 早岐(はいき)駅からは、佐世保線に入り、最初の停車駅が有田(ありた)
ホームには、有田焼の三右衛門(柿右衛門、今右衛門、源右衛門)の陶板があって、車窓から見ることができます。
 
 
ここからは20分で、終点の武雄温泉(たけおおんせん)に到着となります。
午後便は、大村湾の景観を楽しむ3時間弱のコースで、午前便と甲乙つけがたいのが悩みどころ。
 

ふたつ星4047」のふたつ星とは佐賀県・長崎県とお伝えしましたが、有明海と大村湾のふたつの海を表すと考えることもできますね🌊

 

 西九州の海めぐり列車、あなたはどちらに乗ってみますか?

 

午前便の乗車記はこちらをご覧ください。

 

↓車窓から見えていた、ハウステンボス(園外)のホテルです。