日本語教師として2つの日本語学校を掛け持ちして、
それから2人の外国人にプライベートで教えています。

そのうちの1つ、A校では週2回働いています。

教えているクラスのレベルは初級です。

授業で扱うテキストは、
日本語関係者なら知らない人はいないであろう

あの


     「みんなの日本語」


です。

本冊だけではなく、宿題用として副教材の文型練習帳、漢字練習帳、標準問題集も扱います。

学生はこれを全部購入します。

われわれ非常勤講師もこれらを全部購入しなければなりません。

もちろん


     自腹で!


あ、そうそう。
日本語教育関係者でない方のために・・・。

「みんなの日本語」とは、日本語教育業界で最大のシェアを誇る、
初級者向けの日本語の教科書のことです。

まあ日本語教育に携る者であれば、
「みんなの日本語」の本冊と解説書くらいは、
持っていて当然なんでしょうが・・・。

もちろん僕も持っていました。

ただ、副教材の3冊については、どれも持っていませんでした・・・。

仕方がないから買いましたよ。


     3冊で3300円


面接で採用されて浮かれていたのも、ほんの一時のこと。

ある程度覚悟していたとはいえ、
日本語学校の非常勤への待遇ってヤバいなと改めて思い、
愕然としてしまったわけです・・・。

A校のスケジュールはというと、
僕は午後の1時から4時半まで、1コマ45分の授業を、
4コマこなします。

非常勤ですから、
給料はこの授業4コマ分にしか発生しません。

じゃあ、授業が終わったらさっさと帰るかって?

いえいえ、その後も


     6時過ぎまで残って


学生の宿題やテストの採点なんかをするわけです。

量が多いときは、7時を過ぎることも・・・。

いうまでもなく、この時間分の給料は発生しません。

いってみれば


     ボランティア


ですな^^;

いや、でも良い学校なんですよ、ホント。

ほかの学校と比べても学生の質は高いし、
いろいろな国から学生が来てるし、
学生管理も行き届いているし、
能力試験や大学の合格率も高いほうだし。

日本語学校としてはかなり健全な運営をしているほうだと思いますよ。

そんな評判のいい学校でも、
非常勤教師への待遇なんて、
これぐらいが精一杯なんでしょうね。

あまり経営がうまくいっていない小規模校なんか、
もっと過酷な条件下で働いていると聞いたりもします。

まあしかし、

みんなこの仕事が大好きだから、

大事な学生のことを思って日々頑張っているんですがね・・・。







地元で月刊「日本語」と運命的な出会いをして以来、
来る日も来る日も、日本語教師のことが頭から離れられなくなってしまいました。

きれいな教室でいろいろな外国人の学生たちに、
ホワイトボードになんか書きこみながら、
簡単な日本語の単語やフレーズを暗唱させたり、
英語交じりの日本語でどーでもいいこと説明してあげてたり・・・。

そんなふうにコミュニケーション活動をエンジョイしている姿を
頭の中で思い描いてはニヤニヤする、
はたから見たら気持ち悪いことこの上ない、そんな姿に映っていたことでしょう^^;

ま、田舎だったので、
そんなにたくさんの人に見られるということもありませんでしたが(笑)

ちなみに当時頭の中で思い描いていた外国人の学生というのは、


     モデルとかハリウッドスターとか


そんな人たちばっかりと交流していたような気がします(笑)
まあ、最近の言葉でいう「セレブ」と呼ばれる人たちでしょうか^^;

こんなことをつい9年前、
もうけっこうないい歳になってたのに、
今思うと顔から火が出るほどアホみたいなことを妄想してたんですね^^;

そんな妄想の日々がしばらく続き、
徐々に現実世界へと引き戻されていくわけですが・・・


     じゃあ、どうすればなれるの?


これにたどり着くまでに数日かかったと思います・・・^^;
ふつう、もっと早く気付くだろ!!って思いますよね(笑)

ま、とにかくこれで


     妄想日本語教師


の世界から抜け出し、現実にどうやったら本物の日本語教師になれるのか、
考え始めるようになりました。

持っているのは、最初に買った月刊「日本語」のみ。
ネットで「日本語教師」とか「日本語教育」とか検索にかけてみたものの、
なんか日本語教師養成の学校の案内ばかりでてきて、
とにかく知識もなかったし、
あまり役に立ちませんでした。

当時はブログも今ほどたくさんなかったし、
なによりブログなんてものの存在を、まだ知らなかったような・・・。

ただ、唯一わかったことといえば、
日本語教師を養成する機関があるということと、
資格はあるんだけど、国家資格とか公式のものではないということかな。

そんなふうに養成してくれる学校があったらすぐにでも行きたい!
と思うわけですが・・・。

でも、その頃僕が住んでいたのは東京でも大阪でも名古屋でも福岡でもない、
町いちばんのショッピングセンターに行けば必ず知り合いに会ってしまうような
大都市から遠く離れた田舎町だったわけです。

自分の周りはもちろん、
当時働いていた進学塾の同僚や上司も、日本語教師について何も知らないほど。
ま、僕自身も何も知りませんでしたからね・・・。

日本語教師の情報は限りなくゼロに等しいものでした。

そして考えたあげく、とりあえず何か情報を仕入れたいと向かったのが
地元にある唯一の


     市立図書館


だったのです。


つづく

以前に比べると、
知名度の低かった「日本語教師」という職業も、
すこしずつではありますが認知されてきたような気がします。

日本語教育関連の書籍も増えたし、
メディアに取り上げられたりもするようになりましたしね。

と同時に、日本語教師は


   ぜーんぜん儲からない


ということも世間に知れ渡るようになってきたのではないかと思います。^^;

ええ、ええ、儲かりませんとも(泣)

儲かるどころか、薄給すぎて日々の生活が脅かされるほどです。

日本語教育関係の方はご存じのはずですが、
日本語学校の非常勤ほど厳しいものはありません・・・。

非常勤という立場は薄給なだけでなく、
仕事も1か所で毎日もらえるわけではありません。

ですから、複数の学校を掛け持ちしなければならないわけです。

ちなみに僕は2校プラス2人のプライベートレッスンでなんとかしのいでおります。

よく非常勤では一人暮らしなんて無理!なんて言われていて、
実際、9割以上の非常勤講師は実家からの通いだと聞いていますが・・・
(まあ実際僕の同僚の先生もほとんどそうです)

じゃあ


    実家が遠い人はどうするの?


そりゃあ、1人暮らしするしかないでしょう^^;

ご存じのとおり、僕の実家もはてしなく遠い田舎です。
ですが、日本語学校なんてほとんど大都市部にしかありません。

ですから、僕も一人暮らしです。

大丈夫??

ええ、なんとかやってます^^;

よい場所の割に家賃の安い部屋が見つけられたのがラッキーでした♪
そうじゃなかったら、どうなっていたことやら・・・。

まあ、部屋はせまいですが快適ですよ。
ちゃんとバスルームだってキッチンだって付いてます(笑)
エアコンまで!(あんまり使わないけど)

田舎でノーテンキに暮らしてた頃とは対照的に、
限られた収入でできる限りの努力をして、
家計簿も付けつつ、
でも時には仕事以外のことも楽しみながら


     いまのところなんとか生活してます


家賃の割に、住環境にはほんと恵まれていると思っています。
商店街やスーパーも歩ける範囲にあるし、地下鉄の駅も近い!
で、そのスーパーは有名な超激安店!!
商店街のお店で売られている野菜や薬局の品物も安くて、ほんと助かってますね^^

まあ、ひとつ残念なことといえば、商店街の店は閉まるのがはやいとうことか・・・(7時くらい)
仕事が終わって帰ってくるころには、ほぼぜーんぶの店のシャッターがおりていて、
屋根の電気だけがうす暗くついているだけの、
さびしい屋根付き通り道になってしまっているのです。
マクドナルドも9時で閉まっちゃうんだから!!

あ、そうそう。便利な点をもうひとつ。
駅から自分の部屋までもずっとアーケードが続いているので、
雨の日も傘要らずです♪

いい条件が整いすぎていて、ちと怖いかな^^;

商店街があると歩くだけでも楽しくて、
貧乏生活に潤いを与えてくれます♪

いやあ、いまの部屋を紹介してくれた不動産屋は感謝してます。

非常勤にもかかわらず、一人暮らしが成り立っている現在の状況に感謝しながら、
仕事に精進しなければいけませんね^^


つづく