JR九州高速船「QUEEN BEETLE」で行く「沖ノ島クルーズ」の乗船記を全3回でお伝えしています。
その①では、外観とスタンダードクラスの船内
その②では、ビジネスクラスの船内 の様子をお伝えしました。
今回、最終回その③では、沖ノ島クルーズの様子についてお伝えしていきます⛴️
■出航
船内は自由席ですので、まずは座席を確保しなくてはなりません😅
ジェットフォイルと違って、座席にはシートベルトはなく、船内を自由に散策することができます☺️
キオスクには、軽食やドリンクを買い求める人が集まり、列ができています。
軽食メニューは、大分の方寸が監修する、プルコギ飯、ルーロー飯(各800円)、サンドイッチ(750円)🥪
オリジナルメニューとしてナポリタン(750円)、シーフードピザ(650円)など🍕
早速、シーフードピザをオーダーしました。
船内前方からは、博多港のシンボル、博多ポートタワーが正面に見えています。
東京タワーを設計した建築家、内藤多仲氏の設計なのだそうです。
定刻よりも早く出航⚓️
動いているのかどうかわからないくらい、静かに博多湾を進んでいきます。
■博多湾
いつもは福岡空港へ着陸する航空機の上から眺めている景色なので、船上から眺めるのは新鮮です。
左手には能古島(のこのしま)、右手には海の中道や志賀島(しかのしま)が見えてきます。
金印で有名な志賀島ですが、海の中道と陸続きなっていたとは知りませんでした😅
ビジネスクラス前方の展望スペースからは、大海原を眺めることができます。
博多湾を出た「QUEEN BEETLE」は、外海に出ると一気に加速していくので、前面展望も爽快です🌊
爽快だったのもつかの間。
風のせいなのか、波のせいなのか、大きな船体がミシミシいうほどの揺れが襲ってきます💦
■玄界灘
「これが玄界灘の荒波なのか」と関心している場合ではなく、周囲では船酔いの乗客が多発する事態に😥
私は、チェックインの際に渡された酔い止めを服用していたので、なんでもありませんでしたが、かなり辛そうな方もいらっしゃいしました。
大揺れの船内では、宗像大社に関する映像が流されていました。
宗像大社は本土にある辺津宮、宗像大島にある中津宮、沖ノ島にある沖津宮で構成され、それらが直線上に並んでいたりと、なかなか神秘的な場所。
特に沖ノ島(沖津宮)は、神職以外は上陸できないという場所。
2017年に世界遺産「神宿る島・宗像沖ノ島と関連遺産群」に選定されてからは、注目を集めています。
■沖ノ島遥拝
一般人は上陸することもできない沖ノ島。
そうなれば船から遥拝するしかありませんし、通常は遊覧船が運航されていないので、今回の「QUEEN BEETLE」沖ノ島クルーズは、またとない機会でした👍️
博多港を出てから、1時間半近くが経った時、船の正面に沖ノ島が姿を現しました。
船は沖ノ島の手前を、徐行しながらゆっくりと航行します。
最接近といっても、下の写真のような距離感ですが、神宿る島をこんな近くでクッキリと見ることができ、感謝でしかありません。
夢中で写真を撮りながらも、しっかりと拝ませていただきました🙏
船が進むにつれて、見える角度が変わっていきます。
島の上には、灯台が見えています。
沖ノ島に最接近しているのは、わずか数分間。
短い滞在時間でしたが、ご縁をいただくことができ、ここまで来てよかったと思えました。
船は島を後にして、博多港に戻ります。
本土にある宗像大社（辺津宮）には参拝しましたので、あとは宗像大島にある中津宮へも詣でなくてはいけませんね。
■サンデッキ
船内でご紹介していなかった場所が、3階の展望室「サンデッキ」。
こちらはスタンダードクラス・ビジネスクラスともに利用することができる場所です。
足元まで続く、大きな窓からの視界も抜群です。
博多湾が近づいてくる頃には、日もだいぶ傾いてきました。
展望室だけでなく、外に出てみましよう。
⬛️パナマ船籍
救命用の浮き輪には「PANAMA」の文字が。
そうです、この船は日本船籍ではなくパナマ船籍なのですね🙄
世界的にもパナマ船籍の船が多いのは、パナマは税金が安いという事情があるみたいです。
しかし、船に詳しい方ならば、パナマ船籍の船(外国船)が、日本国内「のみ」で航行していることに違和感を抱くかもしれませんが、これも、コロナ禍での特例措置なんだそうです。
本来、外国船籍の場合は、日本と第三国を発着しなくてはならないという規制があるのです。
外国船籍の「国内クルーズ」が、日本国内の港を周遊するだけでなく、ちょっとだけ釜山などに寄港しているのも、そんな理由があるからなのです😌
⬛️博多湾
最後に、博多湾の夕景を楽しみつつ、クルーズは終了。
「QUEEN BEETLE」の国内遊覧クルーズは、コロナ禍の今しか乗れないかもしれません。
船酔いが心配な方には、福岡湾遊覧コース、糸島沖遊覧コースもありますので、ぜひこのチャンスに乗船されてみてはいかがでしょうか。
↓宗像大社の神宝をご紹介しています。