梅雨空が続く6月最後の日、私は前日に引き続き渋谷に赴いた。
前日(29日)は、かなみ(緒川佳波)が唯一出演した16時半開始のライブで午前中はゆっくり過ごせたが、この日(30日)は橘桜子(君の隣のラジかるん)生誕祭の開場時間が11時のため、普段より早く起床しての渋谷行きとなった。
21日に16歳の誕生日を迎えたらこてんは、「ちゃま(中山瑠華)からJKぽくなったと言われたが、私はJKより、以前は休みがちだった土日の君ラジとしてのライブが1番楽しいし、うまく言えないけど、君ラジのらこで変わらずやっていきたい」と笑顔で話した。
私はらこてんにおめでとうを伝えたくてこのライブ1本のために当日券で駆けつけたのだが、気になったメンバーと話をしてみたいというのがより強い気持ちでもあった。
あずあず(和田あずさ・15)は、らこてんへの言葉として、
「らこちゃんと出会ったのは3、4年前で、この(君ラジ)オーディションで選んだ課題曲が(らこてんと)2曲同じだったことを思い出します。らこてんは明るくて、らこてんのいないライブは明るさが足りなかったです。(いつも私から相談してばかりだったけど)これからは(私に)相談してね。」
と話した。
あずあずと話したのはこどもの日以来。その時のあずあずに元気はなかったが、メンバー生誕祭、しかも同学年で君ラジ発足時の相方ともなれば、主役を引き立てるべく、あずあずは1段ギアを上げているようにも映った。
MCのグダグダ感は相変わらずで、「何か(話すことは)ないですか?」と客に向かって聞いてくるほどだったが、ライブの楽しさを含めて「これが君ラジ」と改めて感じた生誕祭だった。
そして、元気のないあずあずは見ている者を心配させるほど「並」のアイドルに映るが、それはあずあずが普段からたくさん悩み考えていることの証ともいえる。
特典会では、長蛇の列で休むことなく対応しても、話し終わると必ず手を差しのべるあずあず。U-15では全国トップレベルの美少女も、8月8日で16歳になる。この日はメンバーから「リーダー」と呼ばれて、私は「あずあずはリーダーだったのか」と思ったが(この日限定だったもよう)、なるほど、命運を託すなら、自分のことよりメンバーと君ラジを真剣に考えているこの人を置いてはありえないのである。
そして、ファンに対しても1人1人丁寧に対応する気の優しいあずあずと、まっすぐにひとつずつ階段をかけ上がるべく、今日もオーディション中のかなみの違いは明白。どちらが正解なのか、あるいは、、どちらも成功を収めてこそ次のステージ(女優)で並び立つ存在なだけに、現在進行形のふたりからは、やはり目が離せないと感じた。