虐待を受けて育った人のブログ -9ページ目

虐待を受けて育った人のブログ

僕は父と継母に虐待を10年以上受け続けて育ちました。児童相談所や児童養護施設を経て社会に出てからも葛藤の連続でした。そんな僕の過去と現在について書いています。

事後報告になってしまい申し訳ないのですが。

11月8日に、"虐待されるということ"というイベントに参加させてもらいました。

 

 

 

この日はNHKの取材も入り、

11月17日の『首都圏ネットワーク』という番組でオンエアもされました。

 

イベント参加の経緯をお話しすると、

もともと長谷川美祈さんという写真家がいて、

その方は、『虐待可視化プロジェクト』という取り組みを行っています。

簡単に言うと、虐待が行われていた現場や関連する物、

もしくは虐待を受けていた本人を写真という形で残し、社会に発信していくということです。

長谷川美祈さんHP

 

この度、その虐待可視化プロジェクトのフォトブックが発売されて

それに関連付けてイベントが立ち上がったそうです。

 

年々増える虐待。それは子育てをする人にとって決して他人事ではないこと。

しかしまだまだ知られていない虐待の様々な実態。

そして"虐待"というものについて話せる当事者が少ないという事実。

 

あえて今時の言い方をするのであれば、

僕は『虐待サバイバー』ってヤツです。

発信する役割があると自覚しています。

その発信する手段は色々あってもいいと思い

長谷川さんのプロジェクトにも参加させてもらっています。

 

現在、長谷川さんの写真展が開催されています。

写真展は11月26日までで、このフォトブックも展示されています。

ご興味ある方は是非足を運んでみてください。

 

会場: Reminders Photography Stronghold
住所: 東京都墨田区東向島2-38-5

時間: オープンは13時ですが、クローズは18時頃までだと思います。

⇒写真展の詳細です(facebook)

 

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父からの電話があったこと自体には驚きはありませんでした。
なぜなら約10年前に家に帰ったあの翌年から、

毎年僕の誕生日に父から着信があったからです。

⇒父と継母と会う(29歳)


もちろん電話はずっと無視していました。それでも父は毎年、留守番電話にメッセージを残していました。『誕生日おめでとう』とだけ。

この時、電話がきたタイミングも僕の誕生日が近かったので、
父はおそらく、その毎年恒例のメッセージを残そうとしていたのだと思います。

”橋本隆生”として活動を始めてからここまでの約4年間、
ブログを書き続けて、色々な支援団体などに足を運び、

イベントや勉強会にも参加してきました。
ブログを通じて、同じように虐待を受けてきた人と会って話しをしたり、
ボランティア活動をしていた時期もありました。
そのお陰で色々な側面を知ることができました。
子どもの気持ち、支援する人の気持ち、そして子育てをする親の気持ち。

更に、当時1歳だった我が子も この頃は4歳。
ここまで自分の子どもを見てきて感じたことは、

我が子ってこんなにも可愛いものなんだなあ、ということ。
親になってたった4年ではありますが子育てで思うようにいかないことは、

もちろん沢山あったし頭を悩ませることも沢山ありました。
それでも子どもの無垢な笑顔を見たら、

全てが帳消しになると言ってもいいくらい気持ちを満たしてくれる。

子育てを通じて、親として…人としての

勉強をさせてくれている子どもには本当に感謝しています。
結婚するまで子ども嫌いだった僕は、

この頃は子どもが可愛くて仕方がないと思うようになっていました。

でも…だからこそ、そう思えば思うほど理解できないのが自分の父の心情でした。
我が子にあれほどの虐待をしていた、更には弟の命すら奪った父は
何を考え、何を思い、何を背負っていたのだろう?
それを直接聞いてみたいという気持ちが芽生えていました。
そんな中での父からの着信でした。

僕は父の着信を見て、深呼吸をしてから通話ボタンを押しました。
少しだけ話をした後に、早速父と会う約束をしました。

全部聞いてこよう…どんな事実も受け止めよう。それを今後の活動に生かしていこう。
覚悟を決めて僕は父のもとへ向かいました。

 

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少し前ですが、虐待当事者として

お話をさせていただく機会をいただきました。
 
テーマは、『虐待当事者が見つけた幸せについて』 です。
 
 
何故僕が過去をさらけ出しているのか?
そして弟の話や児童相談所や児童養護施設の話、
そこから現在に至るまでにどんなことをしてきたか等
過去から現在につながるまでをお話しました。
 
この話を聞いた人は何か得るものはあるのだろうか?
と話している最中は不安でいっぱいでしたが、
スピーチ終了後には、こちらが恐縮してしまう位の
お褒めの言葉を沢山皆さんからいただくことができました。
"虐待当事者の声としてもっと世の中に発信するべきだ" と。
 
僕はハッキリ言って、自分に自信は全くありません。
自慢できるようなことは全くないですし、誇れるような実績もありません。
 
でも僕は今は "幸せだ" と心から言えます。
そしてそれは過去からの積み重ねがあったからだと素直に思えます。
だからこそ、過去も包み隠さずさらけ出せます。
 
幸せの形はひとそれぞれですし、
僕の生き方が誰しもに当てはまるとは言えませんが、
虐待当事者の一つの生き方として
ブログだけでなく講演会という形で発信していくこともアリかもと思いました。
 
これからは児童養護施設や、それに関係する集まりなどで
お話をすることができる場を自分なりに探してみようと思っています。
色々な場所で虐待を受けてきた人を応援したいです。
 
一度きりの人生、そして命は有限ですし、人はいつ死ぬかも分かりません。
残りの命の使い方を意識した人生を送りたいと思います。
 
 

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積極的に、色々な場所に足を運んだ末に僕は、ある考えが生まれました。

”虐待が起きている家庭では、夫婦の仲も悪い所が多い。
虐待をなくすために大切なことは夫婦円満なんだ!”

そう意気込んだ僕は、夫婦円満の手助けができるような活動をしたいと思い
『愛嫁家プロジェクト』という活動団体を創りました。
→愛嫁家プロジェクト(Facebookページ)

当時、所属していたボランティア団体で賛同してくれる人が何人もいて、
出だしこそ愛嫁家プロジェクトは、とても盛り上がっていました。
しかし、目的はいいものの実際に何をやるかが煮詰まらず、
そして僕自身の力不足もあって、愛嫁家プロジェクトは数回のイベントを実施した後に
自然消滅に近い形で消えてしまいました。この経験は僕にとって色々と勉強になりました。

その後、あるテレビ番組から取材の依頼が初めて来ました。
連れ子の家庭環境についての特集だったそうで、僕はその取材に迷うことなく応じました。
顔出しで出る、ということを伝えると番組のディレクターさんはとても驚いていました。
本当に良いんですか?と。迷いはありません。顔を出すことは、僕にとっての覚悟です。

また、テレビとは別にマイヒストリーの会という場で生い立ちを話す機会をいただきました。
僕の生い立ちを参加者の方はとても熱心に聴いてくれました。

更に、同じ位の時期にブログ経由で長谷川美祈さんという写真家の方との出会いがありました。

→長谷川美祈さんのHP


長谷川さんは、虐待可視化を目的とした写真集を制作したいと考えていてその被写体になってくれる虐待被害者を当時探していましたが、その被写体探しが難航していた。
そんな時に、このブログを発見してメッセージを送ったとのことでした。
もちろん僕はその被写体の話を迷うことなく快諾しました。
発信の手段は色々あって良いと思っていたからです。

後に、その写真集は無事完成をして
『Internal Notebook』という名で世に出ました。

→Internal Notebook

色々な事が少しづつ動き出していたこの頃でしたが、

どんなに忙しくても、ブログで生い立ちの更新だけはコツコツと続けてきました。
自分史を初めて作った時は、断片的な記憶でしかなかった過去も
この頃はだいぶ点から線になりつつありました。

”徹底的に過去と向き合おう。そしてどんな事実も受け止めよう。”
色々な活動を通じて、そんな覚悟が固まりつつありました。
そして、まるでそれを待っていたかのようなタイミングで
ある日、一本の電話が鳴りました。

電話の相手は父です。

 

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”虐待を無くしたい”そう決意したものの、実際になにをしたらいいのか分からない。
知識も人脈も無い僕は、まずはブログで生い立ちを書き始めました。
 

ブログを一通り書いて、その先をどうすればいいかで行き詰った僕はとりあえず図書館に行きました。すると、図書館の入り口に置いてあるチラシで、地域のボランティアセンターという所で
色々な活動の相談に乗ってくれるとの情報を知りました。早速僕は、そのボランティアセンターへ行ってみました。

”虐待をなくしたいと思っているのですが、どうしたらいいですか?”

窓口に行った僕は、開口一番にそう尋ねました。こんなざっくりとした相談だったにも関わらず、担当の方はすごく親身に相談に乗ってくれました。話していて、まずは色々な福祉関係者に会って現場を見て情報収集したらどうか?という話になり早速その担当の方が児童養護施設の施設長を紹介してくれました。更にはその施設長が、子どもたちの支援をしているNPO団体の代表の方を紹介してくれました。具体的なプランなんてなにもありません。持っているのは虐待をなくしたいという思いだけです。

最初の一歩を踏み出せた僕は、一気にスイッチが入りました。
仕事の休みを利用して、他の児童養護施設やNPO団体にアポイントを取って会いに行きました。
時には冷たく断られることもありましたが、そんなことを気にもせずに動いていました。

更には、ブログの読者さんと会ったり、メッセージでのやり取りもして
また虐待関係のイベントなども積極的に参加しました。
色々話を聞いている中で、ホームレスには意外にも若者がいて
更には児童養護施設出身者が結構いるとの話を聞いたため、
炊き出しをやっている団体でのボランティアに参加したり、
食品を生活困窮者に配っている団体のボランティアに参加したりもしました。

この頃の僕は、とにかく外に出て色々な場所に足を運んでいました。
 

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