サボってたというよりも、
書く気が失せてたという方が当たっている。
それは、我がメンズビギ横浜店に
ある激震が走ったからである。
この件に関してはいずれ書こうと思う…。
さて…
令和元年へのカウントダウンが
いよいよ始まったが、
私は今月からある目標に向け邁進中だ。
それは…
新元号になったら煙草を止める…
いや、減らす…(歯切れが悪い)
というものだ。
もう、時効だから言うが、
私が煙草に手を染め始めたのは
高校進学前の春休みである。
それから40年弱、
停学中と病気で寝込んだ時以外は
禁煙したことはない…。
果たして…
そんな自分に煙草が止められる…
いや、減らす…(どっちだよ!)
ことができるのだろうか?
断っておくが、
私は自分で喫煙マナーが良い方だと
勝手に思っている。
歩きタバコはしないし、
禁止区域もきちんと守る。
周りに嫌煙者らしい人がいれば、
吸える場所でも我慢する。
煙の行方も気にかける。
しかし、マナーの良し悪しは問題ではなく
喫煙者は十把一からげと見なされる。
健康志向の近年、
喫煙者への包囲網は確実に狭められている。
相次ぐ値上げは仕方がないとしても、
喫煙できる場所がこれだけ少なくなると、
煙草はただの御守りと化してしまう。
煙草を吸わない方には理解不能だと思うが、
我々喫煙者にとってSMOKING AREAは、
砂漠の中のオアシスに匹敵する。
どんなに悪天候の中でも、
どんなに遠く離れていても、
そこに吸える場所があれば
自然と足が向いてしまうのだ。
もしかしたら、
標高3000m級の山や
垂直に切り立った絶壁でも
登ってしまうかもしれない。
「なぜ、山に登るのか?」
と聞かれたら、
私はこう答えるだろう…
「そこに喫煙所があるから」
と…。
私などは都内各所の喫煙場所情報を
常にアップデートを繰り返しながら
把握することに余念がない。
こんなことばかりしてるから、
今では初めて行く場所や建物でも、
喫煙所がどの辺にあるかが
何となく勘で分かるようになってしまった。
何の自慢にもならないが…。
しかし…
2020東京オリンピックを境に、
我々喫煙者はさらに追い詰められる。
もう、世の中のこの流れは
誰にも止められないのだ。
体に悪いことも分かっている。
冷え症や肩こりの原因もこれだろうし、
大人のクセにクダラナイこと考えつくのも
きっと煙草のせいだ(それは違うか…)
塵も積もれば山となる…
今後さらに値上がりすれば
経済的負担だって大きい。
喫煙者が払ったタバコ税が、
喫煙対策に使われるというパラドックス…。
灰皿を訪ねて三千里…
喫煙ジプシーとして街を彷徨い続ける…。
そして世間からは文字通り煙たがれる…。
嗚呼、もうこんなのイヤだ!
と思い始めたのが今年に入ってからだ。
そしてこれをさらに決定づけたことがある。
それは、私が20年以上
昼メシで世話になっている洋食店の店先に、
『4月から全面禁煙』
という貼り紙があったのだ。
えっ⁉️ ウソ!
もう一つ馴染みにしている中華料理店では、
喫煙席が空いてない時など、
予約の宴会に用意してある大部屋を
私一人の為にコッソリ使わせてくれる。
大部屋にたった一人…
有難い配慮だが、
これはこれでお仕置き部屋に
思えなくもないが…。
どちらの店も私が愛煙家であることを
店員全員が熟知しており、
長年にわたり気を配って頂いてきた。
飲食店の立場からみれば、
分煙というのも非効率に違いない。
私の方が変わらなければならない時が
やってきたのだ。
4月1日…
私は腹を据えて洋食店に入った…
というのは半分ウソで、
全面禁煙はエイプリルフールであって欲しい
という淡い期待も抱いていた。
私は努めて明るく、
「こんにちは~」
と言った。
すると店員皆が私の顔を見るなり
ギョッとしたのを私は見逃さなかった。
どうやらエイプリルフールではないらしい…。
店員達は私がもう来ないと噂してたか、
きっと全面禁煙のことを
忘れてるとでも思ったのだろう。
古株の女性スタッフが代表して、
「あのぉ、今日から禁煙ですけど…」
と申し訳なさそうに言った。
「うん、分かってるから大丈夫。
禁煙席に耐えられるかどうか
自分を試しに来ただけだから」
と言って場を和ませた。
この日を境に私は減煙を始めた。
中西や仁田には、
吸った本数を逐一報告するという
屈辱的義務を自分に課した。
同じく禁煙を目指すNICOLEの店長とは、
陰でコソコソ吸っていないか、
お互いに目を光らせる協定も結んだ。
意外とできるものだ。
喫煙なんて所詮ルーチンと惰性なのだ。
本当に旨いと感じるのは、
一日のうち数本だけかもしれない。
マナーの良い私なら、
吸えない状況を作ればいいだけなのだ。
禁煙外来の世話になるつもりはない。
これは楽しいゲームだと思えばいいのだ。
ここで一本!
というのをやり過ごした時の自分が、
何だか誇らしく感じるし、
最近すこぶる体調もいい。
でもね、完全禁煙には
まだ時間がかかるかもしれない…
だって今ね、
煙草吸いながらコレ書いてるからね…。
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こんな時代に生まれたかったかも…
あ、生まれてたんだった!
「Otis Redding」
“Cigarettes And Coffee”
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メンズビギ 横浜店 GMより
コチラも見てネ❗️

