やっぱり映画が好き -4ページ目

やっぱり映画が好き

正統派ではない映画論。
しかし邪道ではなく異端でもない。

【ネタバレ】あります。すみません、気を付けてください。

 

前作「ザ・アウトロー」観てなくても問題ない続編。フランス&イタリアロケを敢行して貸金庫室潜入やカーチェイスなどの見せ場をふんだんに用意した構成が良い。ジェラルド・バトラー演じる潜入捜査官がどんどん犯罪の道に浸かっていく過程で、彼の真意はどこにあるのか観客側は見誤ってしまう。正義を振りかざさない思惑を表情で見せるキャスティングの妙が今作の魅力であろう。

 

語弊を覚悟で述べると、ジェラルド・バトラー主演作品は、えてして脇役がひたすら持ち上げ役となってしまい、なんだか大衆演劇の体を成してしまう。ところが今作(前作も)はジェラルド・バトラー(特有)の胡散臭さをこれ見よがしに漂わせてこのまま犯罪の道にどっぷり浸かるんじゃないの?と思わせといてのクライマックスなんだよね。これがイイ。時折現地警察との極秘連絡する場面が一切無い。潜入捜査官の孤立する状況が演出として奏功している。

 

でもね、ラスト曲のM83 Outro は他作品でインパクト強めな印象が残ってるので興醒めなんだよなぁ…やっぱ選曲大事だよ。

 

-----------------


ここまで読んで下さってありがとうございます。ブログランキングに参加しています。

もしよろしければ、↓下をクリックしてください。よろしくお願いします。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村

 

2006年のイラク。アルカイダ幹部が対象となる任務で現地のとある住宅を隠れ家とするアメリカ海軍特殊部隊は、敵に察知されて周囲を包囲されてしまう。彼らは無事そこから脱出できるのか。

 

痛みと苛立ち、それに伴う恐怖。戦争という過酷な状況は、傲慢で粗雑な兵士の判断によって市井の人びとを巻き込んでしまう。この理不尽な状況に正義はない。私たちが目の当たりにするのは、愚行と精神の疲弊である。大義とは何か。その虚しさを問う主題で締めくくる。ならばラストのメイキング映像や部隊員のスナップ写真は興醒めである。こんな演出をすると、窮地から脱出する武勇伝と解釈してしまうのでは?アメリカ万歳でやり過ごす気質ではこれからも戦争はなくならない。

 

なぜ言葉(対話)でなく、暴力(武力行使)なのか。戦争は為政者の利権や体裁が中核となっている。民の意志が引き金となって紛争は始まらない。権力者は兵隊の命やメンタルは鼻で笑うぐらい軽視しているだろう。何が愛国か。忠誠を誓うんだとそそのかされるなかれ、世界中の人びとには等しく生きる権利がある。防衛力や核保有という喧伝の裏で暗躍する人の狡さを私たちは認識しよう。これはアメリカではなく日本の話である。

 

-----------------


ここまで読んで下さってありがとうございます。ブログランキングに参加しています。

もしよろしければ、↓下をクリックしてください。よろしくお願いします。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村

 

劇場を観覧していた主人公リチャードは、前触れも無い銃声で場内騒動となった際に見知らぬ女性と出会してしまう。彼女を自宅に連れて帰るも翌朝その女性は刺殺された姿に変わり果てる。彼女が残した地図を手にしたリチャードは記された場所へ向かう。1935年製作。U-NEXTにて配信中。

 

普通の人が突然、陰謀に巻き込まれる。サスペンスの巨匠ヒッチコック監督はこの設定で様々な物語を描いている。周囲の人びとは嘘をつき濡れ衣を着せられたリチャードを翻弄する。この危機の連続は得意のヒッチコック監督は、主人公が真相に辿り着いてからの畳み掛けが巧い。くどくど説明しないし、かったるいエピローグは不要、と終幕までの尺がちょうどいい塩梅、それでいてリチャードたちの心情の変化を映像で表現する。

 

私も習ってくどくど言わない。けど、も一回言うよ。巧い。

 

-----------------


ここまで読んで下さってありがとうございます。ブログランキングに参加しています。

もしよろしければ、↓下をクリックしてください。よろしくお願いします。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村