まったく山田さんって人は… | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

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『お帰りなさい…
 ご無事で何よりでした』

さすがに三つ指はつかなかったが
最悪の事態も想定していただけに、
その予想を遥かに上回る早い帰りに
私は思わず優しく声を掛けてしまった…。


あ、誤解を招くといけないので
先に言っておこう。
声を掛けた相手というのは、
SONYの音楽プレーヤーWALKMANである。


10年以上愛用しているこのプレーヤーは、
“No Life No Music”の私にとって
無くてはならない代物だ。
私は彼のことを敬愛を込めて
”Sir.ミュージ君“と呼んでいる。
あ、ちなみにSir.(サー)とは
ナイト(爵位)のことだ。


さて…
Sir.ミュージ君の様子に
異変を感じ始めたのは
4年ほど前のことだったろうか…。

満充電してるにもかかわらず
バッテリーの減り方が
それまでよりも早くなってきたのだ。

そろそろバッテリー交換かな…と思い、
SONY製品の修理サイトを調べると、
Sir.ミュージ君の機種サポートは
なんと!すでに終了していたのである。

ウソだろ⁉️

私はSONYに裏切られた気分になった。


音楽を持ち運ぶことなんて
夢のまた夢であった
少年時代を過ごした私にとって、
ウォークマンの登場は天の恵みどころか
まさに神様からの贈り物だった。

私はそれ以来、
そんな宝物を開発したSONYに忠誠を誓い、
カセット、CD、MD、ハードディスクと
歴代ウォークマンに限らず、
音響・映像機器の全てをSONYにしてきた。
初代のパソコンだってVAIOだったし、
テレビだってずっとBRAVIAだ。

人肌恋しい夜…
Appleに気持ちが傾いたこともあったが、
それでも翌朝まで一線を越えることは
一度もなかった。

それなのに…

『そんなオンボロ機種とはオサラバして
 サッサと新製品に買い換えろ!』

と言われてるような気がしたのである。

まるで“オンボロ機種”というのが
私自身を指してるかのように…。

酷い仕打ちだ。
動作不良もないし、
バッテリーさえ変えれば
まだまだ全然使えるのだ。
使い捨ての消費社会の時代は
すでに終わっているはずではないか。

そんなに高いモノでもないし、
買い換えるのは簡単だ。
最新のモデルは音も機能も
進化していることぐらい知っている。
でも私はSir.ミュージ君にこだわりたい。

なぜなら…
楽しい時も辛い時も
いつも私の側に寄り添ってくれた
家族同然の存在だから…
というのはウソで、
また一から録音し直すのが
ひたすらメンドクサイからである。

私は意固地になり
その後も彼を労りながら
騙し騙し使い続けた。

しかし…
Sir.ミュージ君の体力は落ちていく一方で
寒い冬の季節になると
バッテリーは1日もつのが精一杯になった。

決定的だったのは先月中頃、
気温がガクンと下がったときだった。
満充電したはずのSir.ミュージ君は、
朝の通勤で横浜に着く前に
あえなく電池切れしたのである。
彼の限界はもうそこまで来ている。
この冬は越せない…

私はいい加減買い換えることを決意し、
次はどの機種にしようかと
懲りずにウォークマンで検索し始めた。

すると…


お待たせしました!
ここからやっと山田さんの登場である。

山田さんって、誰?

そう、山田さんとは、
郵送修理専門ポストリペアの方である。
私がウォークマンで検索してると、
このポストリペアがヒットしたのだ。

ポストリペアは、スマホやタブレット、
ゲーム機、音楽再生プレーヤーなどの修理を
郵送専門に請け負う修理業者である。
修理実績をみてみると、
Sir.ミュージ君と同機種で同様の症状を
見事に解決しているではないか!


私は一縷の望みを賭け、
その日の就寝前に
ポストリペアへメールで問い合わせてみた。
すると翌朝には早速返信が届いた。




どうだろう?
この迅速な対応と
信頼に足る丁寧な文面は…。
しかも安い!
山田さんはきっといい人に違いない。

私は早速入金と発送を済ませ、
山田さんにその旨をメールすると、
再びすぐに返信が来た。



まったく山田さんって人は…

私は会ったこともない山田さんに
さらに好感をもつとともに、
この人ならSir.ミュージ君を
救ってくれると確信した。
そして翌日の夕方、
山田さんからメールが入った。



ウソ⁉️  もう出来たの?
仕事が早すぎる!

まったく山田さんって人は…。

私はお礼のメールを送った。
そしてその翌日、
私のSir.ミュージ君は
元気になって戻ってきたのである。


梱包も丁寧で添え書きまである。
まったく山田さんって人は…。

早速1時間ほど充電し、
再生ボタンを押してみたら
もう、ビンビンである。
これなら私の還暦までいけるはずだ

これはもう
山田さんに感謝してもしきれない!
一杯お酒を奢りたい気分だ!

この気持ちをすぐにでも伝えようかと
よっぽど迷ったが、
気味悪がられるといけないので
代わりに私は山田さんに
勝手にSir.の称号を与えることにした。


次回は冗談で私のオンボロ身体の
バッテリー交換をお願いしたら、
どんな返信が来るだろうか?

Sir.山田さんならきっと
私に適合する部品がないことを理由に
丁重な謝罪とお断りをするに違いない。

まったく山田さんって人は…。


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Sir.ミュージ君でアーティスト検索すると
頭文字がアルファベット順よりも
数字が付くアーティストが先だ。
復帰後最初に聴いた曲…

                           「10cc」
           ”Une Nuit Paris“(パリの一夜)

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メンズビギ横浜店  GMより


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