農薬残留基準値があまりにもゆるくて世界一農薬を使っていると言われる日本。スーパーの野菜は極力食べたくないので、野菜は有機農業のはしもと農園から定期購入しています。さらに我が家でも家庭菜園をしています。6年目となりましたが、せっかくなので、あこがれの自然農に一昨年から取り組んでいます。

自然農は、農薬を使わない、耕さない、肥料を入れない、草は極力抜かず活用する方法です。愛媛県の福岡正信氏や青森のリンゴ農家木村秋則さんは有名です。近頃は女優の杉田かおるさんもやり始めYoutubeで人気動画になっています。

※私はもったいないのでコンポスターで作った生ゴミ肥料は一部入れています

 

私は一昨年、半信半疑でためしに一畝だけやってみました。昨年は畑の半分をやってみました。すると、成長は遅くてもそれなりに収穫することができました。そして今年は思い切って全部を非耕起にしました。ホンダのパワフル耕運機が泣いています(笑)

 

とはいえ、種や苗を植えっぱなしではダメで、それなりの草の管理は必要です。Youtubeではいろんな方が、野菜づくりの基本や、自然農の方法を紹介していて大変参考になっています。私もやっと少しコツがつかめた気がします。

 

驚くことに、耕さなくても草の根がたしかにフカフカ柔らかい土にしてくれるのです。その草の根に付いた菌が養分のあるいい土を作ってくれるのだそうです。苗の育ち具合と比例させながらまわりを刈った草は、草マルチにして根元に置けば、雑草が生えづらく、日照りの乾燥を防ぎます。やがて地中の根は枯れて穴が開き酸素や水分や菌を地中深くまで送り込んでくれます。草マルチの下は虫やトカゲなど小動物たちの豊かな住処になり、その糞や死骸は菌が食べていい土を作ってくれます。その虫や雑草の種を食べに来るのか野鳥もたくさんきます。きっとたくさん糞をしているでしょう。今年は特にミミズが増えて土を益々良くしてくれていることを感じています。

 

ただ、やはり成長が遅いので、7月の収穫期になってもまだ成長半ば。今年は全面的にやったので、よそ様の畑と比べるとなんとも貧相で恥ずかしい畑でした(笑)

 

しかし、8月初めからチョホチョボ獲れはじめ、お盆前頃からたくさん収穫できるようになりました。食べ飽きたキュウリもまだまだ獲れそうです。近頃は大好きなトマトもわんさかなり始め、秋遅くまで実ってくれそうで大満足しています。

 

昨日の収穫はこんな感じです。毎日、バケツ半分くらいずつ何かしらを収穫できます。



畑の様子はこんな感じ


勝手に生えてくれる赤しそを手前に棚は、インゲン、きゅうり、ゴーヤ、トマトその奥にズッキーニ、さつまいも。手前はネギ、ししとう、なす、オクラ…

 

種の更新もして楽しんでるゴーヤ、苦瓜。
毎日のように大好きなチャンプルーに。コウナゴを入れた佃煮もご飯が進みます。

苗は自家採種したり自然農法国際研究開発センターから購入してなるべく種で植えています。買った苗は、いきなり肥やし気のない土に植えるといったん弱って成長が益々遅れてしまう気がします。
 

トマトはまめに脇芽をとってはしもと農園で教わった2本したてに。

 


昨年まではごちゃごちゃだっただけに、とてもいい感じ

 


むずかしいズッキーニもやっと獲れ始め
 


冬場の鍋のためのネギも土寄せしてばっちり
 


シシトウはこんな小さな背丈なのに、苗2本でもう100本はいただきました。


サツマイモは30本育っています!

 


初めて植えてみた生姜は3本出てきました。
ハチミツにつけて冬場のホットドリンクにしたいのです。


毎年忘れずに出てきてくれるミョウガ


食べずに我慢したアスパラもだんだん増えてきました


夕顔は今年も食べきれず
 


元気なかったナスはまた元気に。
パプリカとオクラもやっと育ってきました。

 




漬物や煮物に白瓜。

 

種を更新したインゲンは草と間違って1本刈ってしまい大ショック。

 


毎年あちこちに生えてくれる大葉があれば、野菜をなんでも入れて大好きな味噌炒り野菜に。料理はもちろん妻がやってくれます。
 



今は大根の葉っぱが大きくなってきて楽しみ。
教えてもらって試しに入れてみた話題のバクチャーの畑にはキャベツを植えてみました。自然農の助けになるか楽しみです。

 

虫に食べられていないのは、アシナガバチたちがイモ虫狩りをしてくれているから。駆除されるのをレスキューして飼っています。
アシナガバチ畑移住プロジェクト
 

軒先にも代々営巣しているキアシナガバチもいます。

 


 

おかけで、きれいな野菜です。
そしてすべて美味しいのです。

以上、
ちょっと自慢気でしたが、楽しい楽しいうちの夏野菜ではなく「夏の終わり野菜」の紹介でした。


福島県有機農業ネットワークによると、短期間でも有機農産物を摂取することで、体内に農薬を取り込むことが防げることがわかったそうです。
アクト・ビヨンド・トラスト

 

山形県産と長野県産のりんごを調べた結果、ネオニコチノイド農薬は皮よりも果肉のほうが3倍残留していたそうです。
農薬は洗えば落ちるは本当か