2月25日、名古屋CLEAR'Sのワンマンライブが名古屋ReNYで行われた。
班長りほちゃ(神田理保さん)曰く、集客目標300人としていたようだが、それには及ばないまでもたくさんのファンが集まり、素晴らしい会場で、それに見合うライブとなった。
昨年大みそかに3人のメンバーが卒業、8人となったメンバーで今年初のワンマンライブとなったわけだが、「魅せる」ことを念頭に、一部のメンバーは昨年秋からバク転の習得に励むなど、考えながらチーム力を上げようとする意思が感じられた。
この日は上品な新衣装でのライブとなり、ファンが投票したリクエスト上位3曲(桜リフレイン、ドレミファンタスティック、愛と勇気のクリーンパワー)、3月下旬発売のアルバム収録されている新曲など、スタートから盛り上がりは最高潮だった。
中盤でドッキリ企画のVTRで、まいち(愛澤麻衣さん)のバンジージャンプに果敢に挑む姿を流したが、ゲストによる企画を含め、やや長く感じた。企画自体は悪くないが、ステージが勝負する場であり、ファンにとって、ワンマンは好きなチームのパフォーマンスを多く見ることができるのを楽しみにしている。歌とMC、企画のバランスをもっとうまくできたのではと思う。
ところで、けが(骨折)でステージから離れていた羽田野栞さんがこのワンマンライブから復帰、久しぶりに一部ではあるがパフォーマンスを披露した。

リハビリも時期に終わり、3月から少しずつ曲数を増やしながら、2月が誕生月ではあるが、3月に生誕祭が行われるとのこと。
この日はまいちとのコンビで「栄光の架け橋(ゆず)」を力強く歌った。大けがで精神的なダメージを受けたことは想像するに難くないが、考える時間がたくさんとれたことは、後に強さを生むことになる。ステージに立てなかった悔しい思いを、完全復活する3月以降に、存分に発揮してほしい。
特典会で羽田野さんは、昨年の舞台「クリアーズ物語」で大和さゆりさんも上京して悩んでいた時期にこの曲を聞いていたことを思い出したと話した。内に秘める想いの強さは、どこか二人に通ずるものがあるとは感じるが、りほちゃとまいちを凌ぐ存在になるような前向きさを体現することができるか、完全復活とともに存在感を示すことになれば、おのずと名古屋CLEAR'Sの魅力もまた大きなものになるはずだ。
特典会の最後、りほちゃに新衣装のことに触れた際、「ハッシュタグのおかげ」だと話した。当初は名古屋CLEAR'Sが引っ張っていたのが、今や立場が逆転したことに少し悔しさをにじませた。また、まいちは「次はZeppでやりたい」と目標を話した。
名古屋CLEAR'Sは、女性ファンの多さは他地域のCLEAR'Sを凌駕している。ライブでの一部のファンによる、度を越した盛り上がりに眉をひそめることこそあれ、それはエネルギーがあることの証左でもある。このワンマンライブで、多くのファンが駆けつけたこと、今後のメンバーの底上げや普段の寒い中での野外ライブや清掃活動といった、認知されるための地道な努力を重ねていけば、大きな箱でのライブもそう遠くないのかもしれない。