ボヘミアン・ラプソディーを。
(たまに使いたくなる倒置法…)
普段から一人でヒョイヒョイと
映画館に足を運ぶ妻が予告編を観たらしく、
『今度クイーンの映画やるらしいよ』
と教えてくれたのが先々月だったか…
『一緒に観に行かない?』
と聞かれたが、
その時はあまり乗り気ではなかった。
そもそも私は落ち着きがなく出不精である。
この傾向は歳を取るほど加速している。
だから映画館には普段滅多に行かないのだ。
最後に映画館へ行ったのは確か3年前…
ビーチ・ボーイズの中心人物
ブライアン・ウィルソンの自伝的映画
「ラヴ&マーシー」だったと思う。
音楽史上に輝く名盤「ペット・サウンズ」の
レコーディングシーンは、
いくら映画とはいえ鳥肌モンだった。
今さらクイーンかぁ…
ビミョーだなぁ…
しかし…
私がロックを好きになったきっかけは、
紛れもなくクイーンなのだ。
70年代前半…
ラジオから流れてくる洋楽といえば
ポップスが中心だった。
キャッチーでパンチのあるクイーンは
そんな中で異彩を放っていた。
クイーンといえば、
今でも小5の時のあのシーンを思い出す…
ラジカセでクイーンの「キラークイーン」を聴いていると、クリハラ君(注1)が突然「あ、今ヨコベン(注2)って言った!」と叫んだ。もう一度テープを巻き戻し、二人で耳を澄ませて聴くと確かにヨコベンと聴こえたので、ボクとクリハラ君は世紀の大発見をしたかのように手を叩いて喜んだ…
(注1)クリハラ君…
当時ウチの真向かいに住んでいた同級生。飛び抜けた秀才でピアノやバイオリンも嗜む。
(注2)ヨコベン…
ボクとクリハラ君の共通の友人ヨコヤマ君のアダ名。大便を漏らしたことがあるらしい。
ちなみにヨコベンと聴こえたのは、
フレディが歌う“Antoinette♪ ”の部分。
今聴けば全く似てないが、
英語が呪文にしか聴こえないくせに
洋楽が共通の趣味だった
オマセな小学生の私とクリハラ君は、
タモリ倶楽部の空耳アワーより遥か前に、
すでにこの遊びをしていたことになる。
さて、その後の日本におけるクイーンは
ルックスのよさから婦女子にアイドル視され、音楽通や男子から見放されていくに比例し、皮肉にも世界的大物バンドになっていく…
パンクが台頭し始めたこの頃…
ロック好き男子の間では、
“オレ、クイーンのファンなんだ”
と言うのが憚れる時代だったのである。
私が本気で聴いていたのは、
中2で買ったアルバム「JAZZ」までだった。
ジャケットのインナースリーブに写る
自転車を跨いだ裸の女性の集団を見て、
このバンドにはもう付き合いきれないと思った…
というのはウソで、
鼻血が出そうになっただけだ。
娯楽性が強く大衆の愛唱歌が多い
80年代以降のクイーンは
ほとんど聴いていない。
ただし、女子生徒と仲良くなる口実に
「クイーン」と「ジャパン」のファンを
装っていたこともあるが…
私が久し振りに観たクイーンは大学生の頃。
レッド・ツェッペリンの再結成目当てで
ライヴエイドを観ていた時だった。
並みいる大物アーティスト達の中で、
圧倒的パフォーマンスを披露したのは、
クイーンのフレディ・マーキュリーと
U2のボノであることは、
当時、極東の青二才だった私の目にも
ハッキリ分かった。
ちなみに…
肝心のツェッペリンは寝過ごして見逃したが、後から聞くとどうやらズッコケたらしい…。
さて、あのライヴエイドにおいて
なぜ?フレディ・マーキュリーが
あれだけのパフォーマンスをしたのか…
今回、映画「ボヘミアン・ラプソディー」
を観て初めて分かったのである。
う~、思い出すと泣けてくる~
ノッてきたので続きを書こうかな…
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クリハラ君とヨコベンは、
今どうしてるだろう…
「Queen」
“Killer Queen”
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メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
コチラも見てネ❗

