男の定番品《ラコステのポロシャツ》PART 1 | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

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久し振りのファッション記事である。

そういえば、このブログには
当初“男の定番品”というテーマが
あったのを急に思い出したからだ。

“ファッションの奥深さを
もっとたくさんの方々に伝えたい!”
という真摯な思いから、
実際に私が愛用してきたアイテムの中から
時代や流行を超越した、
私GMが勝手に認定する「男の定番品」
ご紹介しようという、
人によっては
『それ、ただの持ち物自慢だろ!』
も受け取りかねないテーマである。

ま、どっちでもいいのだ。
ホントのことだから…


さて、急に思い出したきっかけは、
先日、錦織圭選手が準優勝した
モンテカルロ・マスターズを
観ている時だった。

私が注目したのは、
絶対的王者ナダルの連覇か、
それとも怪我から復帰し調子を上げてきた
錦織圭がどこまで食い下がるか…
ということは二の次で、
観客のファッションである。


毎年会場となる
モンテカルロ・カントリークラブは
南仏プロヴァンス地方にあるが、
ほぼモナコと言っていい。

モナコといえば、
世界中のお金持ちやセレブが集まる
ヨーロッパ屈指の高級リゾート地だ。

そしてテニスといえば
紳士・淑女のスポーツである。

そんな場所で開催される
歴史と由緒あるテニスの大会だから、
会場に来ている人たちの
セレブのレベルもハンパではなく、
そこいらの成金連中とは違うのである。

あ、そうそう。
モナコ公国・リゾート・成金といえば、
アルフレッド・ヒッチコックの映画
「泥棒成金」を思い出す。
当時ケタ違いの美男・美女俳優、
ケリー・グラントとグレース・ケリー
が共演したサスペンス映画だ。


グレース・ケリーが
この映画のロケ地で知り合った、
モナコ大公レーニエ3世と結婚し
引退したのは有名だ。

今回のモンテカルロ・マスターズでは、
現在のモナコ公妃シャルレーヌ・ド・モナコやアルベール公の姿も見えた。

そんなセレブ達もテニス観戦が目的だから、
決してドレスアップはしていない。
むしろ軽装でカジュアルなのだが、
それが逆に、
彼らのオーラをさらに引き立てていた。

そんな中でも、特に私の目を惹き付けたのは
ポロシャツを着た紳士であった。

白のクラシックなポロシャツに
パナマ帽にサングラス。
一見、なんてことない組み合わせであるが、
この会場の雰囲気に一番フィットしていた。

その紳士が着ていたポロシャツこそ
ラコステ「L1212」
だったのである。

そして、このポロシャツを作った男が
フランスの有名テニスプレイヤー
ルネ・ラコステ であった。

ルネ・ラコステは1920年代後半に、
4大大会で7度優勝するほど活躍したが、
病気の為25歳で引退している。
その4年後の1933年に、
ポロシャツの製造会社を設立。

ルネ時代のテニスウェアは
上流階級向けの白のシャツにパンツで、
とても運動に適した服装ではなかった。
そこで彼は、半袖で襟がリブニットででき、
丈夫で軽く伸縮性があって動きやすい
コットン素材の鹿の子編みシャツを
開発したのである。
これが、ラコステ「L1212」の原点となった。

ちなみに、トレードマークのワニは、
彼の粘り強いプレイスタイルからついた
ニックネームに由来しているという。

(写真右:現役時代のルネ・ラコステ)

フランネルのシャツとパンツのスタイル。
この時すでにブレザーの胸元には、
トレードマークのワニのエンブレムが…。

まさかこのマークが、
その後のファッション界に
多大な影響を与えていくことになろうとは、
本人さえも気づいていなかっただろう。


                              ~PART2に続く~

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     懐かしのフレンチポップス 第1弾
           「ミッシェル・ポルナレフ」
                         “愛の休日”
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メンズビギ  マルイシティ横浜店  GMより

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