夏川椎菜『グレープフルーツムーン』発売記念イベント(アニメイト池袋) | 残留嗜好

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『グレープフルーツムーン』発売記念イベント、アニメイト池袋本店の回に参加させていただきました!


 

会場は『明日は君と。』のリリイベも行われたアニメイト池袋の最上階イベントホール。比較的横に広い部屋でちゃんとしたステージもあって、インストアのイベント会場ではここが一番好きだったりします。

個人的にはせっかく近くで見られる機会なので着座のままでも良かったり…まあそれを語るのはここではないか。

会場に入ってまず目に入ったのは、ステージに設置されているスピーカーの上にちょこんと乗っている小さな二人。パンダとひよこのぬいぐるみです。

アニメイトさんのナンちゃんイベでは小さな仲間がお伴するのが定番になっていくのでしょうか。もしそうなったら楽しいですね。

 

会場BGMがイベント音源に切り替わるのがイベント開始の合図。

入場された夏川さんの今日の衣装は白を基調に水玉をあしらったワンピース。清楚な可愛らしさが眩しいです。

 

「今日はわたしのために来てくれてありがとう! うれしい!」と笑いかけてくれる夏川さん。

ここが私的ソロデビュー実感ポイントその1です。このイベント中、何度か「ソロデビューしたんだ、新しい世界を進んでるんだ」って感じるポイントがあって、その度に胸が熱くなっていました。

 

 

「みなさん、グレープフルーツムーン聞いてくれましたか?」と、まずは早速CDの話。

 

「ジャケットは初回盤と通常版どっちも『夏川と音楽と月』をテーマにしてるんです」

 

このCDで音楽に改めて一人で向き合うことが出来たと話す夏川さん。
私もその言葉の通り、3曲ともそれぞれが「夏川さんの音楽」を聴かせてくれるCDになっていると思います。

 

 

続いて、入場時に配布されたアンケ―トの回答を元にトークするコーナーへ。

アンケートの回答者の名前が呼ばれるたびに拍手が起こり、「卒業式みたい」と笑う夏川さん。ちょっと証書授与っぽく読み上げてみたり。

初めは読むたびに「○○さん。いますかー?」と聞いていて、途中で「いるに決まってるか。何言ってるんだあたし」なんて場面もあったり。

 

質問ごとにどんな話題があったか振り返っていきますが、実際の話題の順番はバラバラです。

 

1.グレープフルーツムーンの好きなところをピンポイントで

 

MVの帽子を被ってにっこりするところが可愛すぎる、という回答に「みんながかわいいって言ってくれる。ありがとうございます」と夏川さん。

 

「帽子をかぶるところ、ボードゲームの世界に入った直後ですよね。CMでも印象的な場面。あそこ、楽しかったけど大変なこともあって。あの場面の直前の寝てるところから起き上がるの、腹筋が疲れました(笑)」

 

確かにほとんど腹筋だけで起き上がってますもんね、あそこ。

 

「グレープフルーツムーンはみんなが「感動しました」「透き通った歌声が素敵です」って言ってくれて…照れちゃう」

 

うつむきがちに照れる夏川さんとてもかわいい。

 

「この曲をもらって聞いた時から「この曲が私の曲になるんだ!」って嬉しくて。レコーディングの日までずっとハミングとか鼻歌で歌ってました。歌詞が付く前の音源ももらってて、そこから今の形になるまでを知ってるので、色々な想像をしながら歌いました」


話題が『輝いたまま』のロングトーンについてになった時、会場BGMで丁度良くそのパートが流れて「タイミングいいかよ!」と笑う夏川さん。
私もその話題になった時にそろそろだな……と気付いていたのでずっとニヤニヤしながら話を聞いていました。

 

「ロングトーンは4ヵ所あって、それぞれに感情を載せているので、色んな違いを聴いてもらえると嬉しいです」

 

 

2.あなたの思うグレープフルーツのおいしい食べ方

 

ヨーグルトに入れて食べるという回答に同意する夏川さん。

 

「おいしいですよね。ヨーグトに入れるならドライマンゴーがおすすめです。カピカピのマンゴーが良いカンジに水分を吸って、ヨーグルトは固くなって、ギリシャヨーグルトみたいになる。あ、グレープフルーツじゃないけど(笑)」

 

グラタンに入れるという回答に「ほんとに!?」と驚く夏川さん。

 

「ハンバーグにパイナップル入れるみたいな、ああいう現象かな。しょっぱいものと柑橘系が合うっていうよね。グレープフルーツは柑橘じゃない? よくわかんないけど」


半分に割ってはちみつをかけて食べる、という回答に「半分に割って食べるのやったことないんですよ」と夏川さん。

 

「わたしの中ではかったい皮に爪をぐっって立てて剥いて食べるのがグレープフルーツです」

 

 

3.あなたの強気だけど弱気なところ

 

書類を書いている時強気に書くけど内容が合っているか弱気になる、という回答に「わたしもブログでそういうことある」と夏川さん。

 

「ずんずん書いていくんだけど、途中でこれ長くなってるかな? これじゃみんなに読まれないんじゃないのって思って、書いては戻って読み直しては書いてを4回ぐらいやってる。でも、だから長くなっちゃうのかな」

「投稿する前にも読み直して、まあ誤字とか見つけてもそのまま投稿しちゃいますけどね」

 


後輩にアドバイスするとき、という回答に「わたしもあった!」と夏川さん。

 

「演劇部で、後輩に質問されることもあって。答えても「これ合ってるのかな?」って不安になる」

「勉強のことで「これ解き方わからないんです」って聞かれても「ごめんわたしもわかんない」ってなったり。センパイって言っても1年や2年でそんな変わるものじゃないですよね」

 


夏川さんが「これは読まなきゃいけない!」と選んできたのが、強気だけど弱気なところは『夏川さん単推しの心』という回答。

 

「どういうことだ! 揺れてるのか!」

「誰に揺れてるんだ! ピンクか! 青か!」

 

DD芸もちょっとひさしぶりな気がします。ピンクの人や青い人はこういうネタ言わないから、ある意味これもならではな楽しさですね。

 

「いや、いいんですよ別に揺れても」

 


4.ブログに書いてほしいこと

 

「もちょのブログ解読シリーズ」というリクエストに「これはもちさんのせいなんですよ」と返す夏川さん。

 

「もちさんが最近ぜんぜんネタを提供してくれないから。またあの意味の分からんブログ更新してくださいよ~」


次のリクエストはハーゲンダッツのおすすめレビュー。

 

「今度いちごタルトが出るんですよ! それがすごく楽しみで! 早く食べたい!」

 

夏川さんはこういう風にいつも『今楽しみにしてること』がでてくる印象があります。楽しみが常にあるって素敵ですね。

 

「去年の夏ぐらいから出てるフレーバー全部食べてるから書くには書けるけど、去年の夏限定のを今更書いてもですよね。あ、ストロベリーチーズケーキが良かったので、それについては書きます」


多趣味(インドア)な夏川さんの趣味のこと、というリクエストにたしかにインドアなんですよねと苦笑する夏川さん。

 

「ハンドメイド系もけっこうやってるんですけど、それについて書いてると全部インドアで、「あ、今日も外出なかったなー」って思っちゃうんですよね」

「アウトドアの趣味を見つけないと。アウトドア……アウトドアってなに?」

「魚釣り……は食べるの専門。ボルダリングはやめたしホットヨガもやめたしジムは行ってない。なんとかしなきゃ……」


作った料理、というリクエストに「最近何作ったっけなー」と頭を捻る夏川さん。

 

「あ! 作りましたよ、塩キャベツ!」

「塩キャベツのおいしい作り方発見したんですよ。塩キャベツってキャベツてきとうに刻んで、ボールにどって入れて、塩昆布ばーってかけて。そこにプラスしてにんにくパウダーをかけるんです。わたしにんにく好きで! にんにくの香りがして良い感じになるんです」

「ちょっとだけだとあんまり香りがしないからけっこうかける。にんにくパウダーのビンの1/3くらい……」

 

1/3、にどよめく会場。

 

「あああ間違えた。言い方が悪かった。1/6! 1/6くらいがちょうどいいです」

 


5.パンダとひよこではどちらが好き?

 

夏川さんには何度となく物議を醸してきたこの質問、会場アンケートの結果は「意外とひよこが優勢」とのこと。

ひよこはひよこでいる期間が短いからパンダ派、という回答を受けて夏川さんが続けたのはゲーム『牧場物語』の話。

 

「牧場物語でもひよこから飼えて、成長すると鶏になるんですけど、ひよこから鶏になるときに名前が矛盾しちゃうんですよね。チビちゃんとか、ピヨちゃんとかピーちゃんとか付けてたのに、成長したらぜんぜんコケコッコーですよ」

「ひよこは鶏になることを想定して名前つけなくちゃいけなくて、最終的には『トリ』。トリ1号トリ2号って。ちなみに牛はウシ1号ウシ2号。なんか業者っぽい」

 

業者っぽいのはまあ業者になるゲームだから正しいっちゃ正しいんですよね。

牧場物語は私も大好きなゲームなので、夏川さんが話題に出してくれると嬉しくていつもあるある!って大きく頷いちゃいます。

 


大量のひよことたわむれたことがある、という回答に「いいなー」と沸く夏川さん。

 

「わたしも小さいころ、千葉の成田ゆめ牧場に行ったことがあって。そこはひよこじゃなくてアヒルなんですけど。アヒルのレースをやりました。お尻を叩いて走らせるの。わたし最下位で、最下位の賞品はひまわりの種。なんでアヒル走らせてひまわりの種もらってるんだろう……って分かんなくなった」

 


6.夏川さんにやって欲しいこと

 

ゲーム実況、という回答に「やりたい!」と夏川さん。

 

「控室にゲームが置いてある会場があって、TrySailで行くたびに毎回3人で遊んでるんですよ。マリカとか、変なプロレスのやつとかやったかな。その時の様子がすごく面白くて! 青い人、天さんの本気加減がすごいんですよ。もうぜひ見てもらいたい」

 

ゲーム実況は私もぜひぜひやってもらいたい。今度そういうアンケートあったら絶対書く。

ナンスとゲームできるイベントが大成功に終わって、評判を受けて企画でも……となってくれることを切に願っております。


そして夏川さんイジりネタトレンド筆頭である「抜歯」がここでも登場。

 

「うう、分かるけどー! はい、夏川の親不知は今も元気に4本生えてます。でもあんまり痛かったりしないから。まっすぐいい子に育ってるんですよ! そんな良い子に育ってるのを抜くなんて! 抜きませんよー!」


MR03の時から成長した料理の腕を見せてほしい、という回答に「うーん、塩キャベツなら」と悩んだ夏川さん、少し考えてもう一つの成果を思い出します。

 

「出汁のとり方を覚えたんですよ! パックを鍋にポーンと入れて火にかけたら完成。わたし、出汁をとれる!」

 

困惑でどよめく会場。「あれ、合ってますよね? 袋に書いてあったよ!?」ときょとんとする夏川さん。
間違ってはいない……と言っていいものか悩むリアクションでした。ぜひ3人のときに同じ話をしてもらいたいところです。

 

「パックてきとうに入れて味噌をてきとうに入れたら味噌汁ですよ」


楽器を弾いてほしい、という回答に「楽器ね。なんもできない」と夏川さん。

 

「ピアノかすったことはあるんですよ。かすっただけ。個人レッスンの教室に行ってたんですけど、個人レッスンという名のお茶会でした。『おはし(チョップスティックス)』はできます。指二本で弾くの」

 

 


アンケートコーナーは各質問毎に3~4人とけっこうな数を読んでくれて、一つ一つの回答を上手く広げて、会場の反応も拾いながらのトークは会場全体で雑談しているようなふわっとした良い空気でした。
心地よさを感じつつも絶えず笑いが起こり、時にはおや?と思わせられたりもする、夏川さんのトークは本当に楽しいです。

 

 

トークの後は、待望のミニライブ。


Daisy Daysとgravityではツアーやレコーディングを経て培ったのであろう安定感を感じつつ、インストアライブという近さで受け止める夏川さんのかわいさ、明るさ、楽しさに熱が上がりっぱなし。
スカートをつまんでひらひらと踊る振りつけが素晴らしく可愛かったです。天使か。

 

曲間のMCでは「リハではお客さん0人だったのがこんなに人が入って……」と興奮を語り、「熱が出ます」とおっしゃる夏川さん。

 

「って、それじゃ病気じゃん!」

 

後ろの壁に頭をゴツンとぶつけ、うなだれる夏川さん。かわいい。

 

そして、ここが初披露となるグレープフルーツムーンについて、「早くライブで歌いたい、聴いてほしいと思っていた」と話す夏川さん。
届けたいと思ってくれることと、受け取りたいと思うこと。それが合致した時が、ライブにおいて最も幸せな時だと思っています。だからこの日のミニライブは、私にとって最高に幸せなライブでした。

 

「それでは、最後の曲です。聴いてくだst」

 

最後の最後で噛んじゃって、「やっちまったー!」と後ろの壁にべたーっとはりついて嘆く夏川さん。ああ、かわいい。


そんな、夏川さんの素敵なところと素敵なところを見せてくれながら、ついに披露されたグレープフルーツムーン。

夏川さんの情感のこもった歌声。サビを重ねる毎に少しずつ鋭さを増すロングトーン。
振り付けは想像していたよりも動きが多く、特にターンをするところの、ビシッと決まったターンとふわっと舞う髪の格好良さ。まばたきを忘れるほど魅入っていました。

 

そして、この曲をライブで聴けるとなって私が楽しみにしていたことが一つ。それはこの曲を歌い終えたとき、夏川さんがどんな姿を見せるのか、でした。
私がこの曲で好きなところの一つが、この曲の終わり方。伸ばしがなく、音が盛り上がったところでふっと消える。
曲の終わりが、歌の中の世界――グレープフルーツムーンに照らされた"君"と"僕"――の『終わり』ではない。そんな風に私は解釈しています。

 

はたして、歌い終えたその時の夏川さんは。
じっと上を見つめて、まるで月を見上げるように、胸に手を置いて佇んでいました。

 

前を向いて、キメ顔で私たちに向かう。目を伏せて、消えていく音に身をまかせる。歌い終えた時に見せる姿にも色々あります。
その時の夏川さんの姿。私たちの頭上を見つめるその姿に私が見たのは"今"でした。ソロデビューという新しい道へ踏み出して、これからもっともっと先へと進んでいく夏川さんの"今"でした。

淡く輝いていたそれは目頭を少しだけ熱くさせて、胸の奥の鼓動は早鐘を打ち始めていました。
この人の歌を、この人の歌う姿を、一時も逃したくない。そう思いました。


……まあ、残るリリイベのミニライブの参加権を私は手にできなかったのですが。
いずれまたまみえる機会を待ち望みながら、ささやかな応援を続けていくこととしましょう。

 

本当に、素敵で楽しいイベントをありがとうございました。