虐待を受けて育った人のブログ -6ページ目

虐待を受けて育った人のブログ

僕は父と継母に虐待を10年以上受け続けて育ちました。児童相談所や児童養護施設を経て社会に出てからも葛藤の連続でした。そんな僕の過去と現在について書いています。

講演会等の際にいただいたご質問で、時間の関係などでお答えすることができなかった質問に今後はこちらで回答させていただきます。せっかくいただいた質問ですし、内容によっては他の方も知りたいかもしれないと思ったので、このような形にしました。

 

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【質問】

虐待体験などつらいくるしい体験を話す時にのどの奥がつまるような感覚はありますか。私はつらかった体験を話す時、のど奥がつまる感覚と涙があふれる時があります。そのような時、どのようなことをしたら気持ちが楽になりますか。

【回答】

話す時はのどの奥がつまるような感覚はありませんが、テレビや映画などでそういったシーンを見るとのどの奥がつまったり、胸がバクバクする感覚はあります。どのようなことをしたら気持ちが楽になるかとのことですが、話していてのどの奥がつまったり涙があふれる時は、まずは無理して話を続けようとしない方がいいのではないかと思います。もしくは涙があふれている時は、涙が落ち着くまで思いっきり泣いた後にまた話を続けるというのもいいのではないかと思います。自分を大事にして欲しいので、くれぐれもご無理をなさらないでくださいね。 

 

 

【質問】

橋本さんが当時死にたいと思っていた頃、同世代のお友達や大人からどんな声かけがあったら、その気持ちを少しでもやわらげることができたと思いますか 

【回答】

愛を感じる声掛けが継続的にあれば少しは和らぐかもしれません。愛情が不足した状態なので、”継続的な”という点が重要かなと思います。

 

 

【質問】

実のお母さんについて 別れた後に会う機会はありましたか?貴重なお話をきかせて頂いてありがとうございました。

【回答】

会う機会はありました。正確には周りの後押しのおかげで探す決意をすることができて会えたって感じですね。4歳の頃に生き別れになって、39歳で再会したので35年ぶりになります。母親との再会は私にとってとても大きな出来事でした。

 

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【質問】

自分史の講座で知らない人たちに、思いきって発表してみようと思った、キッカケは何ですか?外に出されたり、少しの暴力は虐待ですか?

【回答】

自分史の講座を受講していた時の心境は『自分を変えたい、自分が何者なのか知りたい、自分が何ができるのかを知りたい』という強い決意があったので、それが発表しようという気持ちを後押ししたのではないかと思います。外に出されたり、少しの暴力は虐待かどうかという質問は…う~ん申し訳ないです。これに関しては判断が難しいですが、”行為だけ”を見れば虐待になるとは思います。

 

 

【質問】

「声をかけてくれる大人によって人生が変わる」という言葉がとても印象的でした。叱ってくれる大人とは、どの様な存在をイメージされていましたか? 

【回答】

付かず離れずの”適切な距離感”で愛を持って”継続的に”接してくれる存在ですね。

 

 

【質問】

親に復讐したいと思ったことはありますか。今、しあわせですか。子どもを育てる上でのきょうふはありましたか。(一部表現を変えています)

【回答】

もちろんありました。というか、高校1年生辺りまでは復讐することだけが生きる目的になっていました。今はとても幸せです。生きていることにただただ感謝しています。

子どもを育てる上での恐怖はありました。虐待の連鎖を”無意識的に”してしまうのでは?と不安一杯でしたが、子どもが1歳を過ぎた位のある日『親と同じことをしてしまうかもしれない不安』から『親にして欲しかったことをしてみたら?』という考えに変わりました。それによって気持ちがすごく楽になったことをよく覚えています。

 

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2015年頃に僕は、虐待を受けた人限定のLINEグループを創りました。
LINEのトークルーム内でのやり取りが基本で、たまにトーク会といって音声通話なんかもしています。オフ会もこれまで数回行ってきました。オフ会はトーク会での会話の中から、突発的に決まることがほとんどで、そのオフ会も突発的に決まりました。
オフ会の待ち合わせ場所は、だいたい新宿駅西口の地下交番。

少し早めに着いて待っていた僕に、『あの…りゅうせいさんですか?』と女性が声をかけてきました。その女性は、つい最近グループに入った方で、トーク会でも話をしていましたが初対面です。笑顔がとても明るくて、ハキハキ話す。姿勢もピシッとしていて、いかにも仕事ができそうな雰囲気を漂わせていました。一言で言うとキラキラした女性って感じ。

僕と住む世界が違う人…同じように虐待を受けた人とは、正直思えなかったので思わず聞きました。『あの…虐待を受けていた方なのですか?』と。

その後に、続々とメンバーが集まり場所を移して皆で話をしました。それぞれの家庭環境の話をしていく中で、その”キラキラした女性”も話を始めました。

すごく驚きました。あまりにも壮絶な家庭環境で。”いかにも仕事ができそう”という印象は間違いではなく、バリバリ仕事をしている方でした。おまけに大学院まで行っているという…。

どうやってこの人は人生を再スタートさせたのだろう?メチャクチャ気になりました。

その女性は言いました。『私のことはマリリンと呼んでくださいね』と。
こうして後に、僕とマリリンはYouTubeチャンネル『Reスタートチャンネル』を始めることになりました。
 

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【質問】

何度も死のうとしたり、死にそうになりながらも今まで生きてきて、今生きててよかったなと思うことはありますか?また、もしそう思われるならいつぐらいか生きてて良かったと思うことができましたか。
【回答】

生きてきてよかったと思うことはあります。家族、子どもから必要とされているなって感じる時ですね。それは35歳の時から現在までです。もう1つは、12年前の自分史を作った時に受講生から生きてきたことに感動してもらえた時です。価値のない人生だと思っていた私でも、”あ、こんな俺でも生きてていいんだなぁ…”って思いましたね。

 

 

【質問】

隣人とはどんな感じでしたか?今、昔にくらべて子供が逃げこめる場所は増えましたか?逃げこめるようになったか?

【回答】

挨拶程度は交わしていたとは思いますが、隣人との接点はほとんどなかったです。なにせ連日怒鳴り声が響いている家だったので、見てはいけない物を見ているかのような…蔑むような視線を感じていました。今は逃げ込める場所は増えたとは思います。子ども食堂とか児童館とか多分逃げ込めますよね。児童相談所とかが、そういった子ども食堂とか児童館に併設されればいいのになぁって思います。

 

 

【質問】

父との関係構築をしていたことは分かったが、母や弟も関係構築はあったのか?小学生の時に友だちの親や生活を比較し、大人になり自分の思う普通の生活を手にした時どう思ったのか。

【回答】

母というのは、義理の母親である継母でしょうか?であれば関係構築はありません。弟も同様です。ちなみに実母とは6年前に再会して関係構築しています。実に35年ぶりの再会でした。普通の生活を手にした時、本当に本当に”生きてきて良かった”って思いました。”ただいま”って言ったら”おかえり”って返ってくる家庭に心の底から憧れていたので…

 

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【質問】

虐待の経験を自分ではない他の誰かの記憶だと思いたいと感じたことはありますか。
【回答】

”他の誰かの記憶だと思いたい”ということは意識したことがありませんでしたが、暴力を受けている時は、夢であって欲しいと願ったことは何度もありました。


【質問】
反抗したり、大人に対して信頼できなかったとき、どのような声かけや寄りそいがあれば、心をひらけたと考えていますか?
【回答】

心のこもった日常的な声掛けは嬉しいです。例えば”いってらっしゃい”とか”おかえり”とか”がんばってね”とかの「”普通の家庭”で行われているであろう声掛け」ですね。1回や2回ではおそらく心を開けないので、継続的にそれらの声掛けをしてくれれば心を開けたと思います。更に言うなら、それらの声掛けを虐待体験者である先輩がしてくれると嬉しいですね。


【質問】
親に認めてもらいたかったという話がありましたが、実父だけではなく、継母にも同じような感情が湧きましたか?どれほどひどい差別をうけても、嫌いにはなりませんでしたか?
【回答】

継母にも認めてもらいたかったです。嫌いという感情はなかったと思います。怒りという感情もなかったです。なんでこんなに叩くの…?とか、どうしたら褒めてくれるの…?ってことをずっと考えていました。
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