不要不急の外出を控えた先日の休み…
私は自宅でゆっくり、
録り溜めておいた映画を観ることにした。
その中から選んだ映画は「フラワーショー」
理由はアイルランド映画であることと、
ガーデニングがテーマだったからだ。
どちらも珍しい。
そしてどちらにも興味がある。
アイルランドといえばケルト文化だ。
私はケルト文化に詳しいわけではないが、
ケルトと聞いてすぐ思い浮かぶのは、
宇宙(神)の万物である、
森、水、岩、動植物、精霊…
さらにそこから派生した神話やバラッド…
そして輪廻転生などの死生観…
そのスピリチュアルで
自然崇拝的なメンタリティーが、
日本人との類似性を感じざるを得ず、
自然と親しみを覚えるのである。
さて、この映画のタイトルにもなっている
フラワーショーとは、
「チェルシー・フラワーショー」である。
たま~にNHKの「趣味の園芸」や、
京都のベニシアさんの番組を観る程度の
“エセ”ガーデナーの私でさえ知っている
「チェルシー・フラワーショー」とは、
エリザベス女王が総裁を務め、
英国王立園芸協会が主催する、
世界最古にして最も権威のある
ガーデニング&フラワーショーである。
世界の園芸のトレンドを左右するとも言われ、トップ・ガーデナー達が最先端のデザインを競い合う祭典である。
そんな世界の頂点を競うショーで、
アイルランド人としては史上初、
史上最年少の無名の女性が金賞を受賞する。
彼女の名はメアリー・レイノルズ。
アイルランドの大自然の田舎で育った彼女は、お金も身分もコネもない。
しかし、ケルト文化に根差した
自然の美しさや大切さを
世界中の人々に伝えたい一心で、
数々の困難を乗り越えていく。
数多くの応募者の中から、
奇跡的に審査を通り抜け、
豪華絢爛たる舞台への出場を許された彼女は、敢えて華やかな花を一切使わず、
雑草とサンザシだけという
前代未聞で型破りなアプローチで挑み、
権威主義がはびこるショーの歴史を
あっ!という間に塗り替えてしまったという
サクセスストーリーだ。
映画としては決して名作とは言えないが、
これが実話というところが興味深い。
実際にメアリーが金賞を受賞したのは
2002年のことである。
今思えばそれ以降、
世の中の自然志向・自然回帰への潮流が
加速していったような気がするのは、
ただの偶然ではないはずだ。
ファッションの仕事に身を置く私からみても、その頃から原点回帰が叫ばれ、
ナチュラル系ファッションが
台頭してきた記憶がある。
メアリーの目指すデザインは、
自然本来の美しさを見失っている
現代の庭園へのアンチテーゼであり、
人間と自然との
共生がテーマなのである…
な~んて、ちょっとカッコ良すぎたかな?
“エセ”ガーデナーのクセに…
最近、道を歩いていると公園や街路樹に
鮮やかな紅色やピンク、白などの花を
よく見かける。
サルスベリだ。
枝先に花びらの縮れたような小さな花が、
無数にまとまって穂のように咲いている。
人工的で計算され過ぎた巷の公園は、
メアリーが目指す庭園には程遠いが、
植物自体は美しい。
白くスベスベな幹から、
猿も滑って落ちてしまうだろうことから
サルスベリと名付けられたらしい。
なんと!粋なネーミングであろう…って、
そのまんまである。
猿も木から落ちる…
とは言うものの、
もし、そんな猿がいたら
本人?も 相当 ショック だろう。
私にはよく分かる。
なぜなら私も別の意味でよくスベるから。
それは世にも恐ろしい、
通称ギャグスベリ…
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ロック界きってのガーデニング好きといえば
ヤッパリこの人…
「Peter Gabriel」
“Shock The Monkey”
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メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
コチラも見てネ❗

