芸術は爆発だ❗ | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

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内容はどうみても前回の記事の続きだが、
『また前編と後編かよ!』
と思われるのが癪だから、
タイトルだけ変えてみた…。


さて、生田緑地の森を
さらに奥へ進んでいくと、
“日本の現代美術のパイオニア”
岡本太郎氏の代表作品を所蔵する
「岡本太郎美術館」がある。


昔はなかったので、
一度訪れてみたかった場所なのだ。

予防線を張っとかないと
後でボロが出るから先に言っとくけど、
べつに私は芸術や美術に詳しいわけではない。岡本太郎についても然り…

デモね、私以上の世代にとって
岡本太郎は、
芸術というハイカルチャーを
身近な存在にしてくれた功労者でもある。

その最たる作品が、
今年48年ぶりに内部公開され
話題になっている“太陽の塔”だ。


1970年の大阪万博のシンボルである
この巨大芸術作品を
テレビ画面を通して初めて見た時、
当時子供だった私は、

え⁉ 何これ❗

という強烈なインパクトを受けた。

その後も数々のテレビ出演やCMでの
インパクトのある発言やキャラクターは、
私の中で
“岡本太郎→ブッ飛んだおじさん→なんだかアツいおじさん→ヤバいおじさん→目力ハンパないおじさん→ 偉大な芸術家”
という図式を成立させるに充分であった。


以来私は、全ての芸術家を
岡本太郎基準で見てしまうようになったのだ。

『この人は岡本太郎よりマトモだな…』
というのは、
芸術家としては今一つと見なされるに等しい。

しかし、言われた方は堪ったものではない。
今思えば、岡本太郎が特別だっただけだ。

既成概念に囚われない
自由奔放なキャラクターは、
親譲りでもあることが
今回観覧して分かったが、
その大胆でスケール感のある作品は、
やはり見る者の心を揺さぶる。

彼にとっての芸術とは、
手先の旨さ、美しさ、心地よさは
芸術の本質とは何ら関係なく、
むしろ嫌ったらしさや不快感を含め、
見る者を激しく引きつけ圧倒することが
真の芸術と説いている。

人間としての自由や権利を阻害する者、
権威を振りかざす者に対し
徹底的に反抗する姿勢は、
まさに早過ぎたパンクロッカーである。

また、岡本太郎は日本人には珍しい
万能型のアーティストで、
絵画はもちろん、
彫刻、書、陶芸、建築にとどまらず、
家具やネクタイや鯉のぼりまで、
多くのプロダクトデザインを手掛けている。

館内で唯一撮影OKだったのが
“岡本太郎の部屋”
なんともポップな作品群だ。


一歩外に出ると、シンボルタワーの
“母の塔”が見下ろす。


そういえば以前、
青森県の奥入瀬渓流で泊まったホテルには
ブロンズ製の巨大な暖炉“森の神話”
があった。


そして、岡本太郎の作品は
わざわざ遠くまで行かなくても
こんな身近な場所にまで!
京王井の頭線の渋谷駅に設置された
代表作“明日の神話”


自らの作品をガラス越しで
展示されるのを嫌った彼らしく、
ここでも大迫力の剥き出し状態にしている。


ところで…
私は美術館に行ったりすると
すぐに影響を受ける性格で、
よせばいいのに自分でも創作したくなる
悪趣味がある。

以前、奈良美智を見に行った後、
こんなものを作ってみた…


明らかに下の作品のパクリである…


さて、今回岡本太郎の作品に触れた私は、
よせばいいのに再び創作意欲を掻き立てられた。

“GMの塔”や“GMの神話”
でも作ってみよっかな…

いやいや、やっぱり止めておこう…

そんなことしたら、芸術への冒涜を通り越し
“死の芸術”になってしまう。

でも、岡本太郎なら
許してくれるかもしれない。
だって、
  “グラスの底に
     顔があってもいいじゃないか”って、
平気で言う人だから…

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                「George Harrison」
        “ Art Of Dying 
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メンズビギ  マルイシティ横浜店  GMより

コチラも見てネ❗