虐待を受けて育った人のブログ -8ページ目

虐待を受けて育った人のブログ

僕は父と継母に虐待を10年以上受け続けて育ちました。児童相談所や児童養護施設を経て社会に出てからも葛藤の連続でした。そんな僕の過去と現在について書いています。

僕がやるべきことは2つ。
1つ目は、弟の死亡記録あるいは存在が分かる記録を入手すること。
2つ目は、母を探すこと。

弟の死亡記録に関しては、まずは市役所に問い合わせをしました。
しかし、死亡届の保存期間は27年。弟が亡くなったのは、35年前。
保存期間を大きく過ぎていたので死亡届は諦めるしかありませんでした。
再び市役所へ問い合わせし、戸籍関係を色々取り寄せました。
僕の家庭は、引っ越しが多くそれに伴って
本籍もちょくちょく変わっていて、更には苗字ではなく

名前が変わっていた時期もあったので、それを調べる必要もありました。
住民票…戸籍謄本…改製原戸籍…しかし隆の記録はありません。
かなりの手間と時間がかかっていたので、何度も心が折れそうになりました。

そして数か月後、やっと辿り着くことができた除籍謄本にて
隆の記載を見つけることができました。
『昭和五拾九年六月八日推定午後八時参拾分宇都宮市で死亡』
その記載を見て、隆の死を改めて実感しました。
でもやっと見つけた唯一の隆の生きていた証。
大切に取っておくね…隆。

そして2つ目の母を探すこと。
これは、戸籍の附票というもので確認できるのですが
拍子抜けするくらいあっけなく見つけられました。
母がいるのは福島県。
しかし、死亡していても記録は数年残るとの事なので
もしかしたら既にこの世にいないかもしれない。
思いつく限りの結果を予測し、心の準備をして僕は福島へと向かいました。

母の連絡先も知らない僕は、当然アポなしで訪問です。
手紙も考えたのですが、再婚相手やお子さんがその手紙を開封してしまうかも
しれないと思ったし、差出人を無記入で出すのはもっと怪しいと思ったので。

朝8時に現地に到着。何度も間違っていないかを確認する。
インターフォンを鳴らす直前、胸の高鳴りはピークに達していました。

”そういえば…お母さんの顔って覚えてないや…向こうもこっちの顔分からないだろうし、

当時4歳だった息子が、35年経っていきなり現れても信じてもらえないよな…

っていうか…本当に会っていいのかな…。”

正直不安しかありませんでした。

最初の訪問は不在。その後は1時間に1回位のペースで訪問しました。
12時になっても誰も出てこないので僕はいよいよ不安になりました。
”もしかしたら本当に亡くなっているのかも…”
様々な結果を想定したていたとはいえ、それが現実味を帯びてくるとやっぱり不安です。

半ば諦めかけていた15時頃。ついに扉が開きました。
出てきたのは女性。”この人がお母さん?”って思いながら僕は、
『あの…隆生…橋本隆生ですけど…。』

しばし無言の後、その女性は言いました。
『え…本当に…本当に隆ちゃんなの…?』

『はい。お久しぶりです。』
気が動転していた僕は、気が付いたら身分証明書を差し出していました。
本人だよということを伝えたかったのです。

こうして僕は無事、35年ぶりに母と再会することができました。
その2~3ヶ月後には家族を紹介しました。それが2年前に更新したこの記事につながります。

⇒生きていてよかった(40歳)

 

驚いたのは、母は再婚などしていなかったという事。
父は僕が母を探すことを恐れて、
再婚した、という嘘をついていたのかもしれません。
だとしたら、僕はその術中に見事にはまっていた訳です。

母は父と離婚してから、ずっと一人で生きてきたそうです。
僕と隆を守ることができなかったこと、父に引き渡したこと
隆を亡くしてしまったこと…それら全てを自分の責任だと思って
ずっと責め続けてきたと母は言っていました。

僕は、母の背中をポンポンっと叩きながらこう言いました。
『もういいんだよ…こうして会えたんだし。』
母は涙を流して、何も言わず首を縦に振るだけでした。

 

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◆水野様(40代女性)

◆どんなお話を聞いてもらいたかったですか?
過去の両親からの様々な虐待、忘れたい事。
誰かに助けて欲しかった

◆感想
まだまだ克服してないんだなぁと自分が少しわかりました
これからこの経験が誰かを助けれるように、自分が出来る事探してみます

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まい様(20代女性)

◆どんなお話を聞いてもらいたかったですか?
今現在困っている自分のことについて。

◆感想
すごく元気がでました。ありがとうございました♪

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ミサオ様(30代男性)

 

◆どんなお話を聞いてもらいたかったですか?

自分の過去を振り返るだけではなく、

自分の糧となるよう、自分の世界観が広がるような、

前向きな対話を求めていました。

 

◆感想

橋本さんの物腰の柔らかさで、

自分の過去もすんなりと話せました。

また、橋本さんのエネルギッシュさによって、

虐待当事者ならではの言葉の組み立て方によって、

最後に交わした力強くあたたかい握手によって、

私の心も温まり、本当に前向きな気分になりました。

橋本さんに話を聞いていただいてから、

仕事も気分よくこなすことができています。

また、橋本さんに話を聞いていただきたいです。

 

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やあ様 40代女性

 

◆どんなお話を聞いてもらいたかったですか?
虐待を受けて、このような経緯で今ここで私は存在しているという事実を知ってほしかった。

一人穴蔵の中で閉じこもってたので、底無しに寂しかった。
孤独という暗くて冷たい底無し沼に脚を引っ張られていて出られなくなって、
にっちもさっちもいかなかったけど何とかして周りの景色を変えてみようと思った。
母が祖父に中絶されたありえない事実。
それによって、母親が狂って私に対して性的虐待を始めて、
最近になってその事実が私の頭に自動的に毎日浮かび上がって
死にたい気分になっている事。
後遺症で神経過敏になってトイレが近くなって日常生活が不自由だった話。
まだ毒親から逃げられないまま監禁されてる親戚がいて悲しい話。
虐待当事者として情報を発信する活動ができる奇特な人に伝えて
ひとつの使命をはたしたかった。

◆感想
自分の汚物をぶちまけたので気分はあまり良くなかった。
ただ中絶でのくるしんだ母の顔が
自動的に脳裏に再生されるのは無くなりつつある。


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まる様 30代男性
 

◆どんなお話を聞いてもらいたかったですか?
仕事の悩み

◆感想
誰にも言えない心の中に溜まっていた悩みや気持ちをゆっくり最後まで聞いていただきました。
自分だけで抱え込み、何が正解か不正解か分からなくなっていましたが

時間をおけば心境も変わるとアドバイス頂き救われました。
本当にありがとうございます。

 

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赤い翼 様 30代男性

 

◆どんなお話を聞いてもらいたかったですか?

違法やマナー違反等の理不尽な経験や心理的にキツイ経験 等々

 

◆感想

頭の中から悩み事を話す事で外に出せるのでスッキリしますし、
聴いてもらってコメントを頂ける事により、

自分の価値観や判断が客観的にズレていないかを確認出来て、助かりました。

共感して頂けた際には嬉しい気持ちになれました。

アドバイスも頂けた際にはポジティブな気持ちになりました。

 

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清川風香 様(仮名) 30代女性

 

◆どんなお話を聞いてもらいたかったですか?

過去の辛かった事、そして今悩んでいた事

 

◆感想

同じ虐待を受けた事のある方とお話ができて良かったです。
今悩んでいる事も聞いてもらえてスッキリしました。

 

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2018年11月4日

この日は忘れられない日となりました。僕の家族と母が初めて対面した日です。

この写真は、その時の子どもと母の後ろ姿です。

”フツーの家庭”で育った人にとってはなんてことない光景ですが、
僕にとって、家族と実母が会うことは数年前までは想像すらできなかったことです。

母とは両親が離婚をした5歳から35年間、離れ離れでした。
離婚をして父に引き取られた僕達兄弟は、そこから地獄のような日々が始まりました。
弟…小中学生活…友達…。色々なものを失ってきました。

 

母とは連絡を取り合うことは一切なく、

互いがどこにいるのかも…そもそも生きているかどうかすらも分かりませんでした。


それが数か月前に再会することができて、

そして今、こうして自分の子どもと一緒に歩いている。
生きていてよかった…心からそう思った瞬間の写真です。

思えば、過去をさらけ出そうと決心しブログを始めた5年前。

全てはあそこから始まったのだとつくづく思いました。

母はもう70歳を越えているので、過ごせる時間はさほど長くはないかもしれません。
しっかりと…しっかりと心に刻んでおこうと思います。一つ一つの出来事を。

 

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9月に江戸川区の児童相談所開設にあたっての勉強会で
お話をさせてもらう機会をいただきました。

ここでは僕自身の生い立ちの話を中心にすることになると思いますが、

もう一点先方より依頼されていることがあります。

それは『行政や社会福祉に関しての提言があればお願いしたい。』ということです。

そこで虐待を受けてきた人、受けている人にお願いがあります。

皆さんが、こういう仕組みはないのか?
こういう仕組みは作れないのか?といったご意見があれば
是非教えていただきたいです。

今回の勉強会では、児童相談所職員や区の職員を始め
医療関係、ソーシャルワーカーなど社会福祉に関係する方が200人ほど集まると聞いております。

せっかくの機会なので、僕個人の意見だけでなく
皆さんの意見を少しでも発信することができたらと思っています。

たとえすぐに実を結ばなくても、こうした活動を地道に続けていけば

きっと何かにつながると信じています。
そして、皆さんの声を社会に届けることもまた僕の役割であると
勝手ながらにも思っております。

ご意見は、こちらにコメントもしくはメッセージを送ってください。

是非皆さんのお力を貸してください。

宜しくお願いいたします。


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internaRebertyPROJECTとは、
今年2018年1月に結成された虐待当事者3人によるグループです。

インリバで覚えてください。

インリバが活動する目的は、
虐待についてを世間に知ってもらうことです

虐待について、まだまだ知られていない部分は多いと思います。
でもそれって当然のことで、声を上げる虐待当事者が少ないからだと思うのです。

なぜ少ないのか?それは、虐待によって病気を患っていて、

そもそも人前で話せる状態ではない虐待当事者が多いのです。

また、虐待体験を人に話すことはエネルギーを使いますし、それなりの覚悟も必要です。

そんな中で、なんとか話せる状態なのがインリバのメンバーです。
世間にもっと虐待についてを知ってもらい、皆で考える機会を創っていきたいと思っています。

 

インリバはこれまで、保育士や児童養護施設職員を志す学生向けに
大学で講義をさせてもらったり、その他イベントなどでお話しさせていただきました。
これからも色々な場で、お話をする機会をいただけるとありがたいです。


ご依頼は随時受け付けておりますので、

下記問い合わせフォームよりお願いします。
⇒お問い合わせ
それぞれが仕事をしながらの活動なので、その点はご了承ください。

インリバをどうぞ宜しくお願いいたします。

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