「カリフォルニアドールズ」 | やっぱり映画が好き

やっぱり映画が好き

正統派ではない映画論。
しかし邪道ではなく異端でもない。

【ネタバレ】あります。すみません、気を付けてください。

カリフォルニアドールズ


リバイバル上映という事で近所の第七芸術劇場に向かう。

十数年ぶりに訪れた映画館は寂れた感もあるが、
結構、客足が良く、これは主演のピーターフォークの功績なのか?
少なくとも私はそうなのだ。

この作品、彼が出ていなければ退屈する内容。
タイトルロールは地方巡業する二人の女子プロレスラーの愛称であり、
ピーターフォークは彼女達のマネージャー。
三人は各々、今の生活から抜け出したくてお金と名声を求める。

しかしテンポと三人の関係描写が今一つ良くない。
ドラッグ依存症の金髪女(役名忘れた)の過去をもっと描いて、
中盤の「泥レスリング興行」以降もさらにどん底まで
落ちぶれる生活を展開してほしかった。

その方が、彼らの微妙な人間関係の面白さが伝わるし、
お金と名声だけではない、人とのつながりの大切さが
クライマックスシーンとして盛り上がってくる。

ストーリーは物足りないが、改めていう。

カリフォルニアドールズ2


ピーターフォークの演技がいい。

コロンボではない生活臭プンプンの役柄がハマッてる。

劇場を出ると、そこは十三の街。
生活臭プンプンのオッチャンがウヨウヨ徘徊していた…