虐待を受けて育った人のブログ -6ページ目

虐待を受けて育った人のブログ

僕は父と継母に虐待を10年以上受け続けて育ちました。児童相談所や児童養護施設を経て社会に出てからも葛藤の連続でした。そんな僕の過去と現在について書いています。

講演会等の際にいただいたご質問で、時間の関係などでお答えすることができなかった質問に今後はこちらで回答させていただきます。せっかくいただいた質問ですし、内容によっては他の方も知りたいかもしれないと思ったので、このような形にしました。

 

⇒これまでのご質問はこちらです

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【質問】
講演や他の人に自分の生い立ちや受けてきたことを話せるようになるまで、どのくらいかかりましたか。

【回答】

虐待を受けていた時期が5歳~14歳で、話せるようになったのは33歳の頃からです。自分年表を作成するワークが大きなきっかけになりました。

 

 

【質問】

自分自身のこれまでの経験を糧に強く生きていることに感動しました。親への復讐の感情はどの段階で消えていったのか。自分の子どもとはどの様に向き合っているのか。

【回答】

親へ復讐するという感情は17歳の頃から消えていきました。その頃は、全寮制の高校に行ってたのですが、友達とか恋愛とかバンドとか夢中になれるものに囲まれている時期でした。皆と同じ、”普通の生活”に限りなく近かったというのも大きな理由になっていたと思います。

 

 

【質問】

声をかけてきた大人のところに泊まったとは、妙なことされないのですか?
【回答】

今思うと、妙なことをされていたと思います。法に触れることはもちろんありませんが。当時、私と同じように家出しているのかな?と思われる中高生が集まる”溜まり場”がありました。そこは大きなゲームセンター横の広場っぽい所で、今でいう新宿のあの場所がとても似ているなと思いました。一人一人の事情はもちろん分からないし、会話する訳でもないのですがその場の空気感がなんとなく居心地が良かったことを覚えています。その溜まり場では、色々な大人が話しかけてきます。その大人とどこかへ行ってしまう人もいました。優しさに飢えていたその時の私は、来るもの拒まずのスタンスでした。悪い人に声を掛けられたとしても優しさに飢えている私はきっと付いて行ったと思います。

 

 

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先日、YouTube動画をアップしました。

人生をリスタートさせた方をご紹介するコーナーで、今回のゲストは少年院や刑務所から出所した方を受け入れる自立準備ホームを立ち上げた、一般社団法人 希望への道 代表の遊佐学さんです。

 

 

動画の35分辺りで『誰によって生かされているかに気が付いた』という話があるのですが、その話がとても印象的でした。僕も誰によって生かされてきたか?生かされている理由は何なのか?についてを理解できたことが現在の活動のきっかけになったからです。

 

”誰によって生かされてきたか?生かされている理由は何なのか?”

僕は、虐待でこの世を去った隆によって生かされてきた。

そして虐待体験を生かして世の中の役に立ってほしい。

ということが生かされている理由だと思って現在の活動をしている訳ですが、

正直それが本当かどうかは誰にも分からないことですよね。

そもそも隆以前に、命のバトンを繋いでくれたご先祖様がいる訳ですし。

 

結局のところ、自分にとって腑に落ちるような解釈をしているだけなんですよね。

要は、答えは自分自身で決めていい、ということなのかなぁって。

 

今回の動画を観てそんなことを感じました。

 

 

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幼少期の辛かった時期に、優しくしてくれた数少ない大人だった継母の母親…おばあちゃんの

言葉について改めて考えてみました。

 

"隆生は隆生らしく精一杯生きなさい。

親に沢山酷いことされてきて、本当に辛かったと思うけど

恨むだけでは何も生み出さないんだよ…"

⇒ばあちゃん(30~31歳)

 

この言葉を言われた当時、本当に意味が分からなかったです。

あの両親…父と継母に恨み以外の何の感情を持てるって言うのだろう?

とても疑問でした。

 

でもあれから、10年以上かかってやっと分かりました。

”虐待された”という事実を正面から見たら、やっぱり恨みしかない。

でも正面ではない位置、例えば父親目線で考えたらどうだろう?

継母目線で考えたらどうだろう?外部目線で考えたらどうだろう?

色々なことが想像できるんです。

父親と再会した時も、親目線で話を聞いたから共感できたし、父も涙を流した。恨みだけで会っていたらきっとそうはなっていなかった。っていうかそもそも会っていなかったと思う。

⇒父と会う、再び。(38歳)

 

おばあちゃんは、

『親にされた酷いことを違った角度から見れば、何かを生み出せるかもしれないよ?』

ってことを言いたかったんじゃないかなと思う。でも、当時にその答えを言ったところで、きっと僕には理解できなかった。だからあえてあんな言い方をした。宿題風な感じで。

すげーな…おばあちゃん。でもありがとう。

 

捉え方を変えるって、とっても大切。とはいえ簡単なことではないと思う。

でも捉え方を変えることができれば、人はいつからでも変われると信じている。

そう信じなきゃ毒親育ちの人はやってられないよ。生まれた時点で外れなんだもん。

 

少しでも役に立ちたい。やっぱりその想いは変わらない。隆もそれを望んでいるはず。

 

2025年から、また新しいチャレンジをしようと思っています。

 

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【質問】

虐待体験などつらいくるしい体験を話す時にのどの奥がつまるような感覚はありますか。私はつらかった体験を話す時、のど奥がつまる感覚と涙があふれる時があります。そのような時、どのようなことをしたら気持ちが楽になりますか。

【回答】

話す時はのどの奥がつまるような感覚はありませんが、テレビや映画などでそういったシーンを見るとのどの奥がつまったり、胸がバクバクする感覚はあります。どのようなことをしたら気持ちが楽になるかとのことですが、話していてのどの奥がつまったり涙があふれる時は、まずは無理して話を続けようとしない方がいいのではないかと思います。もしくは涙があふれている時は、涙が落ち着くまで思いっきり泣いた後にまた話を続けるというのもいいのではないかと思います。自分を大事にして欲しいので、くれぐれもご無理をなさらないでくださいね。 

 

 

【質問】

橋本さんが当時死にたいと思っていた頃、同世代のお友達や大人からどんな声かけがあったら、その気持ちを少しでもやわらげることができたと思いますか 

【回答】

愛を感じる声掛けが継続的にあれば少しは和らぐかもしれません。愛情が不足した状態なので、”継続的な”という点が重要かなと思います。

 

 

【質問】

実のお母さんについて 別れた後に会う機会はありましたか?貴重なお話をきかせて頂いてありがとうございました。

【回答】

会う機会はありました。正確には周りの後押しのおかげで探す決意をすることができて会えたって感じですね。4歳の頃に生き別れになって、39歳で再会したので35年ぶりになります。母親との再会は私にとってとても大きな出来事でした。

 

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【質問】

自分史の講座で知らない人たちに、思いきって発表してみようと思った、キッカケは何ですか?外に出されたり、少しの暴力は虐待ですか?

【回答】

自分史の講座を受講していた時の心境は『自分を変えたい、自分が何者なのか知りたい、自分が何ができるのかを知りたい』という強い決意があったので、それが発表しようという気持ちを後押ししたのではないかと思います。外に出されたり、少しの暴力は虐待かどうかという質問は…う~ん申し訳ないです。これに関しては判断が難しいですが、”行為だけ”を見れば虐待になるとは思います。

 

 

【質問】

「声をかけてくれる大人によって人生が変わる」という言葉がとても印象的でした。叱ってくれる大人とは、どの様な存在をイメージされていましたか? 

【回答】

付かず離れずの”適切な距離感”で愛を持って”継続的に”接してくれる存在ですね。

 

 

【質問】

親に復讐したいと思ったことはありますか。今、しあわせですか。子どもを育てる上でのきょうふはありましたか。(一部表現を変えています)

【回答】

もちろんありました。というか、高校1年生辺りまでは復讐することだけが生きる目的になっていました。今はとても幸せです。生きていることにただただ感謝しています。

子どもを育てる上での恐怖はありました。虐待の連鎖を”無意識的に”してしまうのでは?と不安一杯でしたが、子どもが1歳を過ぎた位のある日『親と同じことをしてしまうかもしれない不安』から『親にして欲しかったことをしてみたら?』という考えに変わりました。それによって気持ちがすごく楽になったことをよく覚えています。

 

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