現役の日本語教師の方の多くが、「この仕事には夢がある」と思っていらっしゃるのではないでしょうか。

だからこそ続けられる・・・。

僕にとってその夢とは・・・


    学生の夢の実現をサポートすること


だと思っています。

もちろん、日本語教師は大勢いらっしゃって、それぞれ夢の形は違うものだと思いますが・・・。

今、僕が学校で教えている学生も、その多くがが夢を持って日本で勉強しているんですよね。

いちばん多いのは日本での進学でしょうか。
大学だけでなく、クリエイト系の専門学校を希望する学生も多いかな。

将来日本で就職したいと思う人もいれば、
自分の国へ帰って日系企業などで日本語を使った仕事がしたいと考えている人もいます。
クリエイターになりたいと考えている人もいます。

まあ昨今の経済状況の悪さや、周辺諸国とのいざこざで、
日本へやってくる留学生の数そのものが減り始めているという現実もありますが・・・。

それでも途切れることなく、日本で勉強したいという学生はやってきます。
その数は決してゼロにはなりません。

ですから、自分がこのような留学生たちの相手を任されている以上、その数が


    ゼロにならない限り


夢を追いかける彼らのことを、最後まで応援したいと思うのです。

これってほんとうに、


    夢のある仕事

だと思いませんか?

裕福になれるわけでもなければ、ものすごい名声が得られるわけでもない、
日の当らない仕事だとは思いますが・・・。

それでも夢があるからやめられない・・・それが日本語教師の仕事なんでしょうね。

いつからでしょうか・・・。こんなふうに思い始めたのは・・・。

日本語教師ってたくさんの外国人と交流できて、
日本の良さを伝えたいとか、日本のおもしろい文化を紹介したいとか、

今思えばそれは、


    日本語教師を目指していたころの夢


だったのかもしれません。

彼らはもうすでに日本が好きで来ているのです。
僕なんかよりずっと、僕が知らない日本の良さを知っています。
で、僕がそれを彼らから学んできたのです。


それに気付いて以来、

僕の日本語教師としての夢は、

一人でも多くの


     学生の笑顔を見ること


に変わっていったのです。

僕にいろいろなことを教えてくれた学生たちに、
授業の中で感謝の気持ちを込めてお返しすることが

僕が考える日本語教師としての仕事かな。

なんか抽象的すぎますが^^;

でもね、

自分が教えた学生が、「日本語がうまくなりました」とか「日本の生活が楽しくなりました」とか「能力試験に合格しました」とか、「就職できました」とか・・・

そんな彼らの笑顔が直に見られることこそが、

日本語教師をやっててよかったと思える最高の瞬間なんです。

この最高の瞬間を何度も何度も感じたいと思うのが


     わたしのいちばんの夢


なんです。







なぜ日本語教師を目指すことになったかといいますと・・・。

今を去ること9年ほど前だっけか?

人口10万人そこそこ、最寄りの空港や新幹線の駅から2時間近くもかかる超過疎の町で当時塾講師として働いていました。

そんな自分が日本語教師などという、
こんな田舎ではなかなか聞きなれない洒落た職業!?(笑)を知ることとなったのが・・・、

たまたま仕事帰りに立ち寄った本屋さんでみつけた・・・


                  「月刊日本語」


だったわけです!

なんか教育系の雑誌が集まる狭い一角に隠れるようにして置いてあった、
誰にも読まれてなさそうな雑誌を1冊手にしてみたんですけどね。


おそるおそる手にして開いてみたら・・・
その瞬間から取りつかれたように読んでしまいまして!

それまで日本語教師なんて洒落た!?(笑)職業があるなんて、
ちっとも知らなかった田舎者の自分・・・。

その雑誌の中からピカピカの笑顔をこちらに向けている教師や教師の卵のみなさんのことが、かっこよく見えて仕方なかったのです。


              これは購入せねば


魔法にかかってしまった瞬間です・・・。

初めて日本語教師という洒落た職業を知るきっかけとなったその月刊「日本語」を
(何月号だったっけかな・・・?)
赤子のように大事に持ち帰り、
仕事のことそっちのけで夜遅くまで何度も読み返していたのが昨日のことのようです。

多くの外国人がさまざまな理由で日本語を学んでいること。
日本に興味がある外国人がたくさんいること。
日本人だからといって誰でも慣れるわけではない、重責を担う仕事であること。
その分やりがいもあること。
海外でも働くチャンスがあること
多くの教師が転職組であること

とにかくその1冊から
(うーん、何月号だったかまだ思い出せん・・・)
僕が知らなかった日本語教育のいろいろな情報を得ることができたんですが、
ほんとうに目から鱗だったことを覚えています。

なんだかこの情報のすべてが、自分が想像すらしていなかったことなのです。
長いこと田舎に引っ込んでいたせいもあるのかな。
外国人すら滅多に見られない地域だったし・・・。


              もうこの仕事しかない!


読み終えた瞬間、魔法は完全なものとなりました。

そして、将来のバラ色の人生を思い描きながら、日本語教師としての道を選ぶ決心をしたのです。


つづく