3月24日(木)に(社)日本スピリチュアル医学協会勉強会を行いました | はしもと内科外科クリニックのブログ

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大阪府摂津市、医療法人春鳳会 はしもと内科外科クリニック
日本神経学会専門医、日本東洋医学専門医、日本内科学会認定医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、 医学博士
普通の診療が大半ですが、他に漢方、医療ヨガ、気功、アロマなどの民間療法も取り入れています。

3月24日(木)に(社)日本スピリチュアル医学協会勉強会を行いました。
会員のための勉強会なのでご了承のほど。

全米催眠療法協会認定講師、中島勇一先生による「過去世催眠について」の講義 でした。

中島先生は、1300名の催眠療法士を指導し、本を2冊出版、YouTube、メルマガで情報発信もしておられます。

講座の全てを網羅してはいませんが、講座を聞いてメモした内容をお伝えします。こんな感じの講座だったと雰囲気を掴んで貰えたらと思います。

催眠は変性意識・トランス状態
ユーラシアでは脱魂型
日本や東アジアでは憑依型

歴史的にはパリで、メスメルが磁気を流すと患者は変性意識になりセラピーをしていた。
目が見えない人が見えるようになったケースもあったとかで凄い流行していた。メスメルは磁気は科学的なものと考えていた。
ガスナー神父の悪魔払いも当時有ったが、それで病気が治るメカニズムを、メスメルはガスナー神父の磁気は強いと言っていた

磁気術はヨーロッパで広がっていた。多重人格にも応用された。
その頃、アメリカでは心霊術が流行った。

ラポールは信頼関係のことであるが、もともと磁気術での用語てあった。2人の間に磁気が交流している状態を表す。

無意識同士が交流している感覚は中島先生にもよく出る。それは第3のものが生まれる感覚だと。
例えば、アトランティスやムー大陸が好きな人はその頃の状況がたくさん出てくる

メスメルの磁気療法から変遷して、ジェイムズ・ブレイドは言葉による催眠療法をするようになった。これが現在でも行われる催眠療法のやり方。

フロイトが催眠を習って精神分析をやり出したことは有名である。
心理療法は科学的でないと批判されるのを恐れるので、より科学的であろうとした。

一方、前世療法は科学では証明できない輪廻転生を前提とする
ブライアン・L・ワイス精神科医が有名であるが、催眠療法中に前世記憶を発見した。それを思い出すことで病気が治る、治療に役立つことを見出した。

ただ、それまで前世療法がなかったのはキリスト教の影響かもと中島先生は考えておられる。

事例1
「こういう過去世に戻ります」との指定をしないで過去世に戻ってもらった。
右足が罠に(虎ハサミ)に挟まれて足首の骨が折れた痛み
この過去世の体験してから長年の足首の痛みが無くなった。

事例2
高い所が怖い
山で崖から落ちそうになる
座って居る椅子にしがみついた
催眠から覚めると高い所が怖く無くなった

このように慢性的な痛みの中には過去世と関係が分かるとコロッと治ることもある

では前世療法のメリットとしては、
死の恐怖から解放される
死に行くところをリアルに体験できる
慢性的な問題が解決することがある
前世体験によって今の人生の意味を理解する

前世療法のデメリットもある。
過去世を思い出したつらい体験の影響、フラッシュバックが残ることもある
前世の体験にこだわることある
何度やっても過去世に戻れないケースがある、エゴが見たくないとも考えられる。

前世療法は人々に人気がある
辛い現実から逃れたい
現実ではないやり方を求める、つまり前世の原因が分かれば自分の問題が変わる
などから求める人も多い。

夢療法と前世療法
夢とは違って前世催眠では本当は何があったが前提になる、証拠を掴んだような気持ちになる

無意識が伝えたいこと
無意識にある気持ちが意識に翻訳される時に反対する気持ちがその人にあれば、捻じ曲がって伝えられることがある

最も多いエゴの罠は、無意識から出るのは詳細でリアルだから、真実だと思ってしまう、ただ、こうしたリアルさを求め続けると、問題が起きていることの本質を理解する妨げににる。
出来事の裏にある大切なことを探り出すことの方がどんな出来る事があったかを知るよりも本当は大事。

よく起こす間違いは、リアルであれば真実なのか?エゴは大きな声で明確になり、真実の声は静かな声になりがちである。

だから、詳細な状況を見せられると本質からズレる、具体的で詳細にリアルだとエゴの罠に嵌まりやすくなる
大切なことは、ドラマの中に入らずに前世から続くパターンを知ることである。

パターンは人生に似たような事が起きることである。
幼児期の体験は今世でのパターン
家系でのパターンもある、自分の人生のパターン、例えば、虐待されてきた人がその子どもも虐待するなどのパターンがある。

知っておかないといけないこと、被害者の過去世は主語が変わって加害者での人生も有ったのでは?といった対極もあった可能性がある。催眠では加害者になった場面はほとんど出てこない、被害者になったことがほとんどである。それは加害者になったのをエゴが見ないからだと考えられる。

つまり、悪者探しに固執すると背後にあるパターンを変えれなくなる、悪いのはあの人だ、など
しかし、責められることが有ったというのは自分が誰かを責めるパターンがあるのではと考えられる。

エゴの望む形でセラピーを提示するのはエゴの気持ちを満足させるので人気ある。しかし、エゴが見たくないものの中に変化のためのポイントがある。こうした考えもあるが、最近の中島先生の目指す方向は、見たくないものは見ないままパターンを癒すを工夫をしている。

例えば、あの親のせいだったんだ、とすると気分的には自分の努力では叶わない所に原因があったと感じ、納得もするがそれだけだと次のセラピーに移っていけない。

だから、今の中島先生のやり方は過去に戻らないで過去を癒す
今、ここにいながら生々しいドラマに入らずに過去世からのパターンを変える
やり方の中心となるのが、そのパターンに優しい眼差しを向けることである。それだけでも効果は高いと中島先生は言われます。

このやり方はこうした雰囲気です。ただ、罪悪感があります。それを感じます。その詳細は知らなくても良いです。そのパターンに優しい眼差しを向ける、それだけでも癒しは進みます。