プロレスとロックの親和性について
ふと考えてしまった。
プロレスとロック…
この全く異なる2つのジャンルが、
なぜか相性がいいと思われる方は、
私以外にも多いのではないだろうか。
少なくともプロレスを通じて
ロックファンになった方もいるに違いない。
それは、各レスラーの入場曲に
ロックが使用されるケースが多いからだ。
しかし、単純にそれだけではない。
それは…
プロレスとロックがそれぞれ内包する
暴力性や狂気、革新性や反骨精神など、
人間が本来抱えていながら
日常生活でひた隠しにしている潜在意識を
呼び覚ますきっかけを与えてくれるという
共通項があるからではないだろうか。
誤解のないよう言っておくが、
プロレスとロックが好きな人は
暴力的で協調性がないということではない。
むしろ、そうした潜在意識を顕在化させる
非日常を定期的に体験することにより、
精神の安定を謀るという点において
とても健全なのである。
あ、なんだか卒論みたいになっちゃった…
ところで…
自らをシンガーソング・プロレスラーと呼び
大のプロレスファンとして知られる
サザン・オールスターズの桑田佳祐は、
以前音楽雑誌で面白いことを語っていた。
日本が生んだ名プロレスラー4人を、
ビートルズに例えたのである。
*『哲学』に没頭するジャイアント馬場
=ジョン・レノン
*『自己愛』に酔いしれるアントニオ猪木
= ポール・マッカートニー
*『技能』を追求する前田日明
=ジョージ・ハリスン
*『負性』のプロレスを実現する天龍源一郎
=リンゴ・スター
なるほど…
さらにギタリストに例えると、
*ジャイアント馬場=エリック・クラプトン
*アントニオ猪木=ジミー・ペイジ
*前田日明=ジェフ・ベック
なるほど…
詳しい考察は省略するが、
私の場合はこっちの方がしっくりくる。
だって私は、
ジャイアント馬場よりもアントニオ猪木、
エリック・クラプトンよりもジミー・ペイジ
の方が大好きだからだ。
さて…
小難しい話は置いといて、
せっかくだからこの辺で
GMが選ぶ代表的な入場曲を取り上げよう!
まず、この2曲は別格である。
荒ぶる悪役レスラーの登場シーンを
これほど見事に演出する曲はないだろう。
まさに、プロレスとロックの親和性を
象徴する曲である。
ブルーザー・ブロディー
「Led Zeppelin」
“Immigrant Song”
アブドーラ・ザ・ブッチャー
「Pink Floid」
“One Of These Days”
次は、誰もが耳にしたであろうこの曲…
レスラーのキャラと華麗な技のイメージが
これほど一致した曲はないだろう。
ミル・マスカラス
「Jigsaw」
“Sky High”
続いてはこれも外せない。
ヘヴィメタルの元祖!
ザ・ロード・ウォリアーズ
「Black Sabbath」
“Iron Man”
日本のファンに愛された、
テリー&ファンク兄弟「ザ・ファンクス」
日本のロックバンド!
「Creations」
“Spinning Toe-Hold”
前田日明は意外にも、
英国のプログレッシブロックバンド!
「Camel」
“Captured”
それでは最後に…
前述したように、
私はアントニオ猪木の大ファンであった。
その昔、古舘伊知郎が実況を務める
新日本プロレスのワールドプロレスリングは
毎週欠かさず見ていたが、
その放送中に紹介される次期シリーズや、
参加する外国人レスラーの紹介コーナーで
流れていたこの曲こそ、
私が一番『プロレスとロック』を
感じる曲であった。
ウ~ン、今でも血が騒ぐ!
「Jef Beck」
“Star Cycle”
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【おまけ】
ついでだから、
GMが強力にオススメするプロレス関連本!
「私、プロレスの味方です」
(著:村松友視)
ノンフィクションファン必読の書。
これは紛れもなく傑作である。
ああ、楽しかった!
コチラも見てネ❗️

